メルセデスベンツGLE(W167) 名実一体のフルモデルチェンジ【9/12更新】

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メルセデス・ベンツGLEクラスは、かつてMクラスと呼ばれていたSUVです。

名称がGLEクラスに切り替わったのは2015年10月ですが、Mクラス(W166型)が登場したのは2011年6月ですから、そろそろフルモデルチェンジの時期となります。
それを裏付けるように、開発車両も路上に姿を見せ始めました。

今回は新型GLEクラスの画像と、その概要についてです。

更新情報

スパイショット予想CGを削除し、正式発表された画像に挿し替えました。また、ページ内の情報を公式のスペックに修正しました。(2018/09/12)

インテリアのスパイショットをより鮮明なものに差し替え、シャシーに関する情報を追記しました。(2018/08/21)

GLEクーペの項目を追加しました。(2018/07/03)

インテリアのスパイショットを追加しました。(2018/06/26)

最新のスパイショットを追加しました。(2018/06/12)

ページ内の記述と画像を最新のものに更新しました。(2018/05/28)


新型GLEクラスの動画


ニュルブルクリンクを走行する開発車両の映像です。
大柄なボディですが、コーナリングは軽快です。
AMGならニュルブルクリンクでかなり良いタイムを狙えるかもしれません。

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新型GLEクラスのエクステリア

新型GLEクラス

Dピラーがブラックアウトされているのが特徴だ。

デイタイムランニングライトのデザインは、他のメルセデスとも一線を画す。

クロカン風味が濃厚なリア周り。

ホイールベースは2995mmとかなり長い。

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新型GLEクーペのエクステリア

新型GLEクーペの開発車両

フロントグリルの大きさには驚愕。

Aピラーの傾斜はまさにクーペだ。

ダックテールスポイラーが大型化されるようだ。

薄いテールライトになる模様。マフラーは左右に1本ずつ。
画像の出典: autoevolution.com

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新型GLEクラスのインテリア



MBUXMercedes-Benz User eXperienceの略)と呼ばれる、メルセデス・ベンツの最新インフォテイメントシステムが装備されます。
メータークラスターとセンターコンソール上部のタッチスクリーン(どちらも12.3インチ)が、一体となったデザインが特徴です。
NVIDIA製のGPUを搭載しており、滑らかなビジュアルで運転をサポートする他、音声アシスタント機能も装備されています。

ヘッドアップディスプレイ(HUD)も刷新され、投影面積は2倍となり、20%明るくなりました。

また、ENERGIZING seat kineticsは、乗員の微妙な姿勢変化に合わせてシートクッションと背もたれを動かし、適切なサポートをもたらすシステムです。

室内の広さ

ホイールベースが約80mm長くなったことで、室内空間も拡大されています。
2列目のレッグルームは69mm増加して1045mmに、リアのヘッドルームも33mm増加して1025mmとなりました。

また、Aピラーが先代モデルよりも直立しているので、乗り降りもしやすくなっています。

ラゲッジスペース容量

5名乗車時で880リッター、後席を折りたためば2055リッターまで拡大することができます。

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新型GLEクラスのシャシー

新しいプラットフォーム

新世代のモジュラープラットフォームである「MHA」が採用されます。
MHAは「Modular High Architecture」の略で、文字通りクロスオーバーSUV向けのプラットフォームです。

ただしMRA(Modular Rear Architecture)が採用されるという情報も流れています。
MRAは、CクラスやGLCクラスと同じプラットフォームです。

どちらのプラットフォームであれ、ボディサイズの拡大(=室内の拡大)と軽量化という相反する目標を、同時に達成する手段となります。

ちなみに最もコンパクトなクロスオーバーSUVであるGLAには、MFA(Modular Front Architecture)が使われています。
これはAクラスのような前輪駆動車用です。

そしてMSA(Modular Sport Architecture)は、SLC(旧称SLK)などのスポーツカー用となります。
今後のメルセデス・ベンツはたった4つのプラットフォームで、ほぼ全てのモデルがカバーする計画なのです。

ボディサイズ

先代W166型よりもホイールベースが約80mm長くなり、新型は2995mmの超ロングホイールベースとなりました。

驚異の走破性能

48Vマイルドハイブリッド装着車には、オプションでエアサスのEABCを装備できます。
これは以前のアクティブ・ボディ・コントロール(ABC)を進化させたものです。

EABC付きの各ダンパー間には、機械的な接続はありません。
デジタルに接続されており、作動は電気油圧式アクチュエーターによって行われます。
この動作には時に3kWもの電力を必要とするということで、48Vシステムが必要不可欠なのだそうです。

EABCは各ダンパーの減衰力を調整するだけでなく、各ホイールを上げたり下げたりすることもできます。
よって軽度なロック・クローリングならば、ノーマルでも対応可能です。
また、コーナリング時のロールを打ち消すように車体を逆ロールさせる「アクティブ・カーブ・チルティング」も搭載されています。

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新型GLEクラスのエンジン

新型GLEのパワートレインは、現行Eクラス(W213)の流用となるのがほぼ確定的です。
すなわち直4、V6とV8(AMG)がラインナップされます。
直4とV6にはディーゼルも用意されるでしょう。
トランスミッションもW213と同様に、9速オートマチックです。

主力となるのは、CLS450の新型直列6気筒エンジンを搭載したモデル(GLE 450)です。
エンジンは370ps・500Nmですが、これに22ps・250NmのEQ Boost(マイルドハイブリッド)を組み合わせてあります。

AMG

AMGモデルは、GLE53、GLE63、そしてGLE63 Sの3つです。

GLE53は、AMG E53の3.0リッター・直列6気筒ガソリンターボを流用します。
435ps・520Nmを発生するこのエンジンにも、EQ Boostが装備されるでしょう。
トランスミッションは9速オートマチック、駆動方式は4Matic+(4WD)です。

GLE63も、AMG E63のエンジンを流用します。
4.0リッター・V型8気筒ガソリンツインターボにも、EQ Boostが追加される予定です。
エンジンは571ps・750Nmとなります。
GLE63 Sは、GLE63と基本的に同じ構成ですが、612ps・850Nmにまでパワー・トルクが向上するようです。
GLE63および63 Sも、9速オートマチックに4Matic+の組み合わせは変わりません。

プラグインハイブリッドも?

また、PHEVの投入も有力視されています。
厳しくなる一方の燃費規制に対抗するには、燃費の悪いSUVをPHEV化するのが最も効果的だからです。
GLEのPHEVは、E350eセダンのコンポーネントを流用したものになるでしょう。

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新型GLEクラスの発売日・価格

10月のパリ・モーターショーでワールドプレミアされる予定です。
2019年初頭には米国と欧州で発売されます。
日本にもそれほど遅れずに導入されるでしょう。

価格に関する情報は現在のところありません。
判明次第、この項目に追記します。

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