新型シエンタの納車遅れはますます酷くなる一方!?

トヨタの新車情報

新型シエンタの納車は、契約から3ヶ月超えが当たり前?

トヨタ・シエンタ_外観

画像の出典: toyota.jp


販売絶好調の新型シエンタ。ボディタイプ別の販売台数では、シエンタのせいでハッチバックのシェアがミニバンに食われるなどの「異変」が起こっています。

ミニバンシェア拡大、3割超へ。その要因は?【ボディタイプ別売れ筋】

コンパクトな新型シエンタがハッチバックの客を取り込んだ結果、ヴォクシーとノアを合わせたくらいの台数が売れているのです。

しかし売れすぎたがゆえに起こっているのが、納車遅れ問題です。


納車遅れはいつ「カイゼン」される?

ネットの情報によると、7月半ば契約の納車が、約3か月半後の10月末になってようやく始まったとのこと。

待ちぼうけをくらうユーザー

しかし9月契約だと4か月後(2016年1月)、10月契約だと5〜6か月後(2016年3月〜4月)になるとの噂が飛び交っており、納車遅れが「カイゼン」される兆しは今のところありません。

そもそもなんでこんなに生産が遅れているのか

当初トヨタは、シエンタの月間販売目標台数を7000台としていました。ところが7月の発売直後に、その約7倍の49000台もの受注が殺到してしまいます。

新型「シエンタ」が発売1カ月間で約4万9000台を受注、月間目標の7倍

想定外の人気

シエンタの9月の販売台数はおよそ11000台。販売台数は登録台数なので、11000台は実際にユーザーへと引き渡された台数と考えてよいでしょう。ちなみに8月はおよそ7700台で、販売計画とほぼ同数でした。

トヨタが需要予測を見誤り、対応が後手に回っていることがうかがい知れます。

これ以上供給ペースを上げるのはおそらく無理

9月、トヨタはシエンタの生産ペースを当初計画の1.5倍へと引き上げています。それでも契約から納車までの期間が伸び続けているのです。

新型シエンタの生まれ故郷は、宮城大衛工場です。トヨタ公式サイトの情報では、2012年の段階での年間生産実績は90000台とのことですから、月産10000台ペースは明らかに供給能力をオーバーしています。

東北の生産ラインはフル稼働状態

トヨタ側も手をこまねいているわけではありません。カローラフィールダーハイブリッドの生産を宮城大衛工場から岩手に移管したり、正社員登用を拡大したりして、新型シエンタの供給能力拡大に躍起です。

トヨタ自動車東日本、期間従業員の正社員登用を拡大…生産台数増加に対応

トヨタは新型プリウスの発売を控えていますから、これ以上新型シエンタを供給するのは難しいのではないでしょうか。