人気スライドドア軽自動車 おすすめランキング(偏差値つき)

おすすめランキング,批評

数字に裏付けられたランキングを目指しました

スライドドアを装備した軽トールワゴンは、いま日本でもっとも売れているカテゴリーです。

ダイハツ・タント(初代)_外観
初代タントにはスライドドアが無かった。

画像の出典: By Tennen-Gas (投稿者自身による作品) [GFDL or CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons


車知楽ではスライドドア軽トールワゴンの評価・口コミまとめをいくつか作成してきましたが、今回はN BOX、デイズルークス、ウェイク、タント、スペーシアの5車種のデータを比較してみようと思います。

とはいえ、内装の質感やハンドリングなどの「感性評価」を比較することは不可能なので、あくまで数値にこだわってランキングを作成してみました。

評価項目について

比較する項目は「室内の広さ」「荷室の広さ(4名乗車時)」「荷室の広さ(後席格納時)」「加速性能(NA)」「加速性能(ターボ)」「最安グレードの価格」「最高グレードの価格」「実燃費」の8項目です。項目ごとに偏差値を算出し、項目別の順位付けをしています。

「最安グレードの価格」は、買いやすさの基準だと思ってください。「最高グレードの価格」は、もちろん安い方が評価が高くなります。

項目の順位ごとに1位5点、2位4点……5位1点と点数を割り振り、その合計を「総合点数」として、総合ランキングの順位を決定しました。

偏差値の算出方法に関しては最後にまとめてあります。また、三菱ekスペースとマツダ・フレアワゴンに関しては、それぞれデイズルークスとスペーシアと読み替えていただけると幸いです。

目次

1、第5位はデカさに定評のあるあの車

2、第4位はおなじみのあの車

3、第3位は彗星のごとく現れたあの車

4、第2位は不遇をかこつあの車

5、第1位は貫禄すら出てきたあの車

6、偏差値の算出方法


第5位 ダイハツ・ウェイク

ウェイク_外観

画像の出典: daihatsu.co.jp


項目名 偏差値 点数
室内の広さ 50 3点
荷室の広さ(4名乗車時) 49 3点
荷室の広さ(後席格納時) 43 1点
加速性能(NA) 45 2点
加速性能(ターボ) 44 1点
最安グレードの価格 44 1点
最上位グレードの価格 52 3点
実燃費 50 2点
総合点数 16点 / 40点

5位はダイハツ・ウェイクでした。背が高く、室内の広さがウリの車であるにも関わらず、後席格納時の荷室の広さで他車に遅れをとってしまいました。

大柄なボディのせいで、ターボ・NAともに加速性能の評価が低いです。最安グレードの価格が高いのもいただけません。

ただ頭上空間は他の追随を許さないほど余裕があるので、それを上手く使いこなせるユーザーならば、ウェイクの満足度は高くなると思います。ウェイクの詳細に関しては、以下の記事をどうぞ。

ダイハツウェイクの評価・口コミまとめ 目覚めたのはダイハツ自身!?

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第4位 タント(タントカスタム)

タントカスタム_外観

画像の出典: daihatsu.co.jp


項目名 偏差値 点数
室内の広さ 47 3点
荷室の広さ(4名乗車時) 45 1点
荷室の広さ(後席格納時) 45 2点
加速性能(NA) 44 1点
加速性能(ターボ) 45 2点
最安グレードの価格 54 4点
最上位グレードの価格 52 3点
実燃費 50 2点
総合点数 18点 / 40点

4位はタント(タントカスタム)です。評価の低い項目がウェイクとかぶっているのは、タントとウェイクがプラットフォームを共有しているためです。

荷室の狭さと加速の悪さ(主に車重が原因)は、ダイハツの今後の課題だと思います。

とはいえこの車、ハンドリングの評価は高いんですよね。今回の評価方法だと低評価でしたが、ユーザー満足度はそれほど悪くない車だと思います。

タントカスタムに関しては、以下の記事をご覧ください。

タントカスタムの口コミまとめ 軽だからとバカにできない走りの質感!

