新型アウディTTはどうなるのか

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アウディTTスポーツバックコンセプト

アウディTTの将来が懸念されています。
英国の自動車メディアであるAutoExpressは、新型TTの4ドアクーペ化やEV化などを報じていますから、少なくとも現在の形のままでTTが存続することはなさそうです。

このページでは新型TTの最新情報をまとめています。

更新情報

EV化される可能性について追記しました。(2019/04/08)


新型アウディTTの概要

エクステリア

TTスポーツバックコンセプト

アウディは2014年のパリモーターショーに、TTスポーツバックコンセプトというコンセプトカーを出展したことがあります。
しかし、市販化はされませんでした。

アウディTTスポーツバックコンセプト

排ガススキャンダルなどがあったため、結局市販化されなかった。

TTスポーツバックコンセプトが市販されなかったのは、VWグループの排ガススキャンダルがあったからです。
この不祥事はVWグループ全体に大幅なコスト削減と、早急な電化を強いるという結果をもたらしました。

新型TTが4ドアクーペ化する可能性

排ガススキャンダルで一度はポシャった4ドアクーペの計画が、なぜここに来て復活したのでしょうか?

実のところTTの販売台数は、代を重ねるごとに減少しています。
SUVブームや環境意識の高まりにより、スポーツクーペに対する逆風は強まるばかりです。
実際アウディの取締役の一人も、「コスト上昇に対する需要の落ち込みを考えると、中期的に現在のやり方を維持できないことは明らかだ」と述べています。
スポーティーなデザインと実用性を両立できる4ドアクーペ化は、必然といえるのです。

予想CG

Auto Expressによる予想CG

Auto Expressによる予想CG
画像の出典: autoexpress.co.uk

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シャシー

現行のTTと同じく、MQBプラットフォームが用いられることになるでしょう。
ただし最新バージョンに更新されます。

ボディサイズ

AutoExpressは、TTスポーツバックコンセプトに近いボディサイズになると予想しています。
全長は現行TTよりも約290mm長く、全幅は90mm広く、ホイールベースは120mm延長されるとの予想です。

各部寸法(mm) 現行TT 新型TT 新旧の差
全長 4,191 4,481? +290
全幅 1,832 1,892? +60
全高 1,343 ??? ???
ホイールベース 2,505 2,625? +120

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パワートレイン

48Vマイルドハイブリッドが採用されます。
モーターアシストによってターボラグによる加速力のギャップをカバーしつつ、燃費を向上させるのが目的です。
燃費は10%ほど良くなると見られています。
また、ディーゼル・ハイブリッドも提供される予定です。

また、プラグインハイブリッドのバリエーションも用意されます。

EV化される可能性

AutoExpressによるEV仕様の予想CG

新型TTは、BEV(Battery EVの略。完全な電気自動車のこと)になるかもしれません。
アウディの技術開発担当取締役のHans-Joachim Rothenpieler氏は、PHEVと共にBEVも選択肢であると認めています。

新型TTは、2021年から施行されるより厳しい排出ガス規制(EU 7)に対応しなければならず、何らかの電化は避けられません。
そこでBEVが検討されているわけですが、TTのようなスポーツカーの場合、バッテリーを床下に敷き詰めるということは難しいようです。
バッテリーパックの高さが12~13センチほどあるため、床下にバッテリーを敷き詰めると、スポーツカーらしいワイド&ローなプロポーションが崩れてしまいます。

そのためアウディは、バッテリーを車の中央部分と、前輪の前方もしくは後輪の後方に設置しようと考えているようです。
モーターのレイアウト次第だと思いますが、モーターが無い(もしくは少ない)車軸の方にバッテリーを設置して、前後重量バランスを均一化させるような形になるでしょう。

ちなみに次期R8もBEV仕様を検討しているそうで、そちらもTTと同様のバッテリーレイアウトになるだろうとRothenpieler氏は語っています。

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価格・発売日

価格に関する情報はまだありません。
とはいえ4ドア化やEV化などがなされるわけですから、現行型よりも高価になるのは間違いないでしょう。

新型アウディTTは、2021年までに登場する予定です。

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