メルセデス・ベンツがテスラ・モデル3の対抗馬を開発!?
バッテリーはデュラセル製
メルセデス・ベンツがテスラ・モデル3の対抗馬を開発中との情報が入ってきました。完全な電気自動車である「AA Class」(ダブルエークラス)は、モデル3のようなコンパクトセダンとなるようです。
トップ画像の出典: carscoops.com
目次
AAクラスのティーザームービー
本家本元のムービーは日本からだと視聴できないので、画面は小さいですが以下をご覧ください。
バッテリー容量は?
ムービーをご覧になられた方はもうお分かりでしょうが、メルセデス・ベンツAAクラスのティーザームービーは、アメリカのコメディ番組「サタデーナイトライブ」内で放送されたジョークCMです。単3乾電池のことをアメリカではAAバッテリーというので、それをメルセデスの車名と引っ掛けたわけですね。
ムービー中に「デュラセルの単3乾電池を9648本使用」と出てきますが、実際にAAクラスを製作したと仮定すると、どのくらいのバッテリー容量になるのでしょうか?
単3乾電池のkWh
電気自動車のバッテリー容量は、kWhで表示されるのが一般的です。日産リーフなら24kWhか30kWhですね。
アルカリ単3乾電池の電圧は1.5V、放電容量は2000mAh程度です。
Wh=mAh×V/1000ですから、単3乾電池1本は3Whとなります。kWhに直すと、0.003kWhです。
0.003kWhの乾電池を9648本使うと、およそ28.9kWh。よってAAクラスは、日産リーフ並の性能を発揮できるはずです。
ところがAAクラスの最高速度は、わずか52mph(83.2km/h)とされています。
単3乾電池9648本は重すぎるのかと思ったので重量を調べてみましたが、アルカリ単3乾電池の重量は24g/本、9648本でも232kg程度です。
日産リーフのバッテリー重量が推定270〜300kgですから、AAクラスのバッテリーは決して重くありません。どうやらAAクラスのモーターは、かなり性能が低いみたいですね。
やはりメルセデスはすごい
トヨタもドラえもんとコラボしたCM(ジャン・レノが出てたやつ)とか流していましたが、単にウケ狙いで作られている印象で、興味深い内容ではありませんでした。
一方「メルセデス・ベンツ AAクラス」は、メルセデス・ベンツと電気自動車という2つのキーワードをアピールしつつも、ジョーク仕立てにすることで、視聴者に映像を最後まで見させる工夫がなされています。
コメディ番組とのタイアップを利用して堅苦しいメルセデスのブランドイメージを和らげながら、電気自動車とメルセデスをきっちり結びつけていく。メルセデスのブランド力を作り上げているのは、このようなマーケティング力なのでしょう。
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