トヨタ・セリカが復活する!?

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トヨタは8月31日、米国特許商標庁に、セリカのネームプレートを登録しました。

トヨタがセリカのネームプレートを登録したのは、何らかの形でセリカの名前を復活させようとしているということに他なりません。
今回は、復活するセリカがどのような車になるかを予想します。


トヨタ・セリカとは?

初代セリカ。「ダルマセリカ」の愛称で親しまれた。

日本初のスペシャリティ・カーとして1970年に誕生した、2ドアのハードトップ・クーペです。
世界ラリー選手権(WRC)での活躍から4WDの印象がありますが、3代目までは後輪駆動車でした。

スペシャリティ・カーとは、安価な大衆車のプラットフォームを使用しながらも、スタイリッシュなデザインが施されていることで、スポーツカーやGTカーの雰囲気をカジュアルに楽しめる車であり、フォード・マスタングがその先駆者です。

セリカもカリーナやコロナのプラットフォームを利用しています。
また、ポップアップ式ヘッドランプ流面形といった、新しいデザインを取り入れることにも積極的でした。

4代目の流面形デザイン。

画像の出典: By OSX (Own work) [Public domain], via Wikimedia Commons

セリカGT-FOUR(ST165型)が登場して以降は、スポーツ性能が強調されるようになりましたが、格好はスポーティーでもスペシャリティカーなので、ラリー向きの車ではなかったようです。

ST185セリカGT-FOURはラリーで大活躍した。

それでもタイトルを獲得できたのは、グループAレギュレーション導入により、自動車メーカー各社がファミリーカーでの参戦を余儀なくされたためでしょう。
伝説を築いたランチア・デルタも、元々はVWゴルフをベンチマークにした生活4駆だったのです。

なので後に登場した、インプレッサSTiランサーエボリューションのような、グループAに最適化されたマシンには歯が立ちませんでした。
7代目のセリカは4WDを捨て、軽量なスポーツクーペとして再出発しますが、スポーツカーとしてはインテグラタイプRほど速くない上に、昔ほどのクーペ需要も無かったため、最後のセリカとなってしまいました。

ZZTセリカはレビン/トレノと統合されたためか、中途半端な印象が否めなかった。

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復活するセリカはどのような車になるか?

仮にセリカが復活するとすれば、それはどのような車になるのでしょうか?

予想① トヨタ86に取って代わる

現在のトヨタでスポーツクーペといえば、トヨタ86です。
トヨタがスポーツクーペのラインナップを増やす気が無いなら、セリカは86と置き換えるしかありません。

でも86はもはやブランドと化していますから、置き換えるメリットがあるとは思えません。
しかし86がFF化されるならば、セリカに名称変更される可能性もあるでしょう

予想② 86の兄弟車になる

セリカが86の兄弟車として販売されるかもしれません。
この場合には、セリカが比較的カジュアルなスポーツカーとなり、一方で86はより本格的なスポーツモデルとしてリファインされる可能性が高いです。

86は当初から「パワーが無い」と批判されていましたが、入門スポーツカーという立ち位置を考慮すると、コスト高につながるパワーアップは安易にできませんでした。

そこでセリカとの役割分担です。
安価で手軽なスペシャリティカーとしてセリカを復活させ、86をピュアスポーツに昇華すれば、より幅広いユーザーを惹きつけることができます。

予想③ SUVとして復活!

三菱エクリプスクロス

三菱・エクリプスクロスと同じように、廃盤になったスポーツクーペの名称を、新型SUVに流用する可能性も考えられます。

実際、トヨタはSUVのラインナップが貧弱です。
販売台数でルノー・日産・三菱アライアンスに遅れを取っているのも、SUVの少なさに原因があると考えられています。

世界的に中小型クラスのSUVが人気ですから、セリカGT-FOURの名前がSUVとして復活する可能性は、十分にあるはずです。

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