F1バルセロナテスト2日目結果 フェラーリの速さとホンダの遅さ

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F1_バルセロナテスト_2日目_フェラーリ vs メルセデス

やはりフェラーリが速い! ホンダは壊れないだけで昨年並み!?

バルセロナテスト2日目は、上位チームがウルトラソフトタイヤでタイムアタックを行う、とても見応えのあるものになりました。マクラーレン・ホンダは蚊帳の外でしたが……。

画像の出典: autosport.com


目次

  1. バルセロナテスト2日目結果
  2. 今年はメルセデス vs フェラーリになる
  3. フォース・インディアに上位チームの貫禄
  4. マクラーレン・ホンダはスピードに不安
  5. 順調なハース。不調のルノーとトロ・ロッソ。

バルセロナテスト2日目結果

順位 ドライバー チーム ベストタイム 周回数
1 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1’22″810 126
2 ダニエル・リカルド レッドブル 1’23″525 112
3 セルジオ・ペレス F.インディア 1’23″650 101
4 ニコ・ロズベルグ メルセデス 1’24″867 172
5 マーカス・エリクソン ザウバー 1’25″237 108
6 エステバン・グティエレス ハース 1’25″524 79
7 バルテリ・ボッタス ウィリアムズ 1’25″648 134
8 パスカル・ウェーライン マノー 1’25″925 71
9 フェルナンド・アロンソ マクラーレン 1’26″082 119
10 ジョリオン・パーマー ルノー 1’26″189 42
11 マックス・フェルスタッペン トロ・ロッソ 1’26″539 121

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今年はメルセデス vs フェラーリになる

前日に続き、2日目の最速もベッテルでした。

タイムだけ見ると他を大きく突き放してのトップですが、タイヤが違うのでタイム差はあまり参考にはならないかと思います。

ちなみにミディアムタイヤのベストラップは、以下のように接近しています。

チーム タイム
メルセデス 1’24″867
フェラーリ 1’24″939
レッドブル 1’24″965

メルセデスは前日と同じく最多ラップ数を記録しました。また、新たな空力パーツをテストするなど、テスト内容も充実しています。

F1_バルセロナテスト_2日目_メルセデス
メルセデスの分割されたバージボードとフロアベーン

画像の出典: autosport.com


レッドブルも素晴らしいタイムを叩きだしていますが、ドライバーは「パワーユニット(以下、PU)に改善が見られない」とコメントしています。今シーズンはメルセデスとフェラーリの直接対決になりそうな雰囲気です。

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フォース・インディアに上位チームの貫禄

F1_バルセロナテスト_2日目_フォース・インディア

画像の出典: autosport.com


フォース・インディアは3番手のタイムを記録し、昨年の好調がフロックではなかったことを証明しました。

フォース・インディアは2017年の規則改正に対応すべくリソースを節約し、今季のニューマシンは昨年の「VJM08 Bスペック」に改良を加えただけのモデルです。にも関わらずこれだけのパフォーマンスを発揮できるのですから、チームに実力が備わってきたと見ていいでしょう。

フォース・インディアは、元を辿るとジョーダン・グランプリに行き着きます。90年代末のジョーダンは、マクラーレン・メルセデスやフェラーリを向こうに回し、時折優勝をかっさらうほどの強豪でした。シルバーストーンに居を構えるチームは、15年の時を経てようやく元のポジションに戻ってきたのです。

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マクラーレン・ホンダはスピードに不安

F1_バルセロナテスト_2日目_マクラーレン
テスト用の計測装置をつけて走行するフェルナンド・アロンソ

画像の出典: autosport.com


フェルナンド・アロンソが119周を消化し、信頼性があることは確認されたマクラーレン・ホンダですが、スピードはいまいち伸びてきません。

開幕戦に投入されるエンジンと異なるといっても、ベースとなるのはバルセロナテストに持ち込まれているエンジンですから、ここまでタイム差があると少々不安になってきます。

噂では吸気系にトラブルがあり、対策品がまだ届いていないため全開にできないらしいのですが、事前準備の不足はマネジメントのミスですから、言い訳にすぎません。

マクラーレン・ホンダが手をこまねいている間にも、ライバルたちは全開走行でのデータを収集しています。上位チームとはただでさえ差があるのに、のらりくらりとテストしていたのではいつまで経っても追いつくことはできません。今季も苦戦は必至でしょう

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順調なハース。不調のルノーとトロ・ロッソ。

F1_バルセロナテスト_2日目_ハース

画像の出典: autosport.com


完全な新規参入チームであるハースは、懸念されたフロントウイングのトラブル再発もなく、順調にプログラムを消化。ベストタイムでも中段につける健闘を見せました。彼らのプロフェッショナルな仕事ぶりは見事です。

ハースとは対照的に、テスト2日目も復調できなかったのがルノーでした。初日はソフトウェアのトラブルで満足に走れませんでしたが、2日目は走行中にターボがブローして赤旗の原因を作ってしまいました。

F1_バルセロナテスト_2日目_ルノー

画像の出典: autosport.com


トロ・ロッソも前日の不調を引きずっており、フェルスタッペンのマシンは走行中に原因不明のトラブルで止まってしまいました。

F1_2016_バルセロナテスト_2日目_トロ・ロッソ
いまだカラーリングの施されていないトロ・ロッソ

画像の出典: autosport.com


ルノーと同じルノー製PUを積むレッドブルや、トロ・ロッソと同じ1年落ちのフェラーリ製PUを積むザウバーやハースが比較的順調なので、信頼性を高めるためにはシャシーとのマッチングが重要なのでしょう。

ルノーとトロ・ロッソはエンジンの決定が遅かったため、シャシーとPUを上手く合わせ込むことができなかったのかもしれません。両チームともに、前半戦は厳しい戦いになるでしょう

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