三菱自動車が軽自動車で燃費不正

不正・不祥事,批評


意図的な改ざんと認める

2013年型以降のekワゴン/デイズ・ekスペース/デイズルークスの燃費が、不正に操作されていました。10%程度燃費を良く見せるように、走行抵抗値が7%ほど改ざんされていたようです。

三菱自動車が詐欺的に販売した台数は、合計625,000台にものぼります。同社のリコール隠し(69万台)に匹敵する不正事件です。


目次

  1. ekワゴン/ekスペースとは?
  2. 不正の内容
  3. 不正発覚の経緯
  4. 他の車は大丈夫なのか?

ekワゴン/ekスペースとは?

日産自動車と三菱自動車が折半出資した合弁会社NMKVが生産している軽トールワゴン/軽スーパーハイトワゴンです。ekワゴンは日産デイズ、ekスペースは日産デイズルークスと姉妹車となります。

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不正の内容

三菱自動車の性能実験部は、燃費試験の際に国土交通省へ届け出る走行抵抗値を改ざんしていました。意図的に低い走行抵抗値を国に提出することで、燃費の数値が良くなるよう操作したわけです。

走行抵抗値とは?

走行抵抗値は、実際のテスト走行で取った走行抵抗データの二次曲線で近似したものだそうです。しかし本来ならばデータ分布の中央値がとられるはずのものが、下方にシフトした形で出されていたため、走行抵抗値も低くなり、燃費試験の結果まで変わってしまったのです。

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不正発覚の経緯

日産から「実際より7%程度走行抵抗値が低いのではないか」と指摘されたのは、昨年の12月だったそうです。

合同調査が始まったのが今年2月、そして走行抵抗値に乖離があると判明したのが3月、4月からは社内調査が開始されました。

不可思議な報告の流れ

これほどの不正にもかかわらず、社長に報告されたのが4月13日、日産に報告されたのは4月18だといいます。ちょっと普通の企業では考えられませんよね。

他の車は大丈夫なのか?

三菱自動車は2002年まで遡り、すべての車の走行抵抗値を検査しているそうです。三菱自動車は他の車で不正は発見されていないとしています。

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