GRスープラGT4 最新レーシングカーの気になるお値段は……

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トヨタGRスープラGT4を公開しました。
GT4レギュレーションに基づくレーシングカーです。

今回はGRスープラGT4の画像と概要をご覧ください。

更新情報

新たな画像を追加し、スペックに関する情報を追記しました。(2019/10/31)


GRスープラGT4の概要

エクステリア

GT4はプライベーター向けのカテゴリーです。
GT3マシンがハイスペックになるにつれプロフェッショナル化し、マシン価格も高騰しているため、ジェントルマンドライバーはGT4に移行しつつあります。
日本でもスーパー耐久にGT4が参戦できるクラス(ST-Z)が設けられるなど、世界的に成長しているカテゴリーです。

GRスープラGT4

左ヘッドライト(向かって右側)のノーズ寄りに、ダクトが設けられている。

スプリッターの造形はかなり手が込んでいる。

車高を下げたスープラはかっこいい。

タイヤはピレリ。

リアホイールアーチに沿うようにスリットが新設されている。

リアウィングステーはスワンネック式だ。

マフラーは左側のみの1本出しに変更。

エキゾーストシステムは2輪で有名なアクラポビッチ製だ。

GT4は比較的市販ロードカーに近いレギュレーションとなっており、GRスープラGT4の外観も、ロードカーの面影を色濃く残しています。

とはいえレーシングカーですから、フロントスプリッターやスワンネック・リアウィングなどの空力パーツは、ロードカーとは一線を画すサイズです。
左ヘッドライトの横にはダクトが新設されていますし、マフラーも1本出しに変更されているなど、小さなの変更点も数多く存在します。

新たに追加された画像。どうやらこれが最終仕様のようだ。

以前とは異なり、ボンネットダクトが大型化されている。

ブレーキはフロント6pot、リア4pot

リアウイングの形状も微妙に変わっているような……

ボディサイズと車重

ボディサイズや車重もロードカーとは異なっています。
特に車重は170kgも軽量化されており、ロードカーとの違いが顕著です。

寸法(mm)と重量(kg)
項目 ロードカー GT4
全長 4,380 4,460 +80
全幅 1,865 1,855 -10
全高 1,290 1,250 -40
車重 1,520 1,350 -170

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インテリア

インテリアもロードカーとは別物です。
カーボンで覆われた室内はレーシングカーそのもので、フォーミュラカーで見るようなステアリングが付いています。

GRスープラGT4のインテリア。全面カーボン張りだ。

モニタにボッシュのロゴがあるので、ECUなどもボッシュ製なのだろう。

ステアリングには数多くのボタンが。TCSはダイヤルで調整するようだ。

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パワートレイン

エンジンは3.0リッター・直6ツインスクロールターボということで、おそらくRZに搭載されているものと同じものでしょう。
しかし最高出力は430psに引き上げられています。
ロードカーのRZが340psですから、90psもの大幅なパワーアップを果たしているわけです。

面白いのは、トランスミッションが「スポーツオートマチック」であることですね。
おそらくトルコンATがそのまま使われるのでしょう。
トルコンATを搭載したレーシングカーがこれまでに無かったわけではありません(BMWの入門用レーシングカー M235i Racingなど)が、珍しい例であることは確かです。

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価格・発売日

GRスープラGT4は、2020年3月から販売が開始されます。
最初は欧州で発売され、8月に北米で、日本での販売開始は10月からだそうです。
日本のレースでGRスープラGT4を見れるのは、どうやら2021年シーズンからになりそうですね。

価格は175,000ユーロだそうです。
記事執筆時点のレートで日本円に換算すると、約2,125万円となります。
他のGT4マシンとほぼ同レベルの価格です。

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