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トヨタ・ミライの未来に暗雲!?

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トヨタ・ミライ_外観

日系メーカーは当てが外れる?

Fuel Cell VehicleFCV)は、サスティナブルな燃料、航続距離の長さ、水素チャージ時間の短さ、そしてクリーンな排気と、社会が要求する性能を満たした車です。

しかし米国IHS社が発表したリポートによると、FCVの市場シェアは2027年の時点でも0.1%以下にとどまるといいます。なにがFCVの普及を阻んでいるのでしょうか?

トップ画像の出典: By Michal Setlak (Own work) [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons

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目次
  1. 衝撃的な予測
  2. FCVの普及を阻むインフラ問題
  3. トヨタとホンダに未来はあるのか?

衝撃的な予測

米国IHS社の予測によると、FCVの生産台数は2027年時点で年間70,000台程度にとどまる模様です。

70,000台で市場シェアが0.1%ということは、2027年時点の世界の年間自動車生産台数を7000万台と推定している計算になります。2014年には1年間で約6750万台の乗用車が生産されましたから、IHS社のFCVシェアは乗用車のみを対象としたものだと思われます

IHS社の予測では、市販FCVの車種数が今後11年間で現在の3車種(トヨタ・ミライ、ホンダ・クラリティ、ヒュンダイix35/Tucson)から17車種に拡充され、OEMを通じてさらに増えるだろうとしています。

つまり各自動車メーカーはこれまで以上にFCVの開発に注力するにもかかわらず、その努力は実らないというのです。

IHS社の考える次世代自動車の本命は

IHS社はBattery Electric VehicleBEV)が本命だと考えているようです。とはいえFCVにも普及のチャンスはあるとしています。

BEVはバッテリー技術の進歩とともに航続距離が伸びているものの、充電に時間がかかるという致命的な弱点を抱えています。直流による急速充電もありますが、それでもガソリンの給油時間とは比較になりません。

FCVは水素(もしくは水素を取り出すためのガソリンや天然ガス)チャージに時間がかからないので、BEVに対してアドバンテージがあります。しかしその優位性も、やがてBEVにキャッチアップされるでしょう。

よって優位性のある今こそFCVを普及させる絶好のチャンスなのですが、水素インフラに問題があるため、2027年になってもFCVは普及しないというのです。

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FCVの普及を阻むインフラ問題

日本やドイツ、米国カリフォルニア州などでは、行政が水素インフラの整備に積極的です。しかしIHS社によると、水素ステーションを1つ設置するのに300万ドルかかるため、現在水素ステーションは世界に100ヶ所程度しかないそうです。

また、市場で供給されている水素のおよそ96%は化石燃料由来の水素(ブラウン・ハイドロジェン)であり、厳密にはサスティナブルな燃料ではありません

サスティナブルかつクリーンな燃料であるからには、太陽光発電や風力発電で作られた電気を利用し、水を電気分解して水素を取り出さなければなりません(グリーン・ハイドロジェン)。しかしそのようにして作られたクリーンな水素は高コストになってしまいます

FCV自体にも問題が

FCVにはクリーンディーゼルの5〜6倍にも上るプラチナが使われており、やはり高コストの原因となっています

各自動車メーカーは、FCVの触媒に使われるプラチナの量を減らすべく努力を重ねています。しかしディーゼルの5〜6倍ものプラチナが使われているわけですから、減らすのは至難の業です。

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トヨタとホンダに未来はあるのか?

FCVにとくに力を入れているのがトヨタとホンダです。IHS社の悲観的な予測を知った後では、トヨタとホンダの将来が不安に思えてきます。

しかしトヨタとホンダはハイブリッド技術で十分な競争力を有していますから、たとえ市場の主流がBEVになったとしても、ハイブリッドで培った電池やモーターに関するノウハウを転用できます

もちろんトヨタとホンダは、BEV市場でシェアを築いたわけでも、優位性があるわけでもありません。しかし巨大な自動車販売網と生産設備を有し、電気関係の技術もある以上、不利な立場に立たされているわけでもないのです。

FCVの未来は暗い?

FCVの乗用車は、IHSの予測通りインフラがネックとなって普及が進まないと思います。しかしFCVの商用車に関しては、行政等の後押しさえあれば、普及させるのはさほど難しくないでしょう。

たとえば路線バスや配送のトラックなどは、走るルートが一定範囲内に固定化されていますから、水素インフラをそこかしこに用意する必要はありません。

チャージに時間がかからず、航続距離も長いFCVは、商用車にうってつけです。音も静かですし、地域社会に受け容れられる条件は満たしていると思います。

FCバス_外観

画像の出典: newsroom.toyota.co.jp

トヨタグループに属す日野自動車は燃料電池バスを開発し、すでに試験運用を行っています。トヨタによると、バッテリーを大量に搭載するよりも、大きな水素タンクを積む方がコストの上昇を抑えられるとのことです。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の記事もぜひご覧ください。

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