
新型リーフ(米国仕様)のスペックと価格が判明しました。
航続距離やボディサイズ、パワー・トルク、価格など、主要な数値のほとんどが掲載されており、新型リーフのキャラクターが一目瞭然です。
今回は旧型リーフや、先ごろ発表されたばかりのテスラ・モデル3、そして先行しているシボレー・Bolt EVなどと、新型リーフのスペックや価格を比較してみようと思います。
新型リーフのボディサイズをライバルと比較
以下の表の数値は、全て米国仕様のものです。
計測の基準点が各国で異なるため、日本仕様とは若干の違いがあるかもしれません。
| 寸法(mm) | 新型リーフ | 旧型リーフ | モデル3 | Bolt EV | 
|---|---|---|---|---|
| 全長 | 4480 | 4445 | 4690 | 4166 | 
| 全幅 | 1790 | 1770 | 1850 | 1765 | 
| 全高 | 1560 | 1550 | 1440 | 1595 | 
| ホイールベース | 2700 | 2880 | 2600 | |
新型リーフのボディサイズは、旧型よりも一回り大きくなりました。
しかし意外なことに、ホイールベースの長さは変わっていません。
一般的なガソリンエンジン自動車の場合は、ホイールベースが同じだと、室内の広さもほぼ変わらないのが普通です。
でもリーフは電気自動車ですから、ガソリンエンジン自動車とは根本的にパッケージングが異なります。
もしかしたら広くなっているかもしれません。
次は新旧リーフの室内の広さを比較してみましょう。
| 室内寸法(mm) | 新型リーフ | 旧型リーフ | 
|---|---|---|
| 前席頭上 | 1046 | |
| 前席足元 | 1069 | |
| 後席頭上 | 947 | |
| 後席足元 | 851 | 846 | 
やはり室内の広さは、新旧リーフでほとんど変化していません。
後席の足元が5mmだけ前後に広くなっただけですね。
ラゲッジスペースの数値だけは判明していないので、新型リーフは荷室が広い可能性は否定できません。
荷室はリアアクスルの後方にあるので、全長が長い新型リーフならスペースを確保しやすいためです。
新型リーフは旧型より一回り大きくなったにもかかわらず、室内を広くできなかった理由は、電池にスペースを奪われたためだと考えられます。
では新型の航続距離はどうなのでしょうか? 次の項目で比較してみます。
新型リーフの航続距離をライバルと比較
以下の表の航続距離の数値は、すべて米国EPA基準のものです。
EPAの数値は実燃費にかなり近いので、実際に走行させたときの航続距離と大差ないと思います。
| 車種 | バッテリー容量(kWh) | 航続距離(km) | 
|---|---|---|
| 新型リーフ | 40 | 264 | 
| 旧型リーフ | 30 | 172 | 
| モデル3 | 不明 | 352 | 
| モデル3(ロングレンジ) | 不明 | 496 | 
| Bolt EV | 60 | 380 | 
新型リーフは一回の充電で、旧型より92kmも長く走れます。
モデル3やシボレー・Bolt EVには及ばないものの、日常的に使用するには十分な航続距離です。
モデル3には「ロングレンジ」と呼ばれるオプションのバッテリーパックが用意されていますが、新型リーフにも60kWhの大容量バッテリーを搭載したグレードが存在し、来年登場すると言われています。
新型リーフのパワーをライバルと比較
| 項目 | 新型リーフ | 旧型リーフ | モデル3 | Bolt EV | 
|---|---|---|---|---|
| 馬力(ps) | 149 | 109 | 262 | 204 | 
| トルク(Nm) | 320 | 280 | 不明 | 360 | 
新型リーフは旧型リーフより40馬力アップ、トルクも40Nmアップしています。
320Nmもトルクが出ていれば、街乗りで不満が出ることは無いはずです。
とはいえパフォーマンスではモデル3が圧倒的ですね。
EVでスポーティーなドライビングをしたいなら、モデル3一択でしょう。
新型リーフの価格をライバルと比較
アメリカ仕様の価格ですが、日本でもほぼ同じ金額になると思います。
| グレード | 価格($) | 価格(万円) | 
|---|---|---|
| S | 29990 | 329.9 | 
| SV | 32490 | 357.4 | 
| SL | 36200 | 398.2 | 
最上級グレードの「SL」には、シートヒーター等の快適装備が装着されます。
また米国仕様のメーカーオプション「テック・パッケージ($2595)」は、自動運転のプロパイロットや、インテリジェントクルーズコントロール、エマージェンシーブレーキなどのセットです。
ライバルとの価格比較
| 車種 | 新型リーフ | 旧型リーフ | ioniq EV | モデル3 | Bolt EV | 
|---|---|---|---|---|---|
| 価格($) | 29990 | 30680 | 30335 | 35000 | 37495 | 
| 価格(万円) | 329.9 | 337.5 | 333.7 | 385.0 | 412.4 | 
| 航続距離1km当たりの価格(万円) | 1.25 | 1.96 | 1.68 | 1.09 | 1.08 | 
価格に関しては、ヒュンダイ・アイオニック・エレクトリックも加えてみました。
新型リーフはイニシャルコストが安いですね。
航続距離が伸びているのに、旧型リーフよりも安いのですから驚きです。
しかし航続距離1km当たりで見ると、Bolt EVやモデル3に及ばないことがわかります。
大容量バッテリーを積む車の方が、1km当たりではお得なようです。
Bolt EVのパフォーマンスは際立っているように見えますが、その代わりイニシャルコストが高いですから、新型リーフより優れているとは一概には言えないと思います。
新型リーフは買いか?
期待に反して室内は広くなっていませんが、新型リーフはEVとしてはかなり安く、旧型リーフユーザーが乗り替えるにはうってつけの車です。
では資金に余裕があるなら、1km当たりの価格が安いモデル3を買うべきでしょうか?
筆者はそう思いません。
なぜならモデル3は全幅が1850mmもあり、日本の道路事情では取り回しに難があるサイズだからです。
新型リーフは日本で普段使いするなら最適な車でしょう。
もはや街乗りで航続距離が不足するようなことは無さそうですし、サイズもちょうど良い上、価格も安いと三拍子そろっています。
新型リーフの航続距離に不安があるという人は、来年出ると噂の60kWhモデルの方を待っても良いでしょう。
しかし遠出する機会が少ない人や、セカンドカーとして通勤や買い物に使うだけなら、9月に発表される40kWhモデルでも十分だと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。






 
			 
			 
			 
			 
			 
			 
			