メルセデス・ベンツ 190E 2.5-16 エボリューションⅡがデビュー30周年

2020年3月16日テクノロジー・業界分析スポーツカー, セダン, ハイパフォーマンスモデル, ホモロゲーションモデル

Mercedes-Benz 190E 2.5-16 Evolution II

2020年のジュネーブモーターショーは中止になってしまいましたが、ちょうど30年前(1990年)の同ショーでは、メルセデス・ベンツ190E 2.5-16 エボリューションⅡが発表しました。
巨大なリアスポイラーが強烈なインパクトを放つ、ツーリングカーレースで勝つために開発されたホモロゲーションモデルです。

Mercedes-Benz 190E 2.5-16 Evolution II badge

今回は30歳の誕生日を迎えたメルセデスのエボⅡについて振り返ってみます。


190E 2.5-16 エボリューションⅡの概要

エクステリア

Mercedes-Benz 190E 2.5-16 Evolution II
メルセデス・ベンツ 190E 2.5-16 エボリューションⅡ

Mercedes-Benz 190E 2.5-16 Evolution II front
低い車高、大径ホイール、過激なエアロという組み合わせは、まさに公道を走るレーシングカーだ。

Mercedes-Benz 190E 2.5-16 Evolution II side
ホイールは17インチで、DTMをイメージしたデザイン。

Mercedes-Benz 190E 2.5-16 Evolution II rear
リアスポ以外は端正なルックスのリア周り。

DTM(ドイツツーリングカー選手権)用レースカーのロードリーガルバージョンとして開発されたモデルだけあって、過激なエアロを身にまとっています。
装着された大型の前後スポイラーにより、大きなダウンフォース(フロント:21.2kg, リア:57.1kg)を得ていました。
ちなみに前後のスポイラー共に調整可能です。

なお、ボディカラーはメタリック・ブルー-ブラックのみとなっています。

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インテリア

Mercedes-Benz 190E 2.5-16 Evolution II interior
エボⅡのインテリア

Mercedes-Benz 190E 2.5-16 Evolution II seat
シートは腰回りのサポートが張り出したスポーティーな形状。

Mercedes-Benz 190E 2.5-16 Evolution II shift lever
レーシングパターンの5速。シフトパターンの下にシリアルナンバーが入っている。

ホモロゲーションモデルなのに木目パネルが使われているのが面白いですね。

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シャシー

Mercedes-Benz 190E 2.5-16 Evolution II rear three quarter

エボⅡはボディ・スティフナーが追加され、剛性が向上しています。
ホイールはDTMレーシングカーをイメージさせる17インチホイールです。

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パワートレイン

Mercedes-Benz 190E 2.5-16 Evolution II engine

エンジンは2.5リッター・直列4気筒ガソリン自然吸気です。
最高出力は235psで、レブリミットは7,700rpmとなっています。

エンジンの高回転化は、ショートストローク化(ストローク長82.8mm)とビッグボア化(ボア径97.3mm)、コンロッドの軽量化、カウンターウェイト数の変更(8つから4つに)、カムシャフトドライブの変更などにより達成されました。

ちなみにDTM用のエンジンは373psを発生しています。

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生産台数・レースでの活躍

Mercedes-Benz 190E 2.5-16 Evolution II DTM race car

エボⅡは502台が生産されました。
これはレースのホモロゲーションを獲得するために、500台以上の市販車を生産する必要があったためです。
価格はスタンダードな190E 1.8の3倍以上もしたといいます。

DTMでは1990年6月16日に開催されたホッケンハイムのレースでデビューし、同年8月5日に行われたディープホルツのレースで初優勝。
1991年にはクラウス・ルドヴィクがドライバーズランキング2位を獲得し、メルセデス・ベンツはマニュファクチャラー・チャンピオンとなっています。
1992年にはシリーズを席巻し、ルドヴィクがドライバーズチャンピオン、カート・ティムがランキング2位、ベルント・シュナイダーがランキング3位と上位を独占。
エボⅡはこの年24戦中16勝をあげ、メルセデス・ベンツがマニュファクチャラータイトルを連覇しました。

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Posted by dangoliath