718ボクスターの詳細が明らかに!
変わったのはエンジンだけではない
新型「718ボクスター」は、1950年代末に伝説を築いた「ポルシェ718」をデザインモチーフにしています。
しかし受け継いだヘリテージは、デザインだけではありません。ポルシェ社が常に掲げてきた「先進性」も、きちんと引き継がれています。「最新のポルシェは最良のポルシェ」という言葉は、どうやら718ボクスターにも当てはまりそうです。
今回はAUTO EXPRESSの記事から、718ボクスターの特徴的な箇所をピックアップしてみました。
目次
エンジン性能とパフォーマンス
エンジン
エンジンは、スタンダードなボクスター用の「2.0L 水平対向4気筒 直噴ターボ」と、ボクスターS用の「2.5L 水平対向4気筒 直噴ターボ」の2種類です。
パワーはボクスターが299ps・38.7kgf・m、ボクスターSが350ps・42.8kgf・mとなっています。後に追加されるGTSは395ps、スパイダーは405psまでスープアップされる予定だそうです。
パフォーマンス
PDKとスポーツクロノパッケージを装着した718ボクスターの0-100km/hは4.7秒、最高速度は272km/hと、ポルシェのエントリーモデルでありながら一線級の性能を有しています。
同じ仕様のボクスターSの場合は、0-100km/hが4.2秒、最高速度が283km/hとなります。ニュルブルクリンク北コースにおける718ボクスターSのタイムは7分42秒。これは先代981ボクスターSよりも16秒も速いタイムです。
サウンドに関しては、聞いてもらった方が早いでしょう。以下の動画でご確認ください。
車体・足回り
ステアリング
718には、リチューンされた911ターボのエレクトリックステアリングシステムが採用されました。先代981比で10%もダイレクトになったとポルシェは主張しています。
サスペンション
サスペンションは硬くなりましたが、ダンパーのおかげでバンプを越えた際のリバウンドは減ったため、乗り心地は良くなったとのこと。ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント(PASM)を装着すれば、車高が10mmダウンしてよりスポーティーな見た目になります。
ブレーキ
ブレーキは強化され、スタンダードの718ボクスターでも、旧型のボクスターSのブレーキと同サイズのものが装着されています。オプションのカーボンセラミックブレーキのディスクローター径は、なんと350φです。
電子制御
ノーマル、スポーツ、スポーツプラスといった従来からお馴染みのモードに加え、新たにスポーツレスポンスボタンが用意されました。これは追い越し加速時に、エンジンとPDKの伸びを20秒間だけ良くするものです。オーバーテイクボタンみたいなものだと思います。
PSMのトラクションコントロールが改善され、スポーツモードではタイヤが限界を越える前にTCSが介入することがなくなりました。BMW M2にも似たような改良が施されていましたが、最近は積極的に車をドリフトさせて楽しめるような配慮がなされることが多いですね。
トルクベクタリングは左右のホイールにトルクを可変配分するだけでなく、コーナーイン側のホイールにブレーキを掛けることで、旋回性能を引き出すシステムです。981ケイマンに採用されていますが、718のそれは制御に磨きがかかっていることでしょう。
日英の価格比較
日本での予約はすでに始まっており、日本での販売価格も公表済みです。その価格を並べるだけでは面白くないので、今回はイギリスでの販売価格と比較してみたいと思います。
グレード | 日本価格 | 英国価格(1£=¥160) |
---|---|---|
ボクスター(6MT) | ¥6,580,000 | ¥6,678,240 |
ボクスター(PDK) | ¥7,104,000 | ¥6,985,760 |
ボクスターS(6MT) | ¥8,520,000 | ¥8,111,200 |
ボクスターS(PDK) | ¥9,044,000 | ¥8,418,210 |
日本価格は消費税込み。英国価格は付加価値税(VAT)込み。
各グレードの開始価格同士で比較してみました。ボクスターの方はほぼ同価格ですが、なぜかボクスターSは日本だけ40万円〜60万円ほど高くなっています。どっかの高級車ブランドもそうですが、こういう価格差別はやめてもらいたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の記事もぜひご覧ください。