2500馬力のR35 GT-R完成。目標は世界最速!
パワー競争はとどまるところを知らない
1000馬力オーバーのR35 GT-Rで数多くの記録を打ち立ててきたAMS Performanceが、今度は2500馬力のR35を完成させました。
目次
実はデモカーではなくお客さんの車
「Alpha G」と名付けられた2500馬力のR35は、AMS Performanceのデモカーではありません。AMSの顧客の1人である、Gideon “Gidi" Chamdo氏が所有する車です。
Gidi氏は以前、1/4mileで7.94秒の記録を持つ「Alpha 20」を所有していました。しかし2015年夏、自身のマシンから漏れたオイルに乗りクラッシュしてしまいます。
幸いGidi氏に怪我はありませんでした。彼はガレージにあったもう1台のGT-R、「Alpha 12(1115馬力、レースガス仕様時1521馬力)」のさらなるパワーアップを決断。そうして出来上がったのが、2500馬力の「Alpha G」というわけです。
「Alpha G」の中身
エンジンブロックはアルミニウム製の「AMS Alpha VR38 Billet Version 2 engine block」に換装されています。アルミブロックでも2500馬力に耐えられるという事実に驚きです。
組み合わされるタービンはギャレットGTX。フロントエンドに設置してあるのは、フレッシュエアーを吸いやすくするためだけでなく、フロントのリフトアップを防ぐためでもあります。
目標は「GT-R世界最速」の称号
2016年1月現在、1/4mile最速のGT-Rは「Ekanoo Racing GT-R」です。タイムは7.44秒、終速は322.52km/hにも達する、文字通りの「Godzilla」です。
Gidi氏の目標は「Alpha G」で、GT-R最速の称号を手に入れることです。ちなみに彼はUnderground Racing製「ランボルギーニ・ガヤルド LP570-4 スーパーレジェーラ」の1200馬力仕様も持っていて、1/2mileでは世界最速とのことです。