ダイハツウェイクの評価・口コミまとめ 目覚めたのはダイハツ自身!?
N-BOXにしてやられたダイハツの「反撃」
ダイハツタントおよびタントカスタムは、軽トールワゴン+スライドドアのパッケージングにおいて長らく王者に君臨していました。しかし2011年12月に発売されたホンダ・N-BOXは、常識破りの発想で軽自動車の室内をさらに広くし、瞬く間にタントから王座を奪い取ってしまいました。
ダイハツウェイクは、N-BOXの対抗車種として作られたフシがあります。その根拠は全高です。
軽は全長と全幅が規制されていますから、伸ばせるのは全高だけです。ウェイクはN-BOX以上の室内空間を確保するために、N-BOX以上の高さにするしかありませんでした。
高すぎた屋根
しかしそのために、ウェイクの全高は1850mmとなってしまいました。wikipediaによれば、自走式立体駐車場の高さ制限は平均1790mmとのことなので、ウェイクは多くの立体駐車場を利用できません。ちなみにN-BOXの全高は1780mm(2WD)に抑えられています。タントは1750mmです。
全高が高くなれば重心位置も高くなりますから、ハンドリングに悪影響を及ぼしますし、横転の危険性も高まります。横風にも弱くなります。
ウェイクがN-BOXの対抗モデルでなければ、これほどの背高にする必要はなかったでしょう。メリットよりもデメリットが多すぎるからです。ウェイクがことさらアウトドアのイメージを打ち出しているのも、都市部では立駐が使えないからかな……などと勘ぐってしまいます。
ウェイクはビジネス用途に使えそう
しかし高さのおかげで、ウェイクが独自の個性を獲得したのも事実です。何しろあの「ルノー・カングー」よりも全高が高いのですから、商用車としても十分活用できると思います。撥水シートなんて、まさにうってつけですよね。ダイハツがウェイクを、カングーみたいなオシャレ商用車路線で売り出すことに期待しましょう。
前置きが長くなりました。それではまとめをどうぞ。
目次
インテリア
内装はプラスチッキーで、高級感はありません。黒一色の内装はかっこいいですけどね。
本革巻きステアリングは滑りにくいと評判です。◯バルさん、見習ってください。
シートはフラットなのでホールド性には期待できませんが、柔らかく座り心地は良いそうです。
ただし後席はシートバックの高さが低く、ヘッドレストをかなり引き上げないといけません。リアシートが2400mmスライドするなど、シートアレンジは良いのですが……。
前席足元はやや狭め。後席の足元はタントより広いです。天井の高さは言うまでもないでしょう。後席はタントより視点が高く、見晴らしが良いとのこと。
後席の窓は半分くらいまでしか開きません。まあ全開にする人もそうはいないでしょうから、問題は無いと思いますが。
リアドアサンシェードは夏場に嬉しい装備です。
最近の車としては珍しく、小物収納は多めです。
タントとの最大の違いはラゲッジスペースの広さです。ゴルフバックを「立てて」積むことができるとか。
ラゲッジスペースの床下収納も大容量です。クーラーBOXも入ります。
ナビ・電装系
センターメーターに慣れない人もいるようです。センターメーターは視線の移動量が少なくて済むのですが、今はナビの装着が当たり前なので、センターメーターがあると逆にナビへの視線の移動量が増えてしまいます。ポータブルナビを使う場合は設置場所がありません。
メーカーオプションの8インチナビは見やすいのですが、画面表示がやや古臭いとのこと。迷ったらカロッツェリアがおすすめだそうです。
メーカーオプションの6.2インチナビも、ワンセグやスマホ連携、HDMI端子、USB端子、DVD再生、Bluetoothハンズフリー、ステアリングスイッチ、バックカメラなどがセットで86400円とお買い得です。
あとオーディオに関しては、ダイヤトーンがおすすめみたいですよ。
エクステリア
LEDヘッドライトは明るくて高評価です。
スライドドアがボタン1つで開けられるのは嬉しいですね。
「G」の15インチアルミホイールは洗いづらいそうです。デザインは良いんですけどね。
ウェイクにはドアミラーウインカーがありません。ダイハツはカスタム系のモデルにしかドアミラーウインカーが付いておらず、スズキに遅れを取っている感があります。
エンジン・燃費
実燃費 複合:15~17.7km/L 街乗り:12~16km/L 郊外・高速道路:17~19km/L
ターボモデルでもパワーは十分とは言えません。アクセルを強く踏み込まないと加速しない感じで、モッサリ感があるとのことです。
ハンドリング・取り回し
車重と全高を考えれば、ウェイクのハンドリングはかなり健闘していると言えます。けれどステアリングを切り込んでも思ったほど曲がってくれません。特にコーナーが連続するような場所では、ドライバーはストレスを感じるようです。
横風は軽トールワゴンの天敵ですが、ウェイクは特にそうです。強風時は気をつけましょう。
視点の高さはミニバン並み、視界も広いので運転しやすいそうです。
乗り心地・静粛性
重心が高く車重も重いボディを支えるためなのか、足回りは硬めです。よって乗り心地もそれなりのものとならざるを得ません。特に後席の突き上げはキツイようです。
ガタピシ音がするのはちょっと残念ですね。
安全性
◯=標準装備 △=メーカーオプション ☓=設定なし
名称 | 装備 |
---|---|
横滑り防止装置 | ◯ |
衝突被害軽減ブレーキ | ◯※1 |
クルーズコントロール | ☓ |
車線逸脱警報 | ☓ |
レーンキープアシスト | ☓ |
アダプティブヘッドライト | ☓ |
ブラインドスポットアシスト | ☓ |
ヒルスタートアシスト | ☓ |
運転席・助手席エアバッグ | ◯ |
サイドエアバッグ | ◯ |
※1 各グレードの"SA"に標準装備
価格・値引き額
最上級の「G」だと、オプション込みで200万円を超えてしまいます。最近の軽自動車全般に言えますが、車両価格が高すぎます。
本体値引き 平均8.46万円 最大15万円
オプション値引き 平均9.23万円 最大15万円
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