デイリーF1ニュース(2018年3月30日) ルノー「2019-20年のエンジン開発を凍結すべき」

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本日のヘッドラインは以下のとおりです。

  • ルノー「2019-20年のエンジン開発を凍結すべき」
  • ハートレー「ノンストップで走り切ろうと思っていた」
  • ザウバー、アルファロメオとのコラボレーションを強化

それではご覧ください。


ルノー「2019-20年のエンジン開発を凍結すべき」

2021年からは新しいエンジンレギュレーションに切り替わることが既に決まっていますが、ルノーシリル・アビテブールは、現行レギュレーションにおける最後の2年間について、エンジン開発を凍結すべきだと主張しています。

「われわれが避けたいのは、2つのエンジンを並行して開発する負担を背負うことだ」とアビテブール。

「われわれの基本的なメッセージとルノーの立場については、2つのことがある。まず、レギュレーションにコミットメントする前に、われわれは青写真について理解する必要があるということ」

「第2に、同時に2つのエンジンを並行開発しなければならないのは受け入れられるとも思えないし、持続可能とも思えないということだ」

「これはシンプルな理由で、もし新規参入するエンジンサプライヤーが居たら──それは私たちの望むものだが──彼らは将来に集中できるため、とてつもないアドバンテージを手に入れてしまうだろう。現在(の開発)とカスタマーを気にする必要が無いのだから」

しかし来年からのエンジン開発を凍結してしまうと、ルノーはメルセデスフェラーリに劣る状態で、2年間戦わなければならなくなります。
今年中に追いつく秘策でもあるのか、それとも予算的に余裕が無いのでしょうか。
何にせよ、開発凍結は「追われる者」より「追う者」の方が不利になるので、ホンダは乗り気ではないでしょうね。

Source: Renault calls for F1 engine freeze in 2019-20 | motorsport.com

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ハートレー「ノンストップで走り切ろうと思っていた」

1周目の1コーナーでフラットスポットを作ってしまい、緊急ピットインを余儀なくされたブレンドン・ハートレーは、残りの周回数をそのままノンストップで走り切るつもりだったのだそうです。

「ターン1の進入でフロントがロックしたことは、1周目終わりにピットに直行することを意味していた」とハートレー。「タイヤがキャンバスのようにすり減ってしまったんだ」

「ペダルを踏んだ瞬間にタイヤがロックして、ロックを解除することはできなかった。それは間違い無く、私が今までに経験したことのない、最大のフラットスポットだった。走り続けることはできなかったよ」

「私たちは、最後にウルトラソフトをどのくらい上手く保たせられるかを考慮した上で、ソフトタイヤで走り切ることを計画した」

「だから全ては問題なかったんだ。ヴァーチャル・セーフティ・カー(VSC)が出てきたタイミングは完璧だった。私たちは再び追いつけたはずだから」

「しかし不運なことに、そのスティントの終盤にリアタイヤのスローパンクチャーする問題があり、多くのダウンフォースを失ってしまった。それはVSCが出た後に、2回目のピットストップをしなければならないということを意味していた」

「間違いなく、それはレースの終わりだった。その後は苦闘したよ。ダウンフォースを失って、余分なピットストップをしたんだからね」

中盤以降(VSC以後)ハートレーのペースが上がらなかったのは、ダウンフォースを失っていたためのようです。
でもタイム的にはウィリアムズザウバーと同等だったので、トロロッソ・ホンダの戦闘力は意外と悪くないのかもしれません。
ハートレー自身も、手応えを感じていたようですしね。

Source : Hartley tried to go non-stop after lap one error | racefans.net

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ザウバー、アルファロメオとのコラボレーションを強化

ハースフェラーリとの技術提携によって多大な利益を受けているのを見て、ザウバーアルファロメオ(実質フェラーリ)とのコラボレーションを拡大する方針のようです。

「私たちは異なるプロジェクトなので、今は共同作業の様々な側面を調査する必要がある」と語るのは、ザウバーを率いるフレデリック・ヴァスールです。

「アルファロメオとのコラボレーションを進めているだけでなく、次のオプションとステップを段階的に見ていく予定だ」

「フェラーリはエンジンの供給元であり、アルファロメオは技術パートナーシップだ。ハースのプロジェクトについて話したいとは思っていない。彼らは良い仕事をしているが、われわれは独自のプロジェクトを持っている」

「アルファロメオとどのように成功すればいいのか、チームをどのように育てるのか、自分たちのやり方を決めなければならない」

ハース躍進の原動力となっているのは、フェラーリがルール上供給できないパーツを、ハースが自前で作れるようになったことです。
ザウバーがそれをやるには、開発・生産能力を増強する必要があるのでしょう。
それを進めるにもアルファロメオ=フェラーリの支援が不可欠ですから、ザウバーが競争力を手に入れるまでには、まだ時間がかかるかもしれません。

Source: Sauber to build technical partnership with Alfa Romeo | en.f1i.com

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