人気スライドドア軽自動車 おすすめランキング(偏差値つき)
数字に裏付けられたランキングを目指しました
スライドドアを装備した軽トールワゴンは、いま日本でもっとも売れているカテゴリーです。
車知楽ではスライドドア軽トールワゴンの評価・口コミまとめをいくつか作成してきましたが、今回はN BOX、デイズルークス、ウェイク、タント、スペーシアの5車種のデータを比較してみようと思います。
とはいえ、内装の質感やハンドリングなどの「感性評価」を比較することは不可能なので、あくまで数値にこだわってランキングを作成してみました。
評価項目について
比較する項目は「室内の広さ」「荷室の広さ(4名乗車時)」「荷室の広さ(後席格納時)」「加速性能(NA)」「加速性能(ターボ)」「最安グレードの価格」「最高グレードの価格」「実燃費」の8項目です。項目ごとに偏差値を算出し、項目別の順位付けをしています。
「最安グレードの価格」は、買いやすさの基準だと思ってください。「最高グレードの価格」は、もちろん安い方が評価が高くなります。
項目の順位ごとに1位5点、2位4点……5位1点と点数を割り振り、その合計を「総合点数」として、総合ランキングの順位を決定しました。
偏差値の算出方法に関しては最後にまとめてあります。また、三菱ekスペースとマツダ・フレアワゴンに関しては、それぞれデイズルークスとスペーシアと読み替えていただけると幸いです。
目次
6、偏差値の算出方法
第5位 ダイハツ・ウェイク
項目名 | 偏差値 | 点数 |
---|---|---|
室内の広さ | 50 | 3点 |
荷室の広さ(4名乗車時) | 49 | 3点 |
荷室の広さ(後席格納時) | 43 | 1点 |
加速性能(NA) | 45 | 2点 |
加速性能(ターボ) | 44 | 1点 |
最安グレードの価格 | 44 | 1点 |
最上位グレードの価格 | 52 | 3点 |
実燃費 | 50 | 2点 |
総合点数 | 16点 / 40点 |
5位はダイハツ・ウェイクでした。背が高く、室内の広さがウリの車であるにも関わらず、後席格納時の荷室の広さで他車に遅れをとってしまいました。
大柄なボディのせいで、ターボ・NAともに加速性能の評価が低いです。最安グレードの価格が高いのもいただけません。
ただ頭上空間は他の追随を許さないほど余裕があるので、それを上手く使いこなせるユーザーならば、ウェイクの満足度は高くなると思います。ウェイクの詳細に関しては、以下の記事をどうぞ。
ダイハツウェイクの評価・口コミまとめ 目覚めたのはダイハツ自身!?
第4位 タント(タントカスタム)
項目名 | 偏差値 | 点数 |
---|---|---|
室内の広さ | 47 | 3点 |
荷室の広さ(4名乗車時) | 45 | 1点 |
荷室の広さ(後席格納時) | 45 | 2点 |
加速性能(NA) | 44 | 1点 |
加速性能(ターボ) | 45 | 2点 |
最安グレードの価格 | 54 | 4点 |
最上位グレードの価格 | 52 | 3点 |
実燃費 | 50 | 2点 |
総合点数 | 18点 / 40点 |
4位はタント(タントカスタム)です。評価の低い項目がウェイクとかぶっているのは、タントとウェイクがプラットフォームを共有しているためです。
荷室の狭さと加速の悪さ(主に車重が原因)は、ダイハツの今後の課題だと思います。
とはいえこの車、ハンドリングの評価は高いんですよね。今回の評価方法だと低評価でしたが、ユーザー満足度はそれほど悪くない車だと思います。
タントカスタムに関しては、以下の記事をご覧ください。
タントカスタムの口コミまとめ 軽だからとバカにできない走りの質感!
第3位 デイズルークス(デイズルークス・ハイウェイスター)
項目名 | 偏差値 | 点数 |
---|---|---|
室内の広さ | 47 | 3点 |
荷室の広さ(4名乗車時) | 48 | 3点 |
荷室の広さ(後席格納時) | 52 | 3点 |
加速性能(NA) | 51 | 3点 |
加速性能(ターボ) | 52 | 4点 |
最安グレードの価格 | 45 | 2点 |
最上位グレードの価格 | 44 | 1点 |
実燃費 | 42 | 1点 |
総合点数 | 20点 / 40点 |
デイズルークスは軽自動車なのに経済性が悪いという珍しい車です。しかし内装の質感は圧倒的に良く、今や日産を代表する人気車種となりました。
価格も高く、実燃費も悪いデイズルークスですが、ダウンサイザーからすればミニバンやSUVなどよりは経済的な車です。そしてクラスレスな内装の質感は、軽自動車を選ぶことに対するダウンサイザーの心理的抵抗感を取り除く武器となっています。
デイズルークスの内装に関しては、以下の記事にまとめてあります。
デイズルークスの評価・口コミまとめ 燃費までワンランク上!?
