フェラーリ デイトナSP3 究極の空力と超高回転型V12の共演

Ferrariの新車情報

Ferrari Daytona SP3

フェラーリが「デイトナSP3」を発表しました。
過去の名車にインスピレーションを得たモデルシリーズである「Icona」の第3弾となります。
今回モチーフとなったのは、1967年のデイトナ24時間レースで1-2-3フィニッシュしたスポーツプロトタイプ「330 P3/4 スパイダー」「330 P4」「412P」の3台や、「512S」「712 Can-Am」といったレーシングカーたちです。

1967 Daytona 24 Hours Finish
1967年のデイトナ24時間レース。勝ったのは一番上の23号車。2位の24号車はトップから3周遅れだった。

今回はデイトナSP3の概要をご覧ください。


フェラーリ デイトナSP3の概要

エクステリア

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Ferrari Daytona SP3 Front three quarter
フェラーリ デイトナSP3

Ferrari Daytona SP3 Front
330 P4のように丸みを帯びたフェンダーが特徴。

Ferrari Daytona SP3 Headlight
ヘッドライトは蓋がまぶたのように開いて出てくる。

Ferrari Daytona SP3 Side
フロントウィンドウは60年代のスポーツプロトタイプのように丸みを帯びている。

Ferrari Daytona SP3 Rear three quarter
リアフェンダーの造形も330 P4に似せてあるようだ。

Ferrari Daytona SP3 Rear
テールエンドは水平のブレードが未来的な印象を生み出している。

デイトナSP3はアクティブなエアロデバイスに頼ることなく、フェラーリのプロダクションカー史上最高の空力効率を達成しています。
かつての330 P4も空力に優れたマシンでしたから、性能面でもそれをオマージュしているのかもしれません。

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インテリア

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Ferrari Daytona SP3 Interior
デイトナSP3のインテリア。レーシングカーのようなスパルタンさは無く、快適そうだ。

Ferrari Daytona SP3 Seat
シートはシャシーに統合されている。左右シートのテクスチャが接続されているのが面白い。

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シャシー

カーボンファイバーモノコックが採用されています。おそらくラ・フェラーリのものでしょう。
ボディワークも全てカーボン製です。そのため乾燥重量は1,485kgに抑えられています。前後重量配分は44:56です。

タイヤは専用に開発されたピレリ Pゼロコルサ。
SSC(サイド・スリップアングル・コントロール)はVer.6.1を搭載しています。

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パワートレイン

リアミッドシップに搭載されるエンジンは、812コンペティツィオーネと同じ6.5リッター・V型12気筒ガソリン自然吸気ですが、さらなるチューニングが施され、840ps・697Nmものパワー・トルクを発生しています。
最高出力の発生回転数は9,250rpm、レブリミットは9,500rpmという超高回転型エンジンです。

ギアボックスは7速DCT。
0-100km/hは2.85秒。0-200km/hでもわずか7.4秒しかかかりません。
最高速は340km/h以上です。自然吸気エンジンでありながらこれほどの最高速を実現できたのは、やはり空力の貢献が大きいと思います。

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価格・発売日

価格は200万ユーロだと言われています。
記事執筆時点のレートで日本円に単純換算すると、およそ2.57億円です。

デイトナSP3は599台の限定生産ですが、以前のモンツァSP1/SP2を購入した499人の顧客全員が、デイトナSP3も購入することを決断したそうです。
しかも残りの100台は選ばれたフェラーリコレクターのグループに販売されたため、デイトナSP3は既に完売していると言われています。
デリバリーは2022年末までに行われる予定です。

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