デイリーF1ニュース(2018年1月24日) ザウバー代表「予算制限は悪夢」

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本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • ザウバー代表「予算制限は悪夢」
  • フェラーリもメルセデスに続いて1000馬力に?
  • マクラーレンが新スポンサーとの契約を発表

それではご覧ください。


ザウバー代表「予算制限は悪夢」

フレデリック・ヴァスール

ザウバーは最も予算規模が小さいチームですが、その代表を務めるフレデリック・ヴァスールは、「コストキャップ(予算制限)は悪夢だ」と語っています。
小さなチームにとっては福音となるはずの予算制限が、なぜ悪夢なのでしょう?

「トップチームと同じ予算があるならば、ギャップを埋められるだろう」とヴァスール。「しかし標準化されたパーツのような、規制によってそうしなければならないかどうかはわからない」

「(規制を導入した後でも)ビッグチームは現在と同じようにお金を使うことができるが、わずかな利益しか得られなくなる」

予算制限をするならば、ビッグチームが追加コストで得られる利益を小さくする必要があると、ヴァスールは考えています。
たとえば予算を年間150億円に制限しても、影響を受けるのはビッグチームだけですから、中小規模のチームはビッグチームとの差を縮めやすくなるのです。

しかし予算制限を実行するための財務モニタリングが問題を生み出す可能性を、ヴァスールは指摘します。

「財務モニタリングは可能だが、これについては少し怖い」

「紙の上では上手くいくかもしれないが、フェラーリやメルセデスが許可されているよりも10ユーロ以上多く費やしたことがニュースやウェブサイトに掲載されるのを避けるために、シーズン中どのようにそれを監視できるか観察する必要がある」

「F1のショーとイメージにとって、このようなことは最悪のシナリオになるだろう。この段階ではファンにとって、F1の悪い面は予算の問題となっているからだ。予算について話すだけになるなら、それは悪夢となるだろう」

F1の勝敗を左右しているのは技術力や戦略・戦術であると、ファンは認識しています。

しかし予算制限が導入された場合には、勝敗を左右しているのは予算なのだと、競争の中身がすり替えられてしまうかもしれません。
とくに中小規模のチームが予算制限後に快進撃を始めたら、「結局カネか」という認識が広がるのは避けられないでしょう。

どこぞのチームが監視の目をすり抜けて制限以上の予算を注ぎ込んでいたことが発覚した場合には、かつてないスキャンダルとなるはずです。
そのときにF1が被るダメージもまた、かつてないものとなるでしょう。

Source: Sauber worried about potential 'nightmare’ of cost caps in Formula 1 | autosport.com

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フェラーリもメルセデスに続いて1000馬力に?

メルセデスはエンジンベンチ(性能試験のための設備)において、すでに1000馬力の最高出力に到達していると言われています。

昨年のフェラーリは、F1マシンのGPSデータを用いた最高出力の推測値で、メルセデスに15馬力ほど劣っていました。
しかしフェラーリもメルセデスと同様に、ベンチ上で1000馬力を達成したそうです。

メルセデスの強みはパワーユニット(PU)全体の軽さにあったそうですが、フェラーリはその点でも成功しているということで、今後PUではほとんど差がつかないかもしれません。

Source: Ferrari chases Mercedes to 1000bhp landmark! | en.f1i.com

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マクラーレンが新スポンサーとの契約を発表

マクラーレンがアメリカの経済ニュース放送チャンネルであるCNBCとスポンサー契約を結んだことを発表しました。

CNBCはこれまでザウバーの車体にロゴを載せてきたので、マクラーレンがそれを奪った格好です。

ザウバー時代にはリアウィング翼端板の下部に小さなロゴを出していただけなので、CNBCのスポンサーシップは比較的小規模なものと思われます。
マクラーレンとの契約の際にどれだけ増額されたかは不明ですが、F1全体の視聴者数はさして増えていないため、CNBCが大幅な増額をしたとは考えづらいです。

マクラーレンは新型車のMCL33を2月23日に発表する予定なので、その際にCNBCの出資額=スポンサーロゴの大きさが判明すると思います。

Source: McLaren and CNBC announce multi-year partnership | pitpass.com

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