新型CX-5 XD Lパッケージ(KF2P)の気になる評価 買う前に知ってほしい3つの問題点

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新型CX-5が発売されてしばらく経ち、ユーザー評価も出揃ってきました。
発売直後は「あまり代わり映えしない」という声が多かったものの、実際に購入したユーザーのほとんどは「先代モデルの弱点が克服されている」という評価を下しているようです。

今回は新型CX-5 XD Lパッケージ(KF2P)のユーザー評価を、高評価だった装備から順にまとめてみました。
購入判断の一助となれば幸いです。


ユーザー評価が高かった装備

マイナス評価よりもプラス評価が多かった装備を、多かった順に記載していきます。

安全装備

最も高評価だったのは安全装備でした。ちょっと意外な感じがしますよね。

一番好評だったのは、全車速対応のマツダ・レーダー・クルーズ・コントロール「MRCC」です。
レーンキープアシストも介入の仕方が自然だと高評価でしたし、ヘッドアップディスプレイ(HUD)や、ブラインドスポットモニタリング(BSM)も、便利だという声が多かったです。

しかし車速感応式ドアロックが無いこと、ブレーキホールドがカックンとしがちなことなど、安全装備の問題点が全く無いわけではありません。

エクステリア

エクステリアもかなりの高評価でした。
特に新色の「ソウルレッドプレミアムメタリック」は絶賛の嵐です。

画像の出典: car.watch.impress.co.jp

デザインも先代より大人っぽくなったと好評ですし、ルックスに関しては文句無しの完成度と言えそうです。

ただし「2WDだとリアフォグの設定が無い」「セラミックメタリックが欲しかった」「リア周りの先代との違いがわかりづらい」等、小さな不満はあるようですね。

エンジン性能

マツダの「SKYACTIV-D」は、低速(0〜30km/h程度)では他社のディーゼルに対しトルクで劣るものの、そこからの伸び(30〜120km/h程度)では、他社には無い爽快な加速感を味わうことができます。

燃費に関する評価は、安価な軽油のなのに14〜17km/Lほども出るので満足という人と、ちょっと物足りないという人に分かれています。

ハンドリング

マツダといえばスポーティーなハンドリングに定評がありますが、それは新型CX-5でも健在です。
ややロールがあるものの、SUVとしてはかなりスポーティーなセッティングとなっています。

Gベクタリングコントロールについては、「効いてるんだか効いてないんだかわからない」という声が多かったものの、「4WDだと効果がハッキリわかる」という指摘もありました。
CX-5にスポーティーなハンドリングを求めるなら、4WDを選んだ方が良さそうです。

乗り心地

街乗りではやや固めという評価も見られたものの、先代モデルより圧倒的に改善したのが、新型CX-5の乗り心地です。
19インチモデルでも快適な乗り心地を実現しています。

価格

絶対的な金額では安くないCX-5ですが、バリュー・フォー・マネーで見ると割安に感じるユーザーが多いようです。

特にXD Lパッケージは、オプション込みだと400万円オーバーという価格帯ですが、内容からするとそれでも安いという声が圧倒的でした。

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ユーザー評価が分かれた装備

ここからは、高評価と低評価に二分された装備に関して見ていきます。

インテリア

意外なことにインテリアのユーザー評価は、プラマイするとそれほど高くありませんでした
特にエアコン周りに不満点が多いようです。

インテリアの高評価要素

  • シンプルだが質感が高い
  • マツコネやHUDの配置など、ドライビングポジションが良い
  • 温度設定がダイヤルなので直観的に操作できる
  • 画像の出典: autoc-one.jp

