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WECがいよいよ開幕! 変更点とドライバーラインナップをチェック!

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トヨタ_TS050_外観

環境に優しいモンスターたちの競演

2016年のWECがシルバーストンで開幕となります。ポルシェ、アウディ、トヨタの3メーカーがしのぎを削る「絶対に負けられない戦い」は、昨年以上の混戦・接戦となりそうです。

トップ画像の出典: toyotagazooracing.com

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目次
  1. トヨタ TS050ハイブリッド
  2. アウディ R18 e-tron quattro
  3. ポルシェ 919ハイブリッド

トヨタ TS050ハイブリッド

トヨタ_TS050_走行写真

画像の出典: toyotagazooracing.com

エンジンは2.4リッターV6ツインターボに

V8 3.7リッターNAからの変更となります。ガソリンの最大流量(kg/h)−9.5%(89.0kg/h→80.6kg/h)、ガソリン最大搭載量(L)−8.8%(68.5L→62.5L)となったことが影響しています。

燃料流量が規制されているレギュレーションでは、空燃比をリーンにするほど熱効率が高まります。ターボ化によってシリンダーに送り込む空気量が調整しやすくなったことで、あらゆる状況下において理想的な空燃比を実現しやすくなりました。

ERSテーブルは8MJを選択

WECのレギュレーションでは、エネルギー回生システム(ERS)の放出量によって、燃料の最大流量と最大搭載量が決定されます。たとえば6MJだと、8MJよりも最大流量が1.4kg/h多くなります。

しかし昨年ポルシェが見せた快進撃からも明らかなように、ERSは8MJを選択しないともはや勝負にならない状況です。バッテリーやモーターの技術的な進歩によって、ERSの効果が大きくなったのだと思われます。

蓄電装置の変更

トヨタはWEC参戦当初からずっとキャパシタを使い続けてきましたが、今季からリチウムイオン電池に変更されました。

ERS放出量を6MJから8MJへと引き上げれば、それに見合うだけのエネルギーを蓄える必要があります。キャパシタで8MJに対応しようとすると重量がかさむために、リチウムイオン電池に変更されたそうです。

ドラッグを低減し最高速を維持

燃料流量が減らされる=パワーダウンです。そしてパワーダウンすると最高速が落ちるため、回生量も減少します。

TS050は最高速を維持すべく、フロントMGUユニットの搭載位置を高くして空気の抜けを良くし、ドラッグを減少させました。もちろんダウンフォース量は減っていません。

ドライバーラインナップ

#5
中嶋一貴アンソニー・デビッドソンセバスチャン・ブエミ
#6
小林可夢偉ステファン・サラザンマイク・コンウェイ

#5にエース級を集めてきました。3人とも速くて安定しているドライバーなので、今年はかなり期待できそうです。可夢偉選手は新加入ですが、経験と実績からして#6のエースは彼でしょうね。

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アウディ R18 e-tron quattro

アウディ_R18 e-tron quattro

画像の出典: carpixel.net

ERSを6MJにし、蓄電装置も変更

ディーゼルパワーでル・マン24時間レースを支配してきたアウディでしたが、昨年はポルシェに惨敗。2016年は出直しのシーズンとなります。

今季の規則ではディーゼル燃料の最大流量(kg/h)が−7.3%(77.0kg/h→71.4kg/h)、最大搭載量(L)が−7.9%(54.2L→49.9L)にそれぞれ減らされました。

ディーゼルの優位性が年々減少(というか元々優遇されすぎていただけだが)していく中、アウディがとった対応策は、ERS放出量を6MJに引き上げ、フライホイールだった蓄電装置をリチウムイオン電池に変えることでした。

しかしアウディのERSアシストはフロントのみ(つまりMGUがフロントにしかない)なので、6MJを回生するのは難しいのではないかと見られています。

ディーゼルエンジンの効率も向上

514psの4.0リッターのV6 TDIは、昨年より10%も燃費が向上しているそうです。

空力コンセプトの大胆な変更

まるでフォーミュラカーのようなフロント周りは、ワークス3台中もっともアグレッシブな造形といえるでしょう。フロント周りの空気の抜けを良くするためのデザインという意味ではトヨタと同じですが、アウディはドライバーの着座位置を後方に移すなど徹底しています。

ドライバーラインナップ

#7
マルセル・ファスラーアンドレ・ロッテラーブノワ・トレルイエ
#8
ルーカス・ディ・グラッシロイック・デュバルオリバー・ジャービス

今季はル・マン24時間も2台体制となるアウディ。#7、#8ともにベテラン中心の編成ですが、#8の方が比較的若いメンバー(といっても30代前半だが)で構成されているようですね。

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ポルシェ 919ハイブリッド

ポルシェ_919ハイブリッド_走行写真

画像の出典: motorsport.com

細かな改良で戦闘力をアップ

見た目からもわかるように、ポルシェは3メーカー中もっとも変更点が少ないです。

2016年型の919ハイブリッドは、昨年大成功を収めたコンセプトをそのままに、各部をブラッシュアップしてきました。

とくにサスペンション・ジオメトリーを変更したことで、セットアップの自由度や、タイヤを上手く使いこなすことが可能になったそうです。

また空力面でも、変化に対する過敏さを抑えることで、挙動が不安定にならないよう手が加えられています。

ガソリンエンジンの2.4リッターV4直噴ターボを採用するポルシェも、規則変更による最大流量や最大搭載量の減少で、やはりパワーを失っています。しかし大変更したトヨタとは異なり、ポルシェはフリクションや重量の低減で対応したそうです。

ドライバーラインナップ

#1
ティモ・ベルンハルト、マーク・ウェバー、ブランドン・ハートレー
#2
ロマン・デュマ、ニール・ジャニ、マルク・リーブ

アウディと同様、ポルシェもル・マンに2台しかエントリーさせないそうです。

ポルシェのラインナップはポルシェが育ててきた生え抜きのドライバーが多いのが特徴ですね。ベルンハルト、デュマ、リーブの3人は、生粋のポルシェ使いです。

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放送予定

4月17日(日曜日)19:30〜 J SPORTS 3もしくはJ SPORTSオンデマンドで生中継

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Category: モータースポーツ, ル・マンなど耐久レース
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