911GT2がニュルでGT-R超え! 991.2GTSも好タイム
ポルシェ911GT2(997型)といえば、ニュルブルクリンクで日産GT-Rとの因縁で有名です。
「日産GT-Rのタイムはセミスリックタイヤで出したもの。 911GT2の方が速い」と言って譲らず、その後のタイムアタック合戦を引き起こした車でもあります。
そんな911GT2ですが、991型GT2はまだ開発中です。
しかし先日991型911(ややこしい……)がマイナーチェンジされ「991.2」となったため、991型GT2もそろそろ登場すると見られています。
その991型GT2の開発車両が、ニュルブルクリンクにおいて7分5秒という驚異的なタイムを叩き出したとの情報が入ってきました。
GT-R NISMO N Attack Packageのタイムが7分8秒679ですから、量産車最速タイムを大幅に更新したことになります。
もっとも、あくまで「開発車両」のタイムですから、参考記録にすぎません。
でも、その開発車両の中身が問題なのです。
画像の出典: motor1.com
911GT2(991型)の概要
ワルター・ロール(WRCの元チャンピオンで、現在はポルシェの開発ドライバー兼ブランド・アンバサダー)のドライブにより、ニュルブルクリンクで7分5秒を記録したGT2には、911ターボSのエンジン(580ps)をさらにチューニングした、650ps仕様のフラット6ツインターボが搭載していたそうです。
ポルシェは700ps仕様をテストしていたのですが、信頼性に欠けると判断され、結局650ps仕様に落ち着いたのだとか。
トルクに関してはターボSと変わらず、700Nmになる可能性が高いです。
先代997型GT2のときには、「軽い」という理由で6速マニュアル・トランスミッションしか用意されませんでした。
しかし991型GT2にはPDKが採用されるそうです。
変速スピードはPDKが圧倒的ですから、ラップタイム狙いで切り替えてきたのかもしれませんね。
911GTS(991.2型)があればGT3は要らない!?
450psの991.2型GTSが、ニュルブルクリンクで7分22秒を記録しました。
こちらは開発車両ではなく、市販車で出されたタイムです。
ちなみに991.1型GT3RSのタイムは、7分20秒でした。
巨大なリアウイングを装着し、500psのフラット6を搭載する「公道を走れるレーシングカー」に肉迫するタイムを叩き出したのですから、GTSがかなり魅力的な車に見えてきます。
GTSがアタック時に履いていたのは「ピレリ・Pゼロ・コルサ N0」で、ホイールは20インチでした。
一方、GT3RSの純正装着タイヤは、「ミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2」という、トレッドの内側がツルツルの「半スリックタイヤ」みたいなえげつないものですから、GTSがタイヤ性能だけで好タイムを出したとは考えづらいです。
シャシーが進化した影響がかなり大きいのでしょう。
ちなみに991.2型GTSが純正装着タイヤ(Pゼロ N1)で出したタイムは、7分26秒だったそうです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。以下の関連記事もぜひご覧ください。