三菱ランサーが復活する! でもセダンじゃない?

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e-Evolutionコンセプト(2017)

三菱自動車が、ランサーの車名を復活させようとしています。
しかしボディタイプはセダンではなくなるようです。

今回は三菱自動車のキーパーソンの発言から、新型ランサーがどうなるかについて考えてみます。


新型ランサーの概要

ランサーGT(2016)は普通のセダンだった。

ボディタイプはどうなる?

三菱自動車の最高執行責任者(COO)であるトレバー・マン氏は、ランサーの方向性がすでに確定していることを明らかにしています。

「2025年までは長期的な計画が明確にあり、その先についてもおぼろげながら計画はある」とマン氏。

「われわれはASX(日本名: RVR)アウトランダートライトンの新型に取り組んでいる。そして、パジェロランサーという2つの箱を持っている」

「ランサーはおそらく最も簡単だろう。われわれはセグメントに合ったソリューションを手に入れたと信じている」

「なぜならグローバルに見ると、Cセグメント・ハッチバックの市場規模は縮小していないからだ。北米とヨーロッパでは少し減少しているが、中国ではまだ伸びている。Cセグメントは非常に規模が大きいので、無視するべきではないと私は思う」

マン氏のコメントからは、新型ランサーがハッチバック車になるような印象を受けますが、気になるのは「セグメントに合ったソリューション」という部分です。
単なるハッチバック車ではないということなのでしょうか?

新しいタイプのハッチバック車

それを読み解くヒントが、同社のデザイン本部長である國本恒博氏のコメントにありました。

「たぶん新しいタイプのハッチバック車を作ることができると思います」と國本氏。

「Cセグメントだからといって、それが非常に伝統的なハッチバックでなければならない、ということを意味しません」

「私たちはかなりラディカル(根本的)に考えています。オリジナリティは三菱のデザイン哲学の一部であり、一貫性のあるものです」

國本氏は、2017年の東京モーターショーで三菱が発表したe-Evolutionコンセプトのようなデザインが、Cセグメントのコンパクトな車両には理想的だと考えているようです。

e-Evolutionコンセプト(2017)

e-Evolutionコンセプトは、かなり独特な形をしています。
クーペSUVとしても、かなりルーフ高が低いのが特徴です。
そのためAピラーもかなり寝ており、画像の下半分を隠して見ると、スポーツカーと見分けがつきません。

運動性能と使い勝手を両立するには、ハッチバックとSUVの中間くらいのルーフ高がちょうどいいのかもしれません。

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シャシー

Cセグメントということですから、ルノー・日産アライアンスCMF-C/Dプラットフォームが用いられることでしょう。

このプラットフォームは日産・エクストレイルにも採用されています。
つまり、4輪駆動ハイブリッドにも対応しているのです。

また、ルノー・メガーヌのようなスポーティーなハッチバック車にも使われているので、新型ランサーエボリューションが登場する可能性もあります。

新型ランサーの走りにも期待だ。

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パワートレイン

e-Evolutionコンセプトはエンジンの無いEVでしたが、新型ランサーはエンジンを搭載するハイブリッド車になる可能性が高いです。

ただエンジンを積むとなると、e-Evolutionのようなキャブフォワードなデザインは、不可能となります。
切り詰めたオーバーハングも、長くせざるを得ないでしょう。
どちらもエンジンが無いことが前提のデザインだからです。

e-Evolutionコンセプトは、オーバーハングが「ほぼ」無いデザインだった。
e-Evolutionコンセプトのインテリア。大型の液晶も、エンジンが無いからこそ実現できたのだという。

その問題に対し、三菱がどのような答えを出すのかはわかりませんが、新型ランサーはかなり楽しみな1台です。
「新しいタイプのハッチバック車」を、早く見てみたいものですね。

AutoExpressによる予想CG。全高の低いクロスオーバーといった感じだ。

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