ポールスター1 ボルボから独立したブランドが、初っ端からすごい車を出してきた。

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ボルボのハイパフォーマンスブランドとして独立したポールスターが、ブランド第1号となるグランドツアラー「1(One)」を公開しました。

ポールスター1は、かつてボルボが発表した「ボルボ・コンセプトクーペ」をデザインの基礎として開発された、プラグインハイブリッド(PHEV)となります。

2013年に発表された、ボルボ・コンセプトクーペ

しかもポールスター1は、600psのパワフルなGTカーであるにも関わらず、現在市場で販売されているどのPHEVよりも、長大なEV走行レンジを有する車でもあるのです。

今回はポールスター1の概要についてお伝えします。


ポールスター1のエクステリア

ボルボマークが無い分、フロント周りはコンセプトクーペよりもシンプルだ。
「ボルボ」ではないが、ヘッドライトの「トールハンマー」は健在だ。
2+2のクーペだが、リアシートの実用性は無さそうだ。
全長は4.5mとのこと。
サイドからリアにかけてはスッキリとした印象。
ミニマリズムの極地みたいなリア。ルーフが存在しないかのように見えるデザインになっている。

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ポールスター1のインテリア

ボルボはどこかぬくもりを感じさせるインテリアだが、ポールスターはシックでシャープな印象だ。
カーボンの織り目が美しい。

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ポールスター1のシャシー

シャシーはボルボ・XC60などと同じく、ボルボのSPAプラットフォーム部分的に利用していますが、半分ほどはポールスターとボルボが共同開発した新しいハードウェアとなっています。
よってポールスター1は、単にS90セダンをクーペにしただけのモデルではありません

ポールスター1のボディは、すべてカーボンでできています
これにより230kgも軽量化できただけでなく、ねじり剛性も45%アップ
重心位置も低下し、ハンドリングも良くなりました。

また、Öhlins Continuously Controlled Electronic Suspension(CESi)は、連続的に電子制御する最新のサスペンションで、あらゆる路面とドライバーの操作に、2ミリ秒で対応します。
また、オーリンズとしては、車内からセッティング変更可能な初めてのサスペンションです。
ちなみにポールスター1は、世界で最初にこのサスペンションを搭載した車となりました。

ブレーキは曙(Akebono)で、ディスク径はなんと400mm!
6ポットキャリパーとの組み合わせで、最高レベルの制動能力を発生します。

重量配分はフロント48:リア52という理想的なものです。
電動パワートレインを搭載する車は、単に加速が良いのを「スポーティー」だと誇大広告することが多いのですが、ポールスター1はハンドリングにもかなり期待できそうですね。

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ポールスター1のパワートレイン

ポールスター1のリアアクスル(車軸)には、218psを生み出す2つのモーターが搭載されています。
これらは遊星歯車で接続されており、後輪を駆動するものです。

一方、フロントには2.0リッター・直列4気筒ガソリンターボ「Drive E」が搭載されており、こちらは前輪を駆動します。
システムの総出力は、600ps・1000Nmと圧倒的です。

しかし150kmもの距離をEVモードで走行可能なので、遠出しなければ1適のガソリンも使わずに済むでしょう。

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ポールスター1の価格・発売時期

価格はまだ公表されていません。

生産は中国・成都に新しく建設される、ポールスター・プロダクション・センターにおいて行われます。

センターは現在建設中で、完成は2018年中頃とのことですから、ポールスター1の発売は、2019年以降になるでしょう。

ただし注文は2017年10月17日から受け付けているようです。
そのうち日本でもアナウンスがあると思います。

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ポールスター「2」と「3」

ポールスター・ブランドは、さらにラインナップを拡大する予定です。

ポールスター2は2019年後半に生産を開始する電気自動車(BEV)で、ポールスター1よりも量販することを見込んだ車になるのだとか。
ポールスターの中では比較的リーズナブルな車になりそうです。

ポールスター3はSUVスタイルのBEVであり、価格帯としては1と2の間になると言われています。

これらの車は4年以内に発売されるそうですから、期待して待ちましょう。

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