アストンマーチンが「ベイビー・ヴァルキリー」を開発中! 目標はル・マン参戦【8/14更新】
アストンマーチンはヴァルキリーというハイパーカーを開発中ですが、新たにベイビー・ヴァルキリーとでも言うべき小型のハイパーカーを計画していることが明らかになりました。
この計画を明らかにしたのは、アストンマーチンのCEOであるアンディ・パーマー氏なので、実現可能性はかなり高いといえるでしょう。
今回はアストンマーチンのベイビー・ヴァルキリーについて、現時点で判明している情報をお伝えします。
ベイビー・ヴァルキリーの概要
ライバル
ベイビー・ヴァルキリーのライバルは、元々フェラーリ・488になる予定でした。
フェラーリとのブランド競争を勝ち抜くべく、アストンマーチンはF1への参入を目指していましたが、2021年から導入されるF1の新エンジンレギュレーションでは、大幅なコスト削減は難しそうな情勢です。
エンジンが単純化・低コスト化されなければ、アストンマーチンのような小規模メーカーがF1に参入することはできません。
これを受けてアストンマーチンは方針を転換し、2020年のル・マン24時間レース総合優勝を目指して、「ヴァルキリーの息子」を開発する予定です。
ル・マンの主催者であるACO(フランス西部自動車クラブ)とFIAは、現在のLMP1の替わりにハイパーカーを最上位クラスに置く予定で、参戦コストは現在の1/4ほどに圧縮されます。
よってヴァルキリーの息子のライバルとなるのは、AMGプロジェクト・ワンやマクラーレン・セナなどになるでしょう。
シャシー
アンディ・パーマー氏によると、ベイビー・ヴァルキリーには新型ヴァンテージでも採用されたアルミニウムモノコックではなく、カーボンモノコックが使われるそうです。
しかしハイパーカーのヴァルキリーと同じカーボンモノコックではありません。
ベイビー・ヴァルキリーには、アルミニウム製のサブフレームを備えた、新開発のカーボンモノコックが用意されます。
パワートレイン
アストンマーチンというとV型12気筒のイメージがあります。
ですがベイビー・ヴァルキリーには、重量の観点からV型12気筒は採用されません。
そこで白羽の矢が立ったのが、AMG製のV型8気筒です。
この4.0リッター・V8ガソリンツインターボは、新型ヴァンテージにも搭載されています。
新型ヴァンテージのものは510ps仕様ですが、ベイビー・ヴァルキリーでは何と816psまでパワーアップされる予定です。
しかも48ボルトのマイルドハイブリッドシステムも組み合わされるといわれています。
メルセデスの「EQ Boost」ですね。
パワーユニットはリアミッドに搭載されます。
駆動方式に関しては不明ですが、おそらく後輪駆動でしょう。
価格・発売時期
発売は2020年を予定しています。
価格に関する情報はまだありませんが、ハイパーカーであることを考えると、1億円以上になる可能性が高いです。
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