DPモータースポーツ ファントム・スピードスター 911タルガ 3.2をスピードスターに大改造!

チューニング,自動車文化

ドイツのチューナーであるDPモータースポーツが、風変わりなポルシェ911タルガ 3.2を公開しました。

この車はファントム・スピードスターと呼ばれており、その名の通りタルガトップをスピードスターに改造したもので、ダブルバブル形状のハードカバーが、折りたたまれたソフトトップの上に被せられています。

それではDPモータースポーツ・ファントム・スピードスターの改造内容を見ていきましょう。


DPモータースポーツとは?

ドイツ・ケルンにほど近いオーヴェラートに居を構えるポルシェ・チューナーです。
エックハルト・ジマーマンが、1973年に設立しました。
現在は息子のパトリック・ジマーマンに代替わりしているようですが、エックハルト氏も健在のようです。

ファントム・スピードスターのベースとなった911タルガ 3.2がDPモータースポーツに持ち込まれたときには、すでにスピードスター・スタイルに改修されていたそうですが、ベルリンに住むオーナーは「モダンすぎる」という理由で、「古くする」ことを希望したそうです。

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ファントム・スピードスターの概要

オーナーの希望に答えるべく、DPモータースポーツはワイドボディキット(dp11Fカレラ・ワイドボディ)を組み込みました。


1インチ(=25.4mm)ワイド化されたフェンダー、やや低くなったフロントバンパー、そして控えめなデザインのサイドステップを装着したのです。
サイドステップは、オイルクーラーのラインを隠す役割も果たしています。

黒いエンジングリルは、1973年モデルだけに装着されていたものです。

一方、ミラーは993スピードスター風のエアロミラーですが、まったく違和感なく溶け込んでいます。

ボディカラーはアウディの純正色であるナルド・グレーで、ボディの各部にはディープ・シャイニー・ブラックのアクセントが施されました。
サイドストライプに記された、オレンジ色のPORSCHEロゴとのコントラストが印象的です。


内装はほぼノーマル。変更点はアルカンターラのステアリングくらいだという。

ファントム・スピードスターはさらなる改造を予定しています。
現在の仕様では、車高調整をトーションバーとH&Rのスペーサーディスクで行っているそうですが、次の仕様ではKWの車高調整式コイルオーバーサスペンションを装着するそうです。



また、スロットル・ボディの拡大やエキゾースト・マニホールドの交換、新しいカムシャフトなどにより、260ps(オリジナルは218ps)にパワーアップする予定です。
ホイールベアリングも遊びの少ないものに変更されます。

ちなみに名前の由来は「ほとんど戦闘機みたいに見えるから」だそうです。

F-4ファントムⅡ戦闘機とファントム・ロードスター。老いてなお盛んなコンビだ。

F-4ファントムⅡ戦闘機は1958年に初飛行した機体で、かなり年季が入っていますが、日本などではまだ現役です。
そう考えると、やはり年季の入った930ポルシェがベースのスピードスター・カスタムとしては、「ファントム」の車名がふさわしいのかもしれません。

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