アウディA8(D5) フルモデルチェンジした新型は7月11日発表!【3/20更新】

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新しいアウディA8(D5型)が、2017年7月11日にスペイン・バルセロナで行われる「アウディ・サミット」において発表されるそうです。

今回は新型A8の概要と、スパイショットをお伝えします。

更新情報

ページの構成を見直し、内容を最新の情報に書き換えました。(2017/03/20)

画像の出典: motor1.com


新しいデザイン言語

新型アウディA8のデザインは、2014年に発表された「アウディ・プロローグ・コンセプト」が元になっています。

アウディ_プロローグ・コンセプト_フロント
アウディ・プロローグ・コンセプト

画像の出典: autoexpress.co.uk

アウディ_A8_フロント
新型アウディA8

画像の出典: autoexpress.co.uk

プロローグ・コンセプトの特徴は、見ての通りのワイド感にあります。
シングルフレームグリルも、横一文字のテールランプも、幅の広さを印象づけるものです。

以前のシングルフレームグリルは上下左右が同じくらいの比率でしたが、新型A8ではグリルが六角形になり、2つの鋭角が左右に張り出しています。

でも流石にコンセプトモデルほどのワイド&ローにはできなかったようで、新型A8はルーフの高さが目立ち、正面から見ると純セダン的な造形です

けれどサイドから見れば、コンセプトと同じくクーペ然としています。
やはりコンセプトに比べて全幅が狭いことが、ルーフを高く見せているのでしょう。

アウディ_A8_サイド

画像の出典: autoexpress.co.uk

アウディ_プロローグ・コンセプト_サイド
プロローグ・コンセプトのサイド

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新型A8のリア

画像の出典: motor1.com

プロローグ・コンセプトのリア

画像の出典: netcarshow.com

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エンジンラインナップ

3.0リッター・V6 TDI(ディーゼル)

272ps580Nmを発生する、新型A8の主力エンジンです。

4.0リッター・V8 TDI(ディーゼル)

新型A8にはアウディSQ7と同じく、電動トリプルターボを搭載した4.0L・V8ディーゼルが設定されます。
435ps900Nm! というスペックを誇る、とんでもないディーゼルエンジンです。

このトリプルターボは、電動コンプレッサーと2つのターボチャージャーを組み合わせてあります。
排ガスで作動する普通のターボチャージャー2つは、低負荷時には1つだけ、高負荷時には2つともが作動する仕組みです。

電動ターボはターボラグを打ち消すために使われます。
エンジン回転数が低い状態など、普通のターボチャージャーが作動するだけの排ガス流量を確保できない場合に、電動ターボが手助けして空気を送り込むわけです。

電動ターボによってターボラグが無くなったことでドライバビリティが向上しただけでなく、ギアレシオの自由度が増し、結果的に燃費も改善したとアウディは主張しています。

電動ターボに電気を供給するのは、通常のバッテリーとは別に用意されたリチウムイオン電池です。
48Vシステムですが、12Vの鉛バッテリー(通常の車載バッテリー)にも、コンバーターを介して電力を供給できます。

アウディの技術開発部門のトップであるステファン・クニルシュ氏は、今後アウディは電動ターボの技術を他のモデルにも応用していくとコメントしています。
その中には排気量の小さなガソリンエンジンも含まれているそうです。

4.0リッター・V8ツインターボ(ガソリン)

ポルシェ・パナメーラターボS E-ハイブリッドにも搭載されているユニットです。
550ps770Nmを発生するこのエンジンは、S8用となります。

6.0リッター W12ツインターボ(ガソリン)

ベントレー・コンチネンタルGTにも使われているW型12気筒エンジンは、おそらくA8の最上級グレードに搭載されるでしょう。
608ps900Nmというスペックのエンジンが、ベンテイガよりも軽量なA8に載るわけですから、すさまじい速さを発揮すること請け合いです。

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新型A8のテクノロジー

MLB Evoプラットフォーム

VW・アウディグループが使用している、縦置きエンジン用のモジュラープラットフォームです。現行のA4にも採用されています。
新型A8はこのプラットフォームを用いることで、車体サイズを拡大しつつも車重を軽くすることに成功しました。

アクティブ・ロール・スタビライゼーション

アクティブ・ロール・スタビライゼーションは、SQ7にも導入されたアクティブ・スタビライザーです。
48V電源を用いるこのシステムは、スタビライザーの左右のつながりを分離・連結することで、あらゆる路面状況に対応します。

たとえばオフロードでは分離して乗り心地を重視、オンロードでは連結してロールを抑制……といった具合です。

自動運転システム

ミリ波レーダー、12個の超音波センサー、レーザースキャナー、高解像度カメラのコンビネーションで、自動運転を可能にしています。

時速60km/h以下なら渋滞にも対応できるとしていますが、おそらくNHTSA・レベル3の自動運転システムだと思われます。つまり「半自動運転」です。

レベル3自動運転は、メルセデス・ベンツもマイナーチェンジ後のSクラスに採用するなど、急速に普及しつつあります。

有機EL

照明やモニタが有機ELに変更されます。有機ELは明るい上、軽くて薄く、使う場所を選びません

これまでは高コストと寿命の短さが普及を阻んできましたが、それらも改善されつつあります。アウディは高級車から徐々に有機ELを導入していき、量産効果でコストを下げるつもりなのかもしれません。

ジェスチャーコントロール

手のジェスチャーでインフォテイメントなどを操作するシステムです。エアコンの温度調整や電話応答、ラジオの選局などが、ボタン操作から置き換わります。

ただしジェスチャーコントロールには懐疑的な声が少なくありません。同様のことは音声認識でも可能ですし、運転しながら手を動かすのではボタン操作と変わりがないからです。

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価格・発売時期

2017年7月11日の「アウディ・サミット」で先行発表され、同年9月のフランクフルト・モーターショーでワールドプレミアされる予定です。

ヨーロッパでショールームに並び始めるのは、2017年末だと言われています。
日本導入は2018年初頭になるでしょう。

価格はまだ不明ですが、アウディ・サミットで何らかの発表があるかもしれません。
新情報が明らかになり次第、このページに追記します。

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