新型インプレッサは生まれも育ちもアメリカ製に

スバルの新車情報

日本で使うにはやや大きめ

新型インプレッサはやはりコンセプトとはかけ離れたデザインでの登場となりました。海外サイトでは「ブサイクなマツダ6(アテンザ)」との評価が多いのですが、「現行型よりはマシなデザインになった」との声もあるので、大失敗というわけでもなさそうです。

トップ画像の出典: netcarshow.com


目次

  1. 内外装のデザイン
  2. 大きくなったサイズ
  3. 安全性だけではない

内外装のデザイン

エクステリア


画像の出典: netcarshow.com


コンセプトの面影がわずかに残るフロントマスクは、現行型よりは洗練されたとはいえ凡庸な印象です。スバル版カローラといったところでしょうか。リアデザインの評判はなかなか良いみたいですが。


画像の出典: car.watch.impress.co.jp



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インテリア


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エクステリアとは対照的に、インテリアデザインは高評価です。海外サイトのコメント欄にも「このインテリアなら欲しい」という声が数多く寄せられています。「シボレーっぽい」という書き込みも多いですが……。

ナビのモニタサイズは8インチとやや物足りませんが、モニタが2つあるので表示領域が不足することはないでしょう。スイッチ類が上手にまとめられているので、ユーザビリティも高そうです。


リニアトロニックはレシオカバレッジの拡大と軽量化がなされた

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上質感のあるシート

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リアのレッグスペースは現行型よりも広そう

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大きくなったサイズ

室内長などは未発表ですが、新型インプレッサはサイズが拡大されたので、居住性も大幅に向上しているはずです。大型化は、明らかにアメリカ市場を意識したものでしょう。サイズ的には、シボレー・クルーズ(セダン)やフォード・フォーカス(ハッチバック)と競合する大きさです。

ライバルとの比較
寸法 新型インプセダン クルーズ 新型インプハッチ フォーカス
全長(mm) 4625 4597 4460 4370
全幅(mm) 1777 1796 1777 1810
全高(mm) 1455 1476 1455 1480
ホイールベース(mm) 2670 2685 2670 2650

クルーズやフォーカスのEPAコンバインド燃費は、どちらも14km/L前後です。新型インプレッサの燃費は未発表ですが、現行型のEPAコンバインド燃費が13.2km/Lなので、新型は14〜15km/L前後になると思われます。

北米向けの新型インプレッサはアメリカで生産されるそうです。車のキャラクターも生産地もアメリカに変更された新型インプレッサは、グローバル・カーというよりも、北米戦略車の色合いが濃い車だと思います。

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安全性だけではない

新型インプレッサで大きくフィーチャーされているのは安全性です。新採用の「スバル・グローバル・プラットフォーム」のおかげで、衝突エネルギーの吸収率は14倍になったとスバルは主張しています。

アイサイトも搭載されますし、後退時自動ブレーキも装備されました。シンメトリカルAWDはもちろん健在です。しかしスバル車が重視してきた「走り」に関しても抜かりはありません。

車体のねじり剛性は現行型に対し1.7〜2倍となっていますし、重心高も5mmダウンです。80%ものパーツが新設計されたFB20エンジンは、軽量化されたことでハンドリングの向上にも一役買っています。

また、レヴォーグのアクティブ・トルクベクタリングも搭載されました。新型インプレッサはレヴォーグよりも20mmもホイールベースが長いので、おそらくはその対策のためでしょう。

スポーツセダンのWRXがラインナップに追加されたため、インプレッサは普通のファミリーセダンへと役割分担が変更されたかに思われがちです。

しかし新型インプレッサの走りに関しては、細かなチューニングの積み重ねによって優れたハンドリングを実現しようというスバルの意志が感じられます。大幅なパワーアップこそありませんでした(従来比2psの向上)が、スペックから想像されるよりも刺激的な車になるはずです。

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