次期スープラにまつわる9つの噂
トヨタはBMWとFRスポーツの共同開発を行っており、BMWは次期Z4、トヨタは次期スープラとして販売されると見られています。しかし次期スープラに搭載されるエンジンのスペックやデザインなどは、相変わらず不明のままです。
隠されれば知りたくなるのが人の性。ネット上では次期スープラにまつわる数多くの噂が飛び交っています。それらの噂が実現する可能性は、はたしてどのくらいあるのでしょうか?
トップ画像の出典: netcarshow.com
目次
- 噂その1 ハイブリッドになる?
- 噂その2 直6ターボが搭載される?
- 噂その3 ギアボックスはDCT?
- 噂その4 デザインはLFAと似たものになる?
- 噂その5 価格は$38,000〜$75,000の間?
- 噂その6 カーボン製シャシー?
- 噂その7 0-100km/hは4秒以下?
- 噂その8 最高速320km/h?
- 噂その9 スープラは86/BRZの代わり?
噂その1 ハイブリッドになる?
スポーツカーの世界でも、パワートレインを電動化した車が増えてきました。ポルシェ918スパイダーや、ホンダNSXなどはその典型例です。
ハイブリッドカーでル・マン24時間レースを戦っているトヨタが、ハイブリッドの次期スープラを投入するというストーリーには説得力があります。
しかしBMWとFRスポーツカーを共同開発している理由は主にコスト削減のためなのですから、わざわざ高コストになるハイブリッド・パワートレインを採用するとは考えられません。Z4やスープラの価格帯を考えれば尚更です。
次期スープラがハイブリッド化される可能性……20%以下
噂その2 直6ターボが搭載される?
JZA80・スープラRZに搭載されていた「2JZ-GTE」エンジンは、3.0L・直列6気筒インタークーラー付きツインターボでした。よって次期スープラに直6ターボが搭載されてもおかしくはありません。
しかも共同開発しているBMWは、直6ターボを数多くラインナップしています。86/BRZにスバル・ボクサー4が搭載されているように、BMWの直6ターボが次期スープラに採用される可能性は高いです。
次期スープラに直6ターボが搭載される可能性……75%以上
噂その3 ギアボックスはDCT?
ダブル・クラッチ・トランスミッション(DCT)は変速時に駆動トルクが途切れることがないため、加速性能は確実に向上します。ですがトヨタにはDCTを採用した車種はありませんし、BMWもMシリーズ以外にはDCTを採用していません。
ちなみJZA80スープラは、日本車として初めて6速MTを搭載した車でした。よって次期スープラがトヨタ初のDCT搭載車になる可能性も否定できませんが、価格帯を考えるとMTおよびトルコンATが妥当でしょう。
次期スープラにDCTが採用される可能性……30%以下
噂その4 デザインはLFAと似たものになる?
次期スープラのエクステリアデザインが、レクサスLFAに似たものになるという噂があります。
トヨタとレクサスのデザインが似ていた時期はたしかにありました。クラウンや米国仕様のカムリがスピンドルグリルっぽいフロントマスクで登場し、「トヨタ車は全てレクサス顔になる」とか言われていました。
この傾向は今日に至るまで続いています。今年発表されたプリウス・プライムの顔も、スピンドルグリルのようなデザインです。トヨタ=レクサスで共通のファミリーフェイスにする狙いなのでしょうか。
一方で50プリウスなどは、レクサスっぽさの欠片もありません。トヨタのデザイン戦略はどうなっているのでしょう? 次期スープラがかっこいいデザインになることを願うばかりです。
次期スープラのデザインがLFAと似たものになる可能性……50%
噂その5 価格は38,000〜75,000ドルの間?
なぜかアメリカでは、次期スープラのライバルはコルベットやカマロSSだと言われているようです。なので次期スープラの価格帯もそれらと同程度──つまり38,000〜75,000ドルの間──になるとされています。
ところがその価格帯だと、レクサスRC($40,000〜)およびRC F($62,800〜)と被ってしまうのです。
レクサスRCと同価格帯で販売するのであれば、レクサスRCのプラットフォームを利用すれば済む話です。それをわざわざBMWと共同開発しているわけですから、次期スープラはレクサスRC以下の価格帯($35,000程度)で販売されるのではないでしょうか。
次期スープラの価格が$38,000〜$75,000になる可能性……30%以下
噂その6 カーボン製シャシー?
ボディの一部分にカーボンが使われる可能性はあっても、カーボンモノコックになることはないでしょう。
次期スープラがカーボン製シャシーになる可能性……1%以下
噂その7 0-60mphは4秒以下?
アメリカで次期スープラのライバルと目されているカマロSSの、0-60mph(0-96km/h)加速が4.0秒なのだそうです。
718ケイマンSの0-100km/hが4.0秒、BMW M2は同4.3秒ですから、カマロSSの加速力はかなりのものです。
もし次期スープラがBMW製の直6ターボを搭載するなら、カマロSS以上の加速性能を得るのは難しいでしょう。ちなみにレクサスRC Fの0-100km/hは4.5秒だそうです。
次期スープラの0-60mphは4秒以下になる可能性……5%以下
最高速320km/h?
車体の空力性能にもよりますが、320km/hを達成するなら最低でも600psは欲しいところです。
しかしトヨタ/レクサスのエンジンラインナップの中で最強の5.0L・V8自然吸気「2UR-GSE」でも、最高出力は477psに過ぎません。つまり次期スープラにトヨタ最強のエンジンを搭載しても、320km/hにはおそらく届かないのです。
次期スープラの最高速が320km/hを越える可能性……1%以下
スープラは86/BRZの代わり?
イギリスのCAR MAGAZINEは、次期スープラが86/BRZをリプレースすると報じています。
しかしclicccar.comによれば、次期86/BRZをスバルと共同開発するための協議が進んでいるというのです。
トヨタは86のキャッチコピーとして「スポーツカーは、カルチャーです。」というものを掲げてきました。その86を、たった一世代でラインナップから消してしまうとは思えません。スープラと86/BRZは、異なるコンセプトのスポーツカーとして併存していくと思います。
次期スープラが86/BRZをリプレースする可能性……5%以下
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