テクノロジー・業界分析 批評

アダプティブクルーズコントロールって何だ? あとその源氏名について

sponsored link

ACC=車間距離絶対キープするマン

ACC(Adaptive Cruise Control/アダプティブ・クルーズ・コントロール)は正式名称を「定速走行・車間距離制御装置」と言います。高速道路や自動車専用道路で使用することを前提に開発されたもので、その名の通り、車間距離を一定に保ちつつ、定速走行を車が自動でやってくれる装置です。

ACCが登場する以前は、CC(Cruise Control/クルーズ・コントロール)が主流でした。CCを使うと、車はドライバーが設定した車速で走行してくれます。しかし、車間距離を一定に保つためにはドライバーがブレーキ操作を行う必要がありました。

CCの発展形であるACCでは、車間距離を一定に保つためのセンサーとCPU(コンピューター)が車に搭載されています。これによって、前を走るクルマとの車間距離を一定に保ちながら走る「追従走行」が可能になりました。アクセル操作だけではなく、ブレーキ操作も車が自動で行ってくれるようになったのです。

出典:JAF 選ぼう使おうACC

ますます眠気を誘うシステム、それがアダプティブクルーズコントロール。

意外と普通のクルコンとの違いを知らない人が多いみたいなんですよね。筆者もその1人でした。しかしその原因はユーザー側の無知というより、無節操な自動車メーカー側にあります。なんと各メーカーによって、アダプティブクルーズコントロールの名称が異なるのです。

メーカー別 ACCの名称

どうせ◯ンソーだとか◯ッシュのシステム買ってきて付けてるだけだろうに、何で名前だけ変えやがるんですかねぇ……。わかりづらいんだよ! 業界団体が主導して名称を統一しろよ!

そういえば横滑り防止装置も各メーカーごとに略称が異なっていて、パッと見だと何の機能を指しているのかわからなかったような……。

横滑り防止装置 各社での名称-wikipedia-

業界団体が主導しているにも関わらず、名称統一出来てないのか……(困惑)

差別化中毒患者と化した自動車メーカー各社

なぜこんなことが起こるのか3秒ほど考えてみましたが、やはり自動車メーカーが差別化したいだけとしか思えないんですよね。機能面では差別化できないならせめて名前だけでも……という、切実な親心が込められているのでしょう。自分の子供にキラキラネームを付けるマイルドヤンキーたちと同じで。

けど消費者にとっては不便この上ない。だって機能的には同じなんだから。

「でもたかが名前じゃん。そんなに目くじらを立てなくても……ほら、ボクのチョコバナナ食べなよ」

甘い。……いやチョコバナナのことではなくて、名称問題を甘く見てはならないという意味で。かつて方広寺鐘銘事件では、「国家安康」を「家康の名前を分断するもの」、「君臣豊楽 子孫殷昌」を「豊臣を君主とし、子孫の殷昌(繁栄)を楽しむ」ものだとイチャモンをつけられ、豊臣家は徳川家に滅ぼされてしまったのです。名前を粗雑に扱っただけで、お家断絶の憂き目に遭うこともあるわけです。

訴訟大国アメリカの消費者から「Oh! VDIMって横滑り防止装置のことだったんデスか!? ◯ヨタに騙されました〜! 傷つきました〜! 賠償してくださぁい!」と訴えられた挙句、◯ヨタが倒産する可能性もゼロではありません。

比較を恐れた結果、ACCは源氏名を名乗り始めた?

もしかしたら自動車メーカーは競合する他車と比較させたくないから、独自名称を付けているのかもしれません。つまり源氏名のようなものだということです。源氏名は女性の「過去と現在」「店内と外でのパーソナリティの違い」を比較させないために名乗るものでしょう。ACCの場合も同じで、メーカーごとに違う名前なら検索しても出てこないから、独自技術に見せかけることができる。でもそれだとACCのような最新の安全装置が、車に興味の無い人達になかなか啓蒙されないという問題が発生するんですけど。

sponsored link

Category: テクノロジー・業界分析, 批評
Tag:

戻る