テクノロジー・業界分析 批評

日系高級車ブランドが大躍進! レクサスとインフィニティが大幅成長

インフィニティ_QX30_MY17

高級車市場で存在感を増す日本車

日産の高級車ブランドであるインフィニティが、3月の世界販売台数で新記録を樹立しました。また、昨年高級車ブランドの全米売上でBMWに首位を明け渡したレクサスも、今年に入りその座を奪い返し、世界販売でも大幅な成長を記録しています。

トップ画像の出典: netcarshow.com

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目次
  1. インフィニティの新記録
  2. アメリカでの首位を奪回したレクサス
  3. 思わぬライバルの出現?

インフィニティの新記録

carscoops.comによると、インフィニティは3月に、前年同月比で22%も販売台数を伸ばし、24,900台を販売したそうです。インフィニティは19ヶ月連続で前年同月の売上を上回り続けています。

月別の販売台数としては、インフィニティにとって新記録となった3月。その内訳を見ると、インフィニティが真にグローバルなブランドに変貌をとげつつあることがわかります。

ヨーロッパでも伸びはじめたインフィニティ

地域別のインフィニティ3月販売
市場販売台数前年同月比(%)
アメリカ15,100+10
中国3,800+14
西ヨーロッパ3,900+232
アジア・オセアニア600+20
その他1,500N/A
合計24,900+22

西ヨーロッパでの伸びが凄まじいですね。メルセデス・ベンツAクラスと基本コンポーネントを共有するQ30や、QX60の投入が功を奏したのでしょう。

経済が減速している中国でも、インフィニティは安定して成長しています。アメリカが販売台数の過半を占めている状況に変化はありませんが、今後西ヨーロッパと中国でのシェアが伸びてくれば、レクサスとの差を縮められるはずです。

第1四半期の販売台数も57,200台と過去最高を記録したインフィニティ。今後投入されるラインナップも、Q30ベースのクロスオーバーSUV「QX30」や、400psのスポーツセダン「Q50 Red Sport 400」、そしてQ50のクーペバージョン「Q60」と強力です。この勢いはしばらく続くでしょう。

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アメリカでの首位を奪回したレクサス

昨年レクサスは、全米の高級車ブランド別販売台数でBMWに首位を明け渡した上、メルセデス・ベンツにまで先を越され、3位に転落してしまいました。

しかしレクサスは3月の販売台数で、全米王座を奪回します。背景に何があるのでしょうか?

BMWの不振

autoblog.comのデータを見ると、BMWの2月売上が極端に悪かったことがわかります。

一般消費者向けで前年同月比−12.47%、企業向けでも前年同月比−13.28%と、BMWは大幅に売上を落としています。

レクサスとメルセデス・ベンツも、前年同月比で販売台数が減少しているのですが、それぞれ−2.76%−3.29%と、減少は小幅です。

第1四半期の販売台数ではメルセデス・ベンツに続いて2位となったレクサスですが、その差はごくわずか。高級車ブランドの全米チャンピオン争いは、今後ますます激しくなっていくでしょう。

昨年の世界販売は過去最高を記録

地域別のレクサスの販売状況(2015年、前年比)
市場販売台数販売比率(%)伸び率(%)
アメリカ368,00056.4+12
中国88,50013.6+14
欧州64,0009.8+20
日本48,0007.4+9
中近東44,4006.7+5
東アジア・オセアニア30,0004.6+10
その他9,5001.5+26
合計652,000100+12

インフィニティと同様、レクサスの販売もアメリカが大半です。しかし中国での販売は好調を維持しており、アメリカ頼みの構造は改善されつつあります。

レクサスが昨年投入した「RX」「NX」の需要は、そろそろ一服してくるはずです。スーパーカー「LC500h」に続く新型車の発表が待たれます。

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思わぬライバルの出現?

レクサスやインフィニティのライバルというと、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディのいわゆる「ドイツ御三家」が筆頭に上がるのが常です。

しかしブランドの立ち位置や販売台数の観点から見ると、真のライバルはジャガー・ランドローバーボルボでしょう。

2015年の販売台数は、ジャガー・ランドローバーが487,065台(前年比+5%)、ボルボが503,127台(同+8%)です。

レクサスは652,000台(前年比+12%)、インフィニティは215,250台(同+16%)ですから、伸び率では前述の2ブランドを凌駕していますが、販売台数的にはレクサスは拮抗、インフィニティはダブルスコアで負けています。

ドイツ御三家以外の高級車ブランドは、各セグメントにクーペやステーションワゴンが用意されていないなど、ラインナップにかなり穴があります。ラインナップの穴をいち早く埋めたブランドが、ドイツ御三家への挑戦権を手に入れることになるはずです。日系高級車ブランドの奮闘に期待しましょう。

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