美しいランチア フルヴィアがオークションに

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7月27~28日にかけて、イギリスのシルバーストーンサーキットでカーオークションが行われます。
そのオークションに、1972年製のランチア フルヴィアが出品されました
かつてイギリスのサルーンカーレースで活躍したBarrie ‘Whizzo’ Williams氏(故人)が所有していた車で、非常に状態が良く美しい個体です。

ランチア フルヴィアといえば、左に45°傾けて搭載されている狭角V4エンジンが有名ですね。
エンジン音がとてもかっこいいので、ぜひ下の動画をご覧ください。

1969 Lancia Fulvia 1.6 HF Fanalone

それでは出品されたランチア フルヴィアを見ていきましょう。


ランチア フルヴィア 1600 HF

フルヴィアは1963年のジュネーブ・モーターショーで発表された軽量なスポーツカーです。
車名はイタリアのトルトナからトリノへと続くローマ街道「Via Fulvia」に由来します。

フルヴィアはクーペの他にも、4ドアセダンの「ベルリーナ」や、ザガートがデザインした2シーター「スポルト」などのバリエーションが存在しますが、ラリーで活躍したのは車名にHFと付く一連のモデルです。
当初は1.3リッターだったV4エンジンは、最終的に1.6リッターまでスープアップされました。

フルヴィア スポルト ザガート
画像の出典: Rex Gray from Southern California [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

出品されたフルヴィアHFは、マイナーチェンジ後のシリーズⅡと呼ばれるモデルなので、1.6リッター仕様です。
ノッティンガムのIN Racingによって、2013年から4年間かけてレストアされました。

ランチア フルヴィア 1600 HF

低いボンネットがかっこいい。

いかにも速そうな面構え。

当時のワークスチームだったHFスクアドラコルセのロゴ。

この個体のボディカラーは白だったが、2017年に赤に塗り直されている。

コンパクトなリアエンドがスポーティーだ。

スポイラー等が一切無いのが逆に新鮮な印象を生み出している。

テールランプもシンプルだがかわいいデザイン。

ラゲッジスペースの大部分はスペアタイヤが占めている。

フルヴィアの狭角V4エンジンは、バンク角が13°しかないため、直4に近い構造となっています。
そのためカムシャフトも2本しかありません。
長いロッカーアームを用いることで、右バンクのカムが左右両方のバンクの吸気バルブを開閉し、左バンクのカムは両バンクの排気バルブを開閉します。

思い切り傾けて搭載されたエンジン。低いボンネットはこれのおかげ。

エンジンヘッドの内部。長いロッカーアームが見て取れる。プラグの配置にも注目。
画像の出典: lanciainfo.com

バルブサージングを防ぐために、ダブルバルブスプリングが採用されています。
また、シリンダーブロックは鋳鉄製なのに、ヘッドとクランクケースはアルミだったりと、かなり手の込んだ造りとなっています。

ノーマルの1600HFにはソレックスのキャブレターが装着されていましたが、出品車両はウェーバーのキャブレターに交換済みです。
K&Nのエアフィルターも装着されています。

出品車両のインテリア

ステアリングはオリジナルのようだ。

オドメーターの数値(47,244km)は保証できないとのこと。

うーん、シブい。

シートは新品同様だ。

リアシートは流石に狭いが、荷物置き場には良さそう。

オリジナル同然のHFハンドルや、ノーマルのように仕上げられたレザーシートなど、内装の状態も非常に良好ですが、オドメーターの数値が正しいかどうかは保証できないそうです。

このフルヴィアは35,000ポンド前後(約480万円)で落札されると予想されています。

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Posted by dangoliath