トヨタがル・マンハイパーカー「GR010」を発表

ル・マンなど耐久レース

Toyota GR010 HYBRID Front top
GR010 HYBRID

トヨタのモータースポーツ・サブブランドである「GAZOO Racing」が、ル・マン24時間レースのハイパーカー規定(Le Mans Hypercar, LMH)に合致するレーシングカー「GR010」を、2021年1月15日に発表しました。

今回はGR010に関する最新情報をご覧ください。


トヨタ GR ハイパーカーに関する最新情報

車名について

プロトタイプとして発表された際の車名は「GRスーパースポーツコンセプト」でしたが、市販バージョンは異なる車名になる可能性があります。

Toyota GR Super Sport Concept
GRスーパースポーツコンセプト

というのも、トヨタがEUの知的財産局に「GR010」という商標を出願したからです。
これまでトヨタはル・マンを戦う耐久レースカーに、「TS010(グループCカー)」や「TS020(GT1)」といった車名を付けてきました。
ハイパーカーはGRブランドが主導して開発しているわけですから、GR010と名付けられても不思議ではありません。

なお、2021年1月15日に発表されたレーシングカーの車名は、「GR010 HYBRID」でした。
しかし市販バージョンの車名に関してはまだ確定情報がありません。

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エクステリア

プロトタイプ

Toyota GR LMH Front
GR LMHのプロトタイプ

Toyota GR LMH Nose
GRスーパースポーツコンセプトとはキャビンの形状が異なる。

Toyota GR LMH Headlight
スプリッターはレーシングカー然としている。

Toyota GR LMH Front Fender
フロントフェンダー後部からはタイヤが丸見え。

Toyota GR LMH Rear
レーシングカーにしてはリアウィングが小さめな気がする。

上掲のプロトタイプは2020年のル・マン24時間レースでプレビューされましたが、このプロトタイプがロードカーなのか、それともレーシングカーなのかは不明です。

GR010 HYBRID

Toyota GR010 HYBRID Front top
GR010 HYBRID

Toyota GR010 HYBRID Front
プロトタイプよりも大きく見えるのはカラーリングのせいだろうか。

Toyota GR010 HYBRID Side
ボディサイズは大型化され、重量も増えている。

ボディサイズは全長4,900mm、全幅2,000mm、全高1,150mm、車重1,040kgです。
TS050と比較すると、全長+150mm、全幅+100mm、全高+100mm、車重+162kgと、かなり大型化されています。

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スペック

GAZOO Racingが公表した数値は、V6ツインターボエンジンの最高出力が680ps、ハイブリッドパワーが272psというものです。
しかしLMH規定ではシステムの最高出力が500kW(680ps)に規制されているので、エンジンとハイブリッドの最高出力を同時に発生することはできません。
しかし最高出力の規制が無いロードカーは別です。

GRスーパースポーツコンセプトでは、2.4リッター・V型6気筒ツインターボにレース用ハイブリッドシステムであるTHS-Rを組み合わせることで、1,000psを発生するとされていました。
また、2.4リッターV6ツインターボに3つの電動モーターを組み合わせて1,400psとなるという情報もあります。

ちなみにプジョーのル・マン用ハイパーカーは、規制を無視すればシステム全体で952psを発生できるそうです。
トヨタも同様の数値になっていますね。

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