ランエボが復活する!? 次期メガーヌRSとエンジンを共有か
三菱がランサーエボリューションを復活させるかもしれません。
イギリスのAUTOCARは、日本の情報源からもたらされた話として、ランサーエボリューションが4ドアサルーンか、もしくは5ドアハッチバックの形で復活すると報じています。
今回は次期ランサーエボリューションの噂と、その実現可能性について考えてみます。
次期ランサーエボリューション(Ⅺ)の概要
11代目となるランエボは、次世代型のルノー メガーヌRSとエンジンやギアボックスを共有するそうです。
現行型のメガーヌRSは1.8リッターターボを搭載していますが、次期ランエボは2.0リッターターボになるそうなので、次期メガーヌRSも2リッターにスープアップされるのでしょう。
ギアボックスの詳細は不明ですが、デュアルクラッチトランスミッションになるそうです。
このエンジンは300ps・400Nmを発生しますが、これに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせることで、システムの総出力は346ps、総トルクは433Nmとなります。
これはスバル WRX STIの限定車「S209」や、フォード フォーカスRS Mk3匹敵するスペックです。
プラットフォームもメガーヌと共有され、ルノー-日産-三菱アライアンスのCMF-C/D F4が使われます。
ただしAWD(全輪駆動)システムに関しては、三菱が開発したS-AWCが搭載されるそうです。
以前のランエボに搭載されていたS-AWCは、フロントにヘリカルLSD、センターデフにはACD(アクティブセンターデフ)、そしてリアデフにはAYC(アクティブヨーコントロール)を持つ仕組みでしたが、次期ランエボのAWDシステムは新しいものになるでしょう。
ランエボ復活の実現可能性
これまでにもランエボ復活の噂はありましたが、結果はご存知の通りです。
今回こそは実現するのでしょうか?
筆者は、ランエボ復活の可能性は十分にあると考えています。
メガーヌとパワートレインやプラットフォームを共有するというのは、理にかなっているからです。
現在のホットハッチは、ホンダ シビックタイプRやVW ゴルフGTIに代表されるFFホットハッチと、フォード フォーカスRSやAMG A45のようなAWDホットハッチの2種類に分かれています。
2リッターエンジンでも300psオーバーが当たり前になったことで、軽量なFFホットハッチと、スタビリティに優れるAWDホットハッチに分化したわけですね。
メガーヌRSは、言うまでもなく前者です。
実際メガーヌRSトロフィーRは、シビックタイプRからニュルブルクリンク最速FF車の称号を奪取しました。
しかしメガーヌにはAWDのイメージはありません。
2リッターターボとなる次期メガーヌRSにAWDのラインナップを追加しても、一からブランドを構築しなければならないわけです。
そこで「ランサーエボリューション」という車名を復活させる必要性が出てきたのではないでしょうか。
ランエボはかつてWRC(世界ラリー選手権)を席巻したスーパーマシンですから、ブランド力としては十分です。
FFホットハッチとしてはメガーヌRSを、AWDホットハッチ(もしくはサルーン)としてはランエボを販売すれば、アライアンス内で棲み分けできますし、パワートレインやプラットフォームを共有すれば、コストダウンにもつながります。
ランエボの復活には、現実味があるのです。
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