アストン・マーチン ラピードAMR 世界最速の4ドア車!【6/13更新】
アストンマーチンがラピードAMRを発表しました。
昨年のジュネーブ・モーターショーで公開したコンセプトの市販バージョンです。
それではさっそく、ラピードAMRの概要を見ていきましょう。
アストンマーチン・ラピードAMRの概要
エクステリア
エアロダイナミクス
アストンマーチン・レーシング(AMR)が手がけただけあって、ラピードAMRのエアロダイナミクスは実用的です。
バランスを保ちながらリフトを減らすために、数々のエアロパーツ(フロントスプリッター、サイドステップ、リアディフューザー、リアスポイラー)が装着されています。
これらのエアロは全てカーボンファイバー製です。
また、大型のエアベンチレーションが追加されたボンネットもカーボンファイバー製となっており、軽量化に貢献しています。
カラースキーム
3つのカラースキームが用意されています。
スタンダード・スキームおよびシルエット・スキームでは、マリーナ・ブルー、シンティラ・シルバー、ライトニング・シルバー、オニキス・ブラックのボディカラーを選択可能です。
スタンダード・スキームでは、ライムのアクセントがエアロパーツに施されます。
一方、シルエット・スキームにはライムアクセントが無く、追加されるのはチャイナ・グレーまたはクラブスポーツ・ホワイトのストライプです。
3つめのシグネチャー・スキームは、スターリンググリーンのボディカラーにライムアクセント、ライムストライプとなります。
アストンマーチン・レーシング・チームのリバリーに最も近いカラースキームです。
ラピードAMRコンセプトのエクステリア
2017年のジュネーブモーターショーで発表されたコンセプトカーの画像です。
スパイショット
ニュルブルクリンクで開発中のラピードAMRを捉えたスパイショットです。
スタンダードなラピードSと比較すると、フロントバンパーやサイドスカート、熱抜きダクトが設けられたボンネット、リアスポイラー、リアディフューザーなどが変更されています。
開発車両だとわかりづらいですが、市販バージョンではマフラーが左右2本出しのクアッド・マフラーとなるようです。
インテリア
室内の中央を貫くカーボンファイバーセンターコンソールが最大の特徴です。
ただのラピードではないことは、これをみれば一目瞭然でしょう。
シートはアルカンターラで覆われており、AMRのロゴ入りです。
アストンマーチンはラピードAMRを「サーキットまでドライバーを快適に運び、そこでアタックにトライできるスポーツカー」だと定義しているので、コンフォート性にも配慮されています。
ラピードAMRコンセプトのインテリア
市販バージョンでは天井にストライプが追加されていますが、ほぼコンセプトそのままのインテリアで登場したことがわかります。
パワートレイン
エンジン
最近はメルセデス製ターボエンジンの搭載を進めているアストンマーチンですが、ラピードAMRは伝統のV12が搭載されます。
6.0リッター・V型12気筒ガソリン自然吸気エンジンは、最高出力580ps603ps、最大トルク
630Nmという代物で、0-100km/hは4.4秒、最高速は330km/hです。
ノーマルのラピードと比較するとトルクこそ変わらないものの、パワーは20ps向上しています。
これはインレットマニホールドの大型化により実現したものです。
デュアルインレットランナーにより、エアフローも最適化されています。
トランスミッション
8速ATの「タッチトロニックⅢ」が搭載されます。
シャシー
パワーアップに対応するためのシャシーチューニングにも抜かりはありません。
ブレーキにはカーボンセラミックブレーキを装着しています。
軽さと制動力とを両立するためです。
ラピードAMRの車重は1990kgもあるのですが、フロントに6ポットキャリパーと400mm径のディスク、リアには4ポットキャリパーと360mm径のディスクを装着してあります。
しかもヴァンキッシュSのブレーキダクトとダストシールドを用いてあるので、備えは万全です。
また、ノーマルのラピードSに対し、ラピードAMRでは車高が10mm下げられています。
3ステージ・アダプティブダンパーは、ラピードAMRに合わせてリセッティングされたものです。
価格・発売日
価格は240,000ドルです。
1ドル=110円換算だと、2640万円ですね。
デリバリーは2018年の第4四半期(10~12月)からとなりますが、限定210台ということなので、争奪戦は熾烈でしょう。
アストンマーチンにとって特別な顧客でないと、手に入れるのは難しいかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。