第2位 スペーシア(スペーシアカスタム)
項目名 | 偏差値 | 点数 |
---|---|---|
室内の広さ | 46 | 1点 |
荷室の広さ(4名乗車時) | 57 | 5点 |
荷室の広さ(後席格納時) | 53 | 5点 |
加速性能(NA) | 55 | 5点 |
加速性能(ターボ) | 56 | 5点 |
最安グレードの価格 | 50 | 3点 |
最上位グレードの価格 | 45 | 1点 |
実燃費 | 56 | 5点 |
総合点数 | 30点 / 40点 |
スペーシア(スペーシアカスタム)は、項目ごとに両極端な評価が目につきます。
タントと比較して50kg以上軽量な車体は、加速性能と実燃費に大きく貢献しているようです。
ただし荷室の広さは室内(人間の搭乗スペース)を切り詰めて作り出したものなので、あまり評価できません。荷室の広さが過剰に評価されてしまうのは、今回の採点方式の弱点といえるでしょう。
スペーシアはかなり良く出来た車なのですが、なぜか売れてません。中古市場ではいまだに新古車(登録済み未使用車)が大量にダブついています。価格も下がっているので、かなりお得だと思うのですが……。
スペーシアカスタムが売れない理由は、以下の記事に書いてあります。
スペーシアカスタムの評価・口コミまとめ 売れてないから良い車!?
第1位 N BOX(N BOXカスタム)
項目名 | 偏差値 | 点数 |
---|---|---|
室内の広さ | 58 | 5点 |
荷室の広さ(4名乗車時) | 52 | 4点 |
荷室の広さ(後席格納時) | 53 | 5点 |
加速性能(NA) | 52 | 4点 |
加速性能(ターボ) | 51 | 3点 |
最安グレードの価格 | 55 | 5点 |
最上位グレードの価格 | 55 | 5点 |
実燃費 | 51 | 4点 |
総合点数 | 35点 / 40点 |
完全無欠のスライドドア軽トールワゴン、それがN BOXです。非常に完成度の高い車で、弱点はほとんどありません。名車と言っても過言ではないと思います。
スペーシアが売れない理由の1つに、N BOXの存在があります。価格の評価を見ればわかるように、N BOXはスペーシアより安く買える車なんです。それでいてスペーシアよりも室内が圧倒的に広く、加速性能もわずかに劣るだけですから、N BOXが売れるのは当然ですね。
王者N BOXの強さの秘密を知りたければ、以下の記事をどうぞ。
N-BOXカスタムの評価・口コミまとめ ホンダらしさ満点の「プチバン」
ここから下は説明だけなので、興味の無い方は他の記事をご覧ください。最後まで読んでいただきありがとうございました。
偏差値の算出方法について
項目別に説明します。
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- 室内の広さ
- 室内長*室内幅*室内高=室内容積とし、各車の平均から標準偏差を求め、偏差値を算出した。データは主要諸元のものを用いた。
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- 荷室の広さ
- 荷室長*荷室幅*荷室高=荷室容積として、各車の平均から標準偏差を求め、偏差値を算出した。データは「モーターファン別冊 2015-2016年 軽自動車のすべて」に記載の数値を用いた。
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- 加速性能
- greeco-channel.com様を参考に、最大トルク*1速ギア比*最終減速比/タイヤ有効半径=タイヤ最大駆動力からトルクウェイトレシオを算出し、各車の平均から標準偏差を求め、偏差値を算出した。データはgreeco-channelのものを用いた。
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- 価格
- 各車の最安グレードの価格と最上位グレードの価格を用い、平均から標準偏差を求め偏差値を出した。データは公式サイトの価格表のものを用いた。
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- 実燃費
- 各車のFF・ターボ・2WD車の実燃費を用い、平均から標準偏差を求め偏差値を出した。データはe燃費のものを用いた。
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- 点数
- 偏差値(小数点以下切り捨て)に基づき1位から5位まで順位付けし、1位5点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点と割り振った。偏差値が同じ場合は同点とした。