来季SUPER GTで4台ものランボルギーニ・ウラカンが走る!

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ウラカンGT3の戦闘力は?

ランボルギーニのモータースポーツ責任者のコメントによると、来季のSUPER GTで4台のウラカンGT3が走るようです。

ランボルギーニ・ウラカンGT3

画像の出典: netcarshow.com


ランボルギーニ、2016年のSUPER GT 300に4台の「ウラカンGT3」投入!!

来季ウラカンGT3を走らせるのは、ジャパン・ランボルギーニ・オーナーズ・クラブ「JLOC」と、今季はフェラーリ458 GT3を走らせていた「ディレクションレーシング」の2チーム。どちらが何台走らせるかは今のところ不明です。

4台も走るとなると、台数的にはGT300の最大勢力となるかもしれません。AMG GTやBMW M6もデビューするとの噂ですから、来季のGT300は華やかなものとなるでしょう。


ウラカンGT3の強みと弱み

ブランパン・エンデュランス・シリーズの初戦モンツァでいきなり優勝したウラカンGT3でしたが、その後表彰台に乗ったのはミサノ・サーキットのみ。やや不満の残る結果となってしまいました。ADAC GTマスターズでは、レッドブル・リンクで優勝しています。

モンツァといえば長い直線が有名です。しかしミサノ最長のストレートは565mしかありません。岡山国際サーキットのホームストレートが600mですから、ミサノの直線はかなり短いと言えます。ウラカンGT3は、ただの直線番長というわけではなさそうです。

モンツァとミサノは、ストップ・アンド・ゴーのサーキットであることが共通しています。そしてモンツァとレッドブル・リンクは、共に全開率が高いサーキットです。

よってウラカンGT3は、自然吸気の優れた過渡特性とワイドトレッドを活かした低速コーナーの速さと、空力ボディと大排気量エンジンが生み出す最高速の伸びを強みとするマシンと推測されます。

シルバーストンやスパにおいてウラカンは、全セッションを通じてトップ5に入ることができませんでした。なので高速コーナーは苦手なのではないでしょうか。5.2リッターのV10エンジンの重量が、高速コーナーにおけるリアエンドの動きを不安定にさせているのかもしれません。

SUPER GTでの戦闘力は、来シーズンのBOP次第。

ただし来季のウラカンGT3に関しては、今季の成績や特性を踏まえて決定されるBOP(バランス・オブ・パワー。性能均衡のためにFIA-GT3に課される規制)に大きく影響されます。

SUPER GTを走るFIA-GT3マシンのBOPは、ブランパンGTシリーズを運営するSROのものに準拠します。よって今季欧州で見せたウラカンGT3の弱点が、来季には強みに変わっているかもしれないのです。BOP次第では、SUPER GT開幕戦の岡山でいきなり勝つことも十分に考えられます。