メルセデス・ベンツGLAの評価・評判 デザイン特化のSUV

Mercedes-Benz車の評価・口コミ,評価・口コミ

GLA_フロント

これはSUVなのか?

メルセデス・ベンツGLAは、AクラスをベースとしたクロスオーバーSUVです。しかしエクステリアデザインは、ほぼ新設計されています。

GLAの特徴としてまず目に留まるのが、低く構えたプロポーションです。ルーフだけでなく車高も低いので、あまりSUVらしく見えません。

クロスオーバーSUVというと、ワイルドで力強い印象を打ち出すためにあえて車高を高く設定している車が多いです。しかしGLAは、逆にアーバンSUVであることを低い車高でアピールしています。華奢に見えないのは、デザインの妙です。

走行性能に関しても、見た目の通りオンロード向きです。オフロードでの走破性にはあまり期待すべきではありません。

見た目以外はほぼAクラス

つまりGLAはオンロードでの普段使いに特化したSUVなので、日常の使用において不便を感じることはないでしょう。なのでAクラスとの差は、GLAの方が80Lほどラゲッジスペース容量が大きいことと、燃費(GLAの方が悪い)くらいなものです。

ところがA180とGLA180の価格差は、およそ50万円。わずかに広いラゲッジスペースのためだけに、50万円の値打ちがあるとは到底思えません。居住空間の室内寸法は全く同じです。

よってGLAとAクラスのどちらを選ぶかは、エクステリアのデザインで決めてしまって良いと思います。

GLAに関するネット上の評価や口コミを以下にまとめてみました。

トップ画像の出典: netcarshow.com


インテリア

SUV版のAクラスですから、高級感はそれほどありません。シルバーのダッシュボードは安っぽいと指摘されています。しかしデザインそのものは秀逸です。

GLA_運転席

画像の出典: netcarshow.com

ヘッドレスト一体型のスポーツシートはホールド性が高く、疲れにくいです。けれどヘッドレストの前傾具合を調整できないので、合わない人には厳しいかもしれません。

GLA_前席

画像の出典: netcarshow

エクステリアの見た目どおりに、室内の頭上空間は狭いです。

後席も狭め。スライディングルーフが無いと頭上の圧迫感が気になるとのことです。

GLA_後席

画像の出典: netcarshow.com

GLA_サンルーフ
オプションのパノラミックスライディングルーフ。

画像の出典: car.watch.impress.co.jp

ラゲッジスペース容量は421リットル。後席を倒せば1235リットルの容量が確保できます。ただしフルフラットにはなりません。

GLA_ラゲッジスペース

画像の出典: netcarshow.com

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ナビ・電装系

メーターがシルバー背景にグレーの文字なので見づらいです。メーター中央の液晶モニターにスピードを表示できるので、いざとなったらそちらを使いましょう。

GLA_メーター

画像の出典: car.watch.impress.co.jp

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エクステリア

立体駐車場に確実に入る高さ(1495mm〜1535mm)のSUVは希少です。

最低地上高は140mm〜150mmと、セダンと大して変わらないので乗降性は悪くありません。

近年のメルセデスとしては押し出し感がやや抑制されたデザインです。

GLA_リア
SUVっぽく、それでいてレーシーに見えるリアのデザイン。

画像の出典: netcarshow.com

パワーテールゲートは便利だと評判ですが、GLA180のみ標準装備されていないのでご注意を。

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エンジン・燃費

実燃費は街乗り8〜9km/L、郊外・高速道路11〜13km/Lとイマイチです。そのうえGLA180も250もハイオク仕様ですから、ガソリンスタンドに行くたびに憂鬱な気分になりそうですね。

GLA180に搭載されている1.6リッター直噴ターボエンジンは、1470kgの車重に対してあまり余裕がありません。踏めば応えてくれますが、燃費は悪化します。

GLA250の2リッター直噴ターボは、低回転からトルクフルです。ただし高回転まで回しても爽快感はありません。

どちらのエンジンでも発進加速はややモッサリしています。魅力に欠けたエンジン音も共通です。

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ハンドリング・取り回し

直進安定性は抜群で、コーナリングもスムーズにこなせます。ボディ剛性が高く足が良く動くので、路面追従性にも優れています。

DCTはダイレクト感が素晴らしく、シフトプログラムもドライバーの意志に忠実です。低速でのギクシャク感も少なくなりました。

最小回転半径は5.7mと、Aクラス(5.1m)より悪いです。

視点の高さはハッチバックよりやや高いだけなので、見晴らしが良いわけではありません。ただしAクラスよりも車高が高い分、下回りをヒットする心配が減るのは利点です。

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乗り心地・静粛性

硬めの乗り心地です。けれど3000kmを越えるとしなやかさが出てくるとのこと。

乗り心地の悪さは、ランフラットタイヤが原因かもしれません。

ベンツですがエントリーモデルなので、静粛性はそれなりです。しかしエンジンからの振動は少ないです。

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安全性

名称 装備
横滑り防止装置
衝突被害軽減ブレーキ △※1
クルーズコントロール △※1(ACC)
車線逸脱警報 △※1
レーンキープアシスト △※1
アダプティブヘッドライト
ブラインドスポットアシスト △※1
ヒルスタートアシスト ◯※2
運転席・助手席エアバッグ
サイド&カーテンエアバッグ

※1 レーダーセーフティパッケージに含まれる。

※2 アダプティブ・ブレーキの機能に含まれる。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。以下の記事もぜひご覧ください。

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