なんじゃあこりゃあ! ジネッタの新型スーパーカー「アクーラ」のデザインがとんでもないことに……

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イギリスのバックヤードビルダーであるジネッタが、600psのスーパーカーを公開しました。
車名の「アクーラ」は、ロシア語で鮫を意味します。
そしてルックスはインパクト抜群です。

とはいえ見た目だけの車ではありません。
カーボン製の軽量なシャシーや、レースカー並のダウンフォースを発生する空力など、中身はかなり本格的なスポーツカーです。

今回はジネッタの新しいスーパーカーの概要をご覧ください。

更新情報

車名が「アクーラ」と判明したので、ページ内の記述を修正しました。(2019/03/08)


ジネッタ アクーラの概要

エクステリア

ジネッタ アクーラ。

フロント周りはあらゆる部分がスカスカだ。

フロントフェンダーはLMP1マシンの如く独立している。

空気の流れ方はこんな感じ。

フロントフェンダー後端の空力処理も独創的だ。

巨大なウイングとディフューザーを装着している。リアバンパーのスカスカ具合にも注目。

フォルム自体は古典的なロングノーズ・ショートデッキですが、フロント周りはスカスカで、ボンネットと呼べるようなものがありません。

この奇っ怪なデザインは、ジネッタのLMP1マシンにインスパイアされたものなのだそうです。
独立したフロントフェンダーなどは、確かにル・マンプロトタイプの空力トレンドとなっていますが、市販車でやられると強烈なインパクトがありますね。

左端がジネッタのLMP1マシン。

このデザインは見掛け倒しではなく、160km/hで走行時には、376kgものダウンフォースを発生します。
乾燥重量が1,150kgしかないことを考えると、かなりのダウンフォース量といえるでしょう。

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インテリア

ジネッタはアクーラのインテリアをまだ公開していません。
しかしアルカンターラやカーボンファイバー、ビレットアルミニウムなどで構成されることを明らかにしています。

ステアリングはカーボンファイバー製で、LMP1のような形状になるそうです。
シフトパドルはビレットアルミニウム製で、ペダルボックスはレーシングカーと同様にフルアジャスタブルなものが装備されます。

エルゴノミックデザインのシートはかなりレーシーな作りです。
その他にはリアビューカメラやオートヘッドライト、パーキングセンサー、エアコン、スマホのワイヤレス給電など、快適装備も一通り揃っています。

驚きなのは、ラゲッジスペース容量です。
なんと675リッターもあるのだとか。
2人乗りのスポーツカーとしては十分な容量でしょう。

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シャシー

カーボンファイバーモノコックに、カーボンファイバーのボディパネルを装着しています。
乾燥重量は1,150kg、前後重量配分はフロント49% : リア51%です。

サスペンションは前後ともダブルウィッシュボーン式で、調整可能なプッシュロッドを備えています。
また、カーボンセラミックブレーキを装着することで、制動力の向上と軽量化を同時に果たしました。
ジネッタがデザインしたオリジナルホイールは、フロント19インチ、リア20インチです。

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パワートレイン

フロントミッドに搭載される6.0リッター・V型8気筒ガソリン自然吸気エンジンはアルミビレットブロックから作り出されたもので、なんとジネッタの独自開発だそうです。

スロットルボディもジネッタ独自のものが使われています。
オイル潤滑方式はドライサンプ。
パワーは600ps、トルクは700Nmです。

ギアボックスもジネッタオリジナルですが、こちらはイギリスの他メーカーと定形して開発されたものだそうです。
6速シーケンシャルギアボックスはカーボンプロペラシャフトを備えており、パドルシフトで操作できます。

トランスアクスルレイアウトなので、ギアボックスは車両後方に置かれる。

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価格・発売日

価格は400,000ポンド以下になるそうです。
記事執筆時点のレートで日本円に単純換算すると、約5,900万円となります。

発売は2020年の予定で、初年度には20台を生産する計画だそうですが、そのうちの6割はすでに売約済みだそうです。

ジネッタはGT4で長年活躍しているので、アクーラをベースにしたFIA-GT3マシンの登場に期待したいですね。
この見た目でレーシングカーを作ったら、サーキットでもインパクト抜群でしょう。

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