アストンマーチン ラピードE V12以上に強力なモーターを搭載したEVスポーツ!
アストンマーチンが、ラピードの電気自動車(EV)バージョンである「ラピードE(Rapide E)」を発表しました。
コンセプトカーのときは「RapidE」という車名だったのですが、ガソリンエンジンモデルの「Rapide」と紛らわしいため(最後のeが大文字になっているだけなので)か、「E」の一文字が追加されています。
今回はラピードEの概要と、画像をご覧ください。
更新情報
エクステリアのオフィシャルフォトと、インテリアのオフィシャルフォトを追加しました。(2019/04/16)
アストンマーチン・ラピードEの概要
ラピードEは、ウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリング社と協力して開発されています。
同社はウィリアムズF1チームの関連会社です。
エクステリア
コンセプトカーのRapidEとの違いはエアロです。
フロントスプリッターやリアディフューザーのデザインが変更されています。
とはいえ最新のヴァンテージ顔ではないので、デザインがやや古く見えることは否めません。
インテリア
シャシー
ラピードEにはカーボンコンポジットや軽量合金が多用されています。
また、パフォーマンスを安定させるべく、バッテリーとモーターの冷却にも配慮されているようです。
ドライブモードは「GT」「Sport」「Sport+」の3種類で、それに合わせてリアのリミテッド・スリップ・デフや、スプリングとダンパーなどが再調整されています。
専用の鍛造アルミホイールに履いているタイヤは、特別仕様のピレリ P Zeroです。
パワートレイン
前述のとおり、ラピードEは後輪車軸上に2つの電動モーターを搭載しています。
最高出力は610ps、最大トルクは950Nmということですから、自然吸気のV12を凌駕するスペックです。
バッテリー容量は65kWhとやや控えめですが、それでもWLTP基準で320kmの航続距離が確保されています。
18650フォーマットの円筒形セルが5,600個も搭載されており、これらのバッテリーはカーボンとケブラーで保護され、リアアクスル付近に設置されているようです。
ラピードEは800Vの急速充電にも対応しており、バッテリー容量の80%をわずか15分でチャージできます。
一般的な400V 50kWの充電であっても、1時間で約298km分の電力をチャージ可能です。
0-100km/hは4.0秒未満、最高速度は250km/hです。
バッテリーを空にすることなく、ニュルブルクリンク・北コース(20.832km)を周回することができます。
価格・発売日
ラピードEは、アストンマーチンがウェールズ州セント・アサンに建設中の新工場で生産されます。
同工場はアストンの電動化を推し進める拠点です。
しかしラピードEは、わずか155台しか生産されません。
ラピードEの生産ラインは、155台を生産終了後に廃止される予定なので、売れ行きが良くても追加生産されることはないでしょう。
デリバリーは2019年後半を予定しています。
価格はまだ不明ですが、ガソリンエンジンのラピードよりは間違いなく高価なはずです。
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