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WRC 2018 ラリー・モンテカルロ 今年のトヨタは一味違う!

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2018年のWRCがついに開幕しました。
このページでは、開幕戦ラリー・モンテカルロの様子をふり返ります。

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DAY1

スタート時点でドライターマックが多く露出していた今年のモンテカルロ。
SS1での波乱は無いかに思われましたが、わずかに残っていたアイス路面の区間で、スピンやコースアウトする車が続出しました。

フォードからトヨタに移籍したオット・タナク、トヨタのエースであるヤリ-マティ・ラトバラなどが凍結路面に手こずり、大幅なタイムロスを喫してしまいます。

しかし最大の被害者は、ヒュンダイのティエリー・ヌービルでした。

ヌービルのヒュンダイ・i20クーペWRC

コーナーで膨らんでアウト側の溝に落ちた彼のi20クーペWRCは、脱出に手間取り4分以上もタイムを失ってしまったのです。

ヌービルのヒュンダイ・i20クーペWRCは、スノーバンクをまたぐような形でスタックしてしまった。

「スノーバンクでスタックしてしまった」とヌービル。「サイドブレーキを引いたけど、4輪がロックしてワイドに膨らんでしまった。観客が少ない場所だったので、復帰に時間がかかったんだ」

ディフェンディング・チャンピオンであるセバスチャン・オジェもアイスパッチでスピンをしたものの、SS1ではベストタイムを記録。
SS2も連続ベストでまとめ、モンテカルロの初日を幸先よくトップで終えました。

セバスチャン・オジェの駆るフォード・フィエスタWRC

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DAY2

この日に大活躍したのは、トヨタのオット・タナクでした。
2日目最初のSS3でオジェを上回るベストタイムを叩き出すと、SS3のリピートとなるSS6でも再びベストタイムを記録し、オジェに続く2位でこの日を終えることに成功したのです。

オット・タナクのトヨタ・ヤリスWRC

「車のフィーリングはパーフェクトだよ」とタナク。「この順位と戦いぶりで、2日目を終えたことは素晴らしい」

フォードのエルフィン・エバンスも、タナクに続けとばかりにSS5とSS7でステージウィンを果たしました。

エルフィン・エバンスのフィエスタWRC

「車に乗っているときのフィーリングは最高だよ!」とエバンス。「車に何が起こっているかに自信を持っている。いくつか滑りやすいセクションがあったけど、ほとんどの場所では素晴らしくグリップしていた」

タナクやエバンスとは好対照な結果となったのが、ヒュンダイのティエリー・ヌービルです。
彼はSS3でパンクしてしまい、タナクのベストタイムからは35秒も遅れてしまいました。

ヌービルのヒュンダイは、左後輪がパンクしてしまった。

「どうしようもないね」とヌービル。「フィニッシュまで10kmの地点で、スローパンクチャー・アラームが鳴り始めたんだ。それでも私たちは走り続けた。正しい判断だったと思う」

ヌービルはこの日の最終SS8でステージベストを記録したものの、首位のセバスチャン・オジェからは4分以上も遅れており、上位進出はすでに絶望的です。

また、ヌービルと同じヒュンダイ勢のアンドレアス・ミケルセンも、SS4でオルタネータートラブルが発生したためリタイアしています。
ヒュンダイはダニ・ソルドが孤軍奮闘し、この日を3位で終えました。

トヨタ勢はタナクの2位を筆頭に、4位にラトバラ、5位にエサペッカ・ラッピと、3台すべてがトップ5に入っています。

オジェは一度も首位を譲らず、2日目終了時点でも総合トップのままです。

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DAY3

2日目までは路面の大部分ドライターマックだった今年のモンテカルロでしたが、2日目の夜に雪が降り、3日目は雪景色の中で競技が行われることになりました。

ラトバラのヤリスWRC。SS9は完全なスノーラリーとなった。

2日目終了時点でのオジェとタナクのタイム差は14.9秒まで近づいていたものの、3日目最初のSS9だけで、その差が1分18秒まで広がってしまいました。

「プッシュする機会が無かったよ」とタナク。「いくつかの場所でプッシュしようとすると、すぐにコースアウトする。スピンとかは楽しくない。間違いなく楽しいものではない」

ヒュンダイ勢で唯一上位につけていたソルドも、SS9でコースアウトし、リタイアに追い込まれています。


タナクはSS10・11と連続ベストでオジェを追撃するものの、この日は33.5秒まで詰めるのがやっとでした。

ソルドの脱落により4位に浮上したトヨタのラッピでしたが、SS11でバンクにタイヤをヒットしてしまい、ステージ中でのタイヤ交換を余儀なくされてしまいます。


これで5位に後退したラッピでしたが、SS12・13の好タイムで再び4位の座を奪い返し、意地を見せました。

「プラン通りだ」と満足げなのは、3日目まで一度も首位の座を明け渡していないオジェです。「今夜までに30秒のリードを作りたかった。路面は非常に汚れていたし、多分私のタイヤチョイスは完璧ではなかった。少し限界に達していたね」

残りの競技区間は約64kmしかありません。
オジェを相手に1kmあたり0.5秒以上も差を縮めるのは至難の業です。
この時点で勝負はほぼ決したといえるでしょう。
オジェの言う「30秒のリード」とは、ラリーの残り距離を念頭においてのものだったのです。

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DAY4

4日目最初のSS14でベストタイムを記録したのは、首位を行くセバスチャン・オジェでした。
これで2位タナクとの差を45秒まで拡げ、勝利を確実なものとしました。

SS14でタナクにとどめを刺したオジェ。まさに横綱相撲だ。

SS15・16では、ヒュンダイのティエリー・ヌービルが意地の連続ベストを見せますが、大勢に影響を与えるものではありません。

開幕戦は出だしから躓いてしまったヌービル。次戦で巻き返しなるか?

最終SS17は、選手権ポイントが付与されるパワーステージです。
ここまでまったく話題に上がらなかったシトロエンのクリス・ミークが、最後の最後でようやくベストタイムを記録しました、

クリス・ミークのシトロエン・C3 WRC

「われわれにとって恐ろしい週末だった」とミーク。「絶対の悪夢だ。車から良いフィーリングを得られない」
シトロエンは他3メーカーよりも、マシンのポテンシャルが少し劣っているように見えます。

トヨタ勢は2位にオット・タナク、3位にヤリ-マティ・ラトバラ、そして4位にラッピ……のはずでしたが、ラッピが最終SS17で痛恨のコースアウトを喫し、7位に転落してしまいました。
とはいえダブル表彰台は素晴らしい結果です。

「ここにいるのは本当に素晴らしい」と語るのは、3位表彰台を獲得したラトバラです。「昨年のオーストラリアでは良くなかった。それ以来、私の肩には重いプレッシャーがのしかかっていた。ついにそれを取り除くことができるよ」

会心のポディウムにラトバラさんもニッコニコ。

優勝はセバスチャン・オジェでした。
彼はこれでモンテカルロ5連覇です。

「難しい週末だった」とオジェ。「モンテカルロでは、しばしば厳しい状況と向かい合わなければならない。しかしそれが本当に難しいんだ」

「タイヤチョイスにこれほど苦しんだことは無かったよ。最終的には勝ったから、超ハッピーだけどね」

次戦ラリー・スウェーデンは、2月15日から18日にかけて開催されます。
昨年優勝したトヨタが連覇できるかに注目です。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。

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