  • 横並びになったドリンクホルダーも使いやすい
  • 画像の出典: autoc-one.jp

  • 後席が4°リクライニングできる
  • 後席用にベンチレーションやシートヒーター、USB電源が用意されている

インテリアの低評価要素

  • シートが大きめでホールド感が希薄
  • サイドサポートが高いと乗降性が悪くなるので、痛し痒しではある。

    画像の出典: car.watch.impress.co.jp

  • エアコンスイッチが下の方にあり、位置が遠い
  • 五角形のエアコン吹き出し口デザインに違和感
  • 画像の出典: autoc-one.jp

  • エアコン吹き出し口が開閉できない(欧州仕様車はできるらしい)
  • 後席のヒーターを肘で押してしまいがち
  • 小物収納が少なく、グローブボックスの容量も小さい
  • アクセラより小さいとのこと。

    画像の出典: autoc-one.jp

静粛性

静粛性は先代モデルよりも上がったという声が圧倒的に多いのですが、低速走行時にディーゼル特有のカラカラ音が耳につくという批判も同じくらいありました。

また、室内が静かになった分ロードノイズが気になるという指摘も目につきました。
ロードノイズはおそらく低燃費タイヤのせいでしょうから、コンフォートタイヤに交換すれば改善するかもしれません。

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ユーザー評価が低かった装備

ここからは低評価が多くを占めた装備について見ていきます。

インフォテイメント

インフォテイメントは最近のマツダ車の弱点となっている。

画像の出典: autoc-one.jp

マツダコネクト(マツコネ)は、相変わらず低評価でした。
画面が小さい反応が悪い横長画面に合わない映像が出てくるなど、あまり褒められたものではないようです。

しかし初期のマツコネからはかなり改善されており、ナビの案内などはきちんと動作するようになっています。

インフォテイメントで評価されていたのは、BOSEのサラウンドシステムだけですね。飛び抜けて良い音というわけではないものの、クリアなサウンドを聞かせてくれるようです。

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新型CX-5 3つの問題点

1. 言われているほどスポーティーではない

新型CX-5の発売当初には、「ホットハッチのような刺激的な走り」だとか、「ハンドリングはまるでスポーツカーのようだ」などといった、モータージャーナリストたちの賛辞が飛び交っていましたが、実際にはそこまでスポーティーなSUVではありません

SKYACTIV-Dはトルクフルなものの、車重が重いために加速性能に特別優れているわけではありませんし、ハンドリングもポルシェ・マカンほどにはスポーティーではないのです。

2. インテリアは質感◯ 使い勝手△

やはり褒められすぎているのが、CX-5のインテリアです。
ドイツのライバルと比較しても引けを取らない」などと言われていますが、インフォテインメントや使い勝手の部分では、あきらかに劣っています

マツコネは改善が見られるものの、競合他社と比較するとまだまだですし、エアコンの使い勝手の悪さや収納の少なさなど、インテリア関連の問題は少なくありません。

最近のドイツ車はインフォテインメントにかなり力を入れているので、ドイツ車並みなのは質感だけだと思います。

3. 静粛性と引き換えに増えた車重

これも事前に「ガソリン車並み」などと謳われていたため、違和感を覚えたユーザーも多かったようです。
確かに静粛性は上がっているものの、ディーゼル特有の「カラカラ音」はやはり聞こえますし、ロードノイズも結構気になります。

マツダはかなり静粛性に力を入れており、遮音材などを増やしているのですが、同時に車重も増えてしまっているのは問題です。

最近の車はフルモデルチェンジしてサイズアップしても、高張力鋼などを使用することで、先代モデルよりも軽くなることが多いのですが、新型CX-5は旧型とほとんどサイズが変わっていないにも関わらず、車重は70kgほど重くなってしまいました

重さは加速やハンドリング、燃費などに悪影響を与えます。
いかに静粛性が高くなっても、他の部分が犠牲になっては意味がありません。

新型CX-5(KF2P)の総合評価

総合的に見ると、ユーザーレビューでは高評価が低評価を圧倒していますから、新型CX-5はかなり完成度の高い車だと言えるでしょう。
最高のSUVではありませんが、バリュー・フォー・マネーに優れた、万人におすすめできるミッドサイズSUVだと思います。

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