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第3位 デイズルークス(デイズルークス・ハイウェイスター)

デイズルークス_外観

画像の出典: nissan.co.jp


項目名 偏差値 点数
室内の広さ 47 3点
荷室の広さ(4名乗車時) 48 3点
荷室の広さ(後席格納時) 52 3点
加速性能(NA) 51 3点
加速性能(ターボ) 52 4点
最安グレードの価格 45 2点
最上位グレードの価格 44 1点
実燃費 42 1点
総合点数 20点 / 40点

デイズルークスは軽自動車なのに経済性が悪いという珍しい車です。しかし内装の質感は圧倒的に良く、今や日産を代表する人気車種となりました。

価格も高く、実燃費も悪いデイズルークスですが、ダウンサイザーからすればミニバンやSUVなどよりは経済的な車です。そしてクラスレスな内装の質感は、軽自動車を選ぶことに対するダウンサイザーの心理的抵抗感を取り除く武器となっています。

デイズルークスの内装に関しては、以下の記事にまとめてあります。

デイズルークスの評価・口コミまとめ 燃費までワンランク上!?

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第2位 スペーシア(スペーシアカスタム)

スペーシアカスタム_外観

画像の出典: suzuki.co.jp


項目名 偏差値 点数
室内の広さ 46 1点
荷室の広さ(4名乗車時) 57 5点
荷室の広さ(後席格納時) 53 5点
加速性能(NA) 55 5点
加速性能(ターボ) 56 5点
最安グレードの価格 50 3点
最上位グレードの価格 45 1点
実燃費 56 5点
総合点数 30点 / 40点

スペーシア(スペーシアカスタム)は、項目ごとに両極端な評価が目につきます。

タントと比較して50kg以上軽量な車体は、加速性能と実燃費に大きく貢献しているようです。

ただし荷室の広さは室内(人間の搭乗スペース)を切り詰めて作り出したものなので、あまり評価できません。荷室の広さが過剰に評価されてしまうのは、今回の採点方式の弱点といえるでしょう。

スペーシアはかなり良く出来た車なのですが、なぜか売れてません。中古市場ではいまだに新古車(登録済み未使用車)が大量にダブついています。価格も下がっているので、かなりお得だと思うのですが……。

スペーシアカスタムが売れない理由は、以下の記事に書いてあります。

スペーシアカスタムの評価・口コミまとめ 売れてないから良い車!?

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第1位 N BOX(N BOXカスタム)

N-BOXカスタム_外観

画像の出典: honda.co.jp


項目名 偏差値 点数
室内の広さ 58 5点
荷室の広さ(4名乗車時) 52 4点
荷室の広さ(後席格納時) 53 5点
加速性能(NA) 52 4点
加速性能(ターボ) 51 3点
最安グレードの価格 55 5点
最上位グレードの価格 55 5点
実燃費 51 4点
総合点数 35点 / 40点

完全無欠のスライドドア軽トールワゴン、それがN BOXです。非常に完成度の高い車で、弱点はほとんどありません。名車と言っても過言ではないと思います。

スペーシアが売れない理由の1つに、N BOXの存在があります。価格の評価を見ればわかるように、N BOXはスペーシアより安く買える車なんです。それでいてスペーシアよりも室内が圧倒的に広く、加速性能もわずかに劣るだけですから、N BOXが売れるのは当然ですね。

王者N BOXの強さの秘密を知りたければ、以下の記事をどうぞ。

N-BOXカスタムの評価・口コミまとめ ホンダらしさ満点の「プチバン」

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ここから下は説明だけなので、興味の無い方は他の記事をご覧ください。最後まで読んでいただきありがとうございました。

偏差値の算出方法について

項目別に説明します。

  • 室内の広さ
  • 室内長*室内幅*室内高=室内容積とし、各車の平均から標準偏差を求め、偏差値を算出した。データは主要諸元のものを用いた。
  • 荷室の広さ
  • 荷室長*荷室幅*荷室高=荷室容積として、各車の平均から標準偏差を求め、偏差値を算出した。データは「モーターファン別冊 2015-2016年 軽自動車のすべて」に記載の数値を用いた。
  • 加速性能
  • greeco-channel.com様を参考に、最大トルク*1速ギア比*最終減速比/タイヤ有効半径=タイヤ最大駆動力からトルクウェイトレシオを算出し、各車の平均から標準偏差を求め、偏差値を算出した。データはgreeco-channelのものを用いた。
  • 価格
  • 各車の最安グレードの価格と最上位グレードの価格を用い、平均から標準偏差を求め偏差値を出した。データは公式サイトの価格表のものを用いた。
  • 実燃費
  • 各車のFF・ターボ・2WD車の実燃費を用い、平均から標準偏差を求め偏差値を出した。データはe燃費のものを用いた。
  • 点数
  • 偏差値(小数点以下切り捨て)に基づき1位から5位まで順位付けし、1位5点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点と割り振った。偏差値が同じ場合は同点とした。

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