デイリーF1ニュース(2018年4月1日) ブラウン、オーバーテイク増加の解決策を既に発見か

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本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • ブラウン、オーバーテイク増加の解決策を既に発見か
  • ヒュルケンベルグ「前とのギャップを縮めるのはチャレンジ」
  • ボッタス「厳しいシーズンになる」

それではご覧ください。


ブラウン、オーバーテイク増加の解決策を既に発見か

一般的には、レーシングカーのダウンフォースが増えるほど、車体後方の乱気流も増加し、後続車両が接近しづらくなると言われています。
F1も例外ではなく、昨年から導入された新レギュレーションによって増大したダウンフォースのせいで、レース中のオーバーテイク数は減少するばかりです。

「現時点では大抵の場合、車の周囲に泡のような力場が存在する」と語るのは、F1のモータースポーツ・ディレクターであるロス・ブラウンです。

「それを攻撃している車は、その泡のせいで近づくことはできない。フロントが前走車の1.5〜2.0秒以内に入ると、すぐにパフォーマンスが低下してしまう。近づくに近づけないのだ」

「フロントウイングは、両方の面で敏感な領域だ。それ自体が乱れた流れを作り出すし、前走車の乱した流れに対する感受性でもある」

「しかしそれ(フロントウイング)は(感受性を決める)唯一のエリアではない。前輪の後方に見えるバージボード等の空力部品は、全て同じように敏感だ。また、リアフロアとリアエアロダイナミクスの分野も、同様に敏感だ」

「われわれは全体的に見ている。われわれが持つ影響の全ての意味を理解することなく、ひとつひとつの断片を切り刻むべきではないと思う。トータルソリューション、つまり全ての部品の総合的なソリューションを検討している」

「車が別の車に近づくにつれて、パフォーマンスが低下することはわかっている。われわれは既に、車から発生する乱れた流れを減らし、加えて後続車の感度を低下させる方法を発見した

オーストラリアGPでは、オーバーテイクを増やすのにDRSだけでは不十分であると実証されてしまいました。
ブラウンの率いるチームが検討している「ソリューション」は、早ければ2019年にも暫定的なものが導入されるかもしれないとのことなので、期待したいですね。

Source: F1’s passing 'force field’ already being addressed – Ross Brawn | autosport.com

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ヒュルケンベルグ「前とのギャップを縮めるのはチャレンジ」

ルノーニコ・ヒュルケンベルグは、開幕戦オーストラリアGPで7位に入賞しました。

「わかりやすいレースで、私たちにとっては成功だった」とヒュルケンベルグ。「週末を通じて強かったし、良いレースペースにも満足だった。フィーリングも良かったし、しっかりとした結果も出た」

「車が空力的にセンシティブで高速だったので、オーバーテイクはとても難しかった」

「7位というのは、多分私たちにとって公平な結果だった。ヴァーチャル・セーフティ・カー(VSC)で不運にも時間を取られていなければ、もっと順位は高くなっていたと思う」

「私たちは仕事を続けて、周囲のチームを確実に打ち負かす必要がある。エンストン(イギリスのファクトリー)とヴィリー=シャティヨン(フランスのファクトリー)は肯定的なメッセージを送ってきてるが、前とのギャップを縮めるのはチャレンジだ」

レースペースではマクラーレンよりも良さそうだったので、ルノーの実質的なライバルはハースかもしれません。
ビッグ3に挑むのは、当分先のことになりそうです。

Source : Hulkenberg out to reduce gap to F1’s front-runners | en.f1i.com

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ボッタス「厳しいシーズンになる」

オーストラリアGPでは予選Q3においてクラッシュを喫し、10番手スタートだったレースでも、追い上げ叶わず8位フィニッシュだったバルテリ・ボッタス
チームメイトのルイス・ハミルトンが圧倒的な速さを見せているだけに、あまりにも対照的です。

しかしボッタスによると、彼自身ではなく、「メルセデス」にとって厳しいシーズンになるのだそうです。

「差はとても小さかった。フェラーリは明らかな勝者だったし、彼らは1位と3位になった」とボッタス。「そして彼らは昨年もここ(メルボルン)で勝っている」

「非常に接近したシーズンになると思う。私たちは何マイルも前に居るわけではない」

「私はルイスが予選Q3で本当に全てを正しく引き出したのだと思う。もしかすると、他のチームのドライバーたちが、全てを完璧にできなかったのかもしれない」

「だから私は大きな戦いになると思う。厳しいシーズンになるだろう」

ハミルトンは、予選では2位に0.6秒以上の差をつけてポール・ポジションを獲得していますし、レースでもVSCが出る直前までは、フェラーリセバスチャン・ベッテルに対して大きなギャップを築いていました。
なのでボッタスの言う「差はとても小さかった」という評価には頷けません。
自分の失敗を少しでも小さく見せようとしているのでしょうか。

Source: Bottas not convinced Mercedes holds a comfortable edge | en.f1i.com

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