ポルシェ911スピードスター 伝統のスタイルはやっぱりかっこいい
ポルシェが911スピードスターを発表しました。
2台のコンセプトカーを経て、ようやく市販バージョンがお披露目されたわけです。
このページでは911スピードスターに関する情報をまとめています。
更新情報
911スピードスター(市販バージョン)の項目を追加しました。(2019/04/17)
911スピードスターⅡコンセプトの画像を追加しました。(2018/10/03)
ポルシェ 911スピードスターコンセプト
最新のコンセプトカーである911スピードスターコンセプトですが、そのデザイン手法は伝統的なやり方を踏襲しています。
そのせいか、とてもレトロな印象です。
ヘッドライトには、ポルシェの古いレーシングヘッドライトを連想させるようなカバーが装着されています。
フロントウィンドウはスピードスターの伝統に則った、上下の幅が狭く、しかもかなり傾斜のついたアグレッシブなものです。
タルボット・スタイルのレーシングミラーはクロームメッキ仕上げ。
ドアには往年のレーシングカーを思い出させるようなデザインで、「70」のゼッケン番号が記されています。
ポルシェの創業70周年にちなんだものでしょう。
ホイールも昔よく見たシンプルな5スポークのデザインです。
ただしその奥のブレーキには、明らかに最新だとわかるものが使われています。
911スピードスターコンセプトのベースになったのは911カレラ4カブリオレなのですが、後席は除去され、その代わりにダブルバブルのハードカバーが装着されています。
このカバーはカーボンファイバー製です。
写真には無いものの、ハードカバーの下には手動のソフトトップが収納されるものと思われます。
インテリアで目を引くのは、ライトブラウンのアニリンレザーを用いたバケットシートです。
このシートの骨格もカーボンファイバーで作られています。
スパルタンなスピードスターには、エアコンもナビもオーディオもついていません。
その代わり500psを誇るフラット6が搭載されています。
911 GT3譲りのエンジンが9000回転で奏でるサウンドがあれば、オーディオは要らないのかもしれません。
ポルシェ 911スピードスターⅡコンセプト
スピードスターⅡコンセプトの発表と合わせて、2019年の生産開始がアナウンスされました。
生産台数は、356″No.1″ロードスターがケルン州から特別な公道走行許可を受けた年にちなみ、1,948台限定だそうです。
コンセプトカーのボディは911カレラ4カブリオレですが、シャシーには911GT3のものが用いられています。
チタン製エキゾーストと6速マニュアルギアボックスを備えたスピードスターⅡコンセプトは、500psオーバーの最高出力と、9000rpmの最高回転数を誇るとポルシェは主張していますが、市販バージョンがどうなるかは不明です。
911スピードスター(市販バージョン)
911スピードスターは、991型の911 GT3がベースとなっています。
エンジンは4.0リッター・水平対向6気筒ガソリン自然吸気で、最高出力は508ps、最大トルクは469Nmです。
スロットルボディは911 GT3 R(FIA-GT3マシン)から流用したものなのだとか。
ダイナミックエンジンマウントや、リアアクスルステアといった機構も装備されています。
トランスミッションは6速マニュアルで、0-96km/hは3.8秒、最高速は309km/hです。
しかしスピードスターの最大の特徴は、その軽さにあります。
ボンネット、フロントフェンダー、そしてリアデッキリッドはカーボン製で、前後バンパーはポリウレタン製、そして標準だとエアコンすらついていません。
20インチのセンターロックホイールとセラミックコンポジットブレーキも、鋳鉄と比較すると半分の重量に抑えられています。
6速MTは7速MTと比べて約4kg軽く、DCT比だと約18kgも軽いそうです。
結果として車体は1,465kgまで軽量化されています。
ちなみにエアコンは無料のオプションで追加可能です。
米国での予約注文は2019年5月7日からスタートしますが、日本でも同日から予約可能かはわかりません。
2019年末までにはデリバリーが開始されるでしょう。
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