新型レクサスCT200hは出ない!? クロスオーバーSUVに切り替わるとの噂

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アメリカではドイツ御三家と熾烈な争いを繰り広げているレクサス。ヨーロッパでも順調に販売を伸ばしているものの、いまだ年間64,000台弱しか売れていません。

そのレクサスがヨーロッパで特に苦戦しているのが、意外なことにCセグメントなのです。トヨタという背景を持つレクサスならコンパクトカーは得意そうなものですが、やはりヨーロッパだと勝手が違うのでしょうか。

レクサスのプレミアムコンパクト・CT200hは、期待に添う結果を残せませんでした。そこでテコ入れ策として浮上してきたのが、CT200hを廃止し、コンパクト・クロスオーバー車を投入するという案です。

画像の出典: netcarshow.com


目次

  1. CT200hの評価
  2. CT200hの代わりが、なぜクロスオーバーSUVなのか?
  3. トヨタC-HRの完成度次第!?

CT200hの評価

レクサスCT200hは、俗に言うプレミアムコンパクトです。パワートレーンは30型プリウスと、サスペンション形式はレクサスHS(トヨタSAI)とほぼ同じになっています。

流用部分の多いCT200hですが、正確なハンドリングやプリウスよりもトルクフルなハイブリッドシステムなどが、市場で高評価を得ています。

しかし決してハイパワーではありません(システム出力181ps)し、かといって軽いわけでもない(1400kg)ため、運動性能はそれなりです。

デザインも現行のレクサス車の中では地味な方ですし、乗り心地もそれほど良くありません(特に17インチ)。でも全体としてみると完成度自体は高いのです。

つまりCT200hは、トヨタの80点主義が色濃く出た車といえます。しかしだからこそ、プレミアムコンパクトとしては成功しなかったのでしょう。突き抜けた部分がひとつもないのですから。

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CT200hの代わりが、なぜクロスオーバーSUVなのか?

クロスオーバーSUVに切り替えたとしても、競争が楽になるわけではありません。どのプレミアムブランドも、CセグメントのコンパクトなSUVの開発に注力しているからです。

ライバルであるドイツ御三家には、アウディQ3、BMW X1、メルセデス・ベンツGLAがラインナップされており、レクサスの付け入る隙はありません。

レクサスのSUVが強い理由


画像の出典: netcarshow.com


実はレクサスの商品ラインナップの中で、最も競争力があるのはSUVです。アメリカ市場におけるレクサスの最量販車種は、1位がRX、3位がNXだったりします。(2位はトヨタ・ウィンダムの後継車種であるES)

なぜレクサスのSUVが売れるのかというと、信頼性の高さはもちろんのこと、燃費が良いからに他なりません。

車種 パワートレイン City燃費(km/l) Highway燃費(km/l)
レクサスRX200t ガソリン 9.4 11.9
レクサスRX300h ハイブリッド 14.0 12.8
BMW X3 xDrive28i ガソリン 8.9 11.9
BMW X3 xDrive28d ディーゼル 11.5 14.5
Audi Q5 quattro 2.0T ガソリン 8.5 11.9
Audi Q5 quattro TDI ディーゼル 10.2 13.2
Audi Q5 quattro Hybrid ハイブリッド 10.2 12.8
M-Benz GLA 4MATIC ガソリン 8.9 11.9

全て4WD仕様。燃費は米国EPAの数値。

レクサスはガソリン直噴ターボでも燃費に優れています。そしてハイブリッドのCity燃費は、競合車種に対して圧倒的です。SUVのような重量級の車では、モーター駆動の恩恵が如実に現れるのでしょう。

排ガス不正の影響

VWの排ガス不正以降、ディーゼルに対する風当たりは強くなる一方です。しかしハイブリッドに強みを持つレクサス/トヨタにとっては追い風といえます。

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トヨタC-HRの完成度次第!?

CT200hをクロスオーバーSUVに置き換えれば、レクサスのCセグメント販売台数は間違いなく上がると思います。しかし敵もさるもの。ドイツ勢もパワートレインを電動化すべく躍起になっていますから、レクサスが飛躍するのは容易ではないはずです。

カギを握るのは、トヨタC-HRの完成度でしょう。CT200hに置き換わるクロスオーバーSUVは、おそらくC-HRがベースになるはずだからです。

トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ(TNGA)の走りの質感は、すでに50プリウスで証明されています。同じくTNGAを採用するC-HRの出来が良ければ、レクサスの次期クロスオーバーSUVにも期待できると思います。レクサスが流用部品でも完成度の高い車を作れるのは、CT200hですでに実証済みです。

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