メルセデス・ベンツ EQS 革新のラグジュアリーEV
メルセデス・ベンツがEQSを正式発表しました。
メルセデス・ベンツが持つ技術の全てを惜しみなく注ぎ込んだEV(電気自動車)です。
今回はEQSの概要をご覧ください。
メルセデス・ベンツ EQSの最新情報
エクステリア
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EQSは市販車史上最も優れた空力を持つ車です。そのCd値はわずか0.20しかありません。
ちなみにEQS以前に最もCd値が低かった市販車はトヨタ プリウス(Cd値0.24)でした。
ボディサイズ
寸法と重量 | |
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全長(mm) | 5,216 |
全幅(mm) | 1,926 |
全高(mm) | 1,512 |
ホイールベース(mm) | |
車重(kg) | 2,480~2,585 |
インテリア
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ダッシュボードを覆う「ハイパースクリーン」は、55インチのOLEDです。
ハイパースクリーンは8コアCPUと24GB RAMを備えており、車の脳と神経を司っています。
エアコンはパワートレインの廃熱を利用した高効率なもので、外気温が5℃以下にならない限りは、ほぼ廃熱のみで車内を暖めることが可能です。
ラゲッジスペース容量は610~1,710リッターという大容量ですが、これはEVだからというよりも、単純にボディサイズが大きいことが起因しているように思えます。
シャシー
EVAと呼ばれる電気自動車専用プラットフォームが採用され、バッテリーは前後車軸間の床下に搭載されています。
サスペンションはフロントが4リンク、リアがマルチリンクです。
これらはSクラスと関連しているとメルセデス・ベンツは述べています。
EQSにはアダプティブ・エアサスペンションが標準装備されており、ドライブモードに応じたセットアップが可能です。
また、高速域(120km/h)になると車高が低下する機能も備わっています。
後輪ステアリングも標準装備で、後輪にも4.5°まで舵角が付きます。
オプションを装着すれば後輪が最大10°まで切れるようになるそうです。
最小回転半径は、標準の後輪ステアリング(後輪舵角4.5°)だと5.95m、オプション(同10°)だと5.45mとなります。
パワートレイン
グレードは後輪駆動のシングルモーター仕様「EQS 450+」と、全輪駆動のデュアルモーター仕様「EQS 580 4MATIC」の2つです。
前者は333ps(245kW)・568Nm、後者は523ps(385kW)・855Nmを発生します。
0-100km/h加速は前者が6.2秒、後者が4.3秒です。
なお、AMG仕様はさらにハイパワー(一説には770ps)になると言われています。
バッテリー容量は107.8kWh。
メルセデスによると、航続距離はWLTP基準で約770kmだそうです。より厳しい米国EPA基準では約540kmと推定されています。
また、200kWの急速充電器を使用すれば、わずか15分で300km(580 4MATICは280km)分の電力をチャージ可能です。
ちなみに電力残量10%から80%までチャージするのにかかる時間は、急速充電だと31分だそうです。
運転支援システム
レベル3自動運転である「ドライブパイロット」が搭載されています。
高速道路で60km/h以下という制限つきですが、ドライバーは手を離して運転を任せることができます。
ある程度混雑した高速道路で真価を発揮することでしょう。
EQSのレベル3自動運転は、2022年前半から利用できるようになります。
また、インテリジェントパーキングパイロットをインストールすると、自動バレーパーキング(Automated Valet Parking, AVP)に対応した駐車場では、ドライバーレスでの完全自動駐車が可能となります。
価格・発売日
価格はまだ公表されていません。
メルセデス・ベンツ EQSは、2021年4月15日に発表されました。
ヨーロッパでは2021年秋に発売される予定ですが、日本導入時期は不明です。
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