スーパーフォーミュラ第2戦岡山決勝 雨に始まり雨に終わる
スーパーフォーミュラ第2戦岡山はセーフティーカー(以下、SC)先導でスタートし、コーションラップを9周しただけで赤旗中断、そのままレース終了となってしまいました。
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たった8周でもレース成立
今回の岡山において"レース"は行われていません。SC先導でゆっくりと8周しただけです。
レースらしい動きといえば、後方グリッドに沈んだ何台かが、SCラン中にピットインして給油したことくらいでしょうか。ただしSCランが長引けば無給油で走り切れる可能性があったので、開始早々にピットインさせたのは不可解な動きでした。
上位陣も予選順位通りに終わったわけではなく、2番手スタートだったJ.P.デ・オリベイラ(IMPUL)の脱落がありました。彼のSF14はギアトラブルが発生し、6周目のダブルヘアピン手前で力尽きてしまったのです。
とはいえ規定周回数が68周のレースが、たった8周で成立というのはいかがなものでしょう? しかも8周走っただけなのにハーフポイントが与えられるというのは、ルールそのものに欠陥があると言わざるを得ません。
なぜ開始時間を繰り上げなかったのか?
スーパーフォーミュラの岡山ラウンドでは、サポートレースとして全日本F3選手権も併催されていました。F3は土曜日に第5戦決勝、日曜日に第6戦決勝という、1イベント2レースのフォーマットです。
そのF3の第6戦決勝は、レインコンディションではあったものの通常のレースが行われ、ヤン・マーテンボローが圧勝しています。
F3のスタート時刻は13:00。25周のレースは40分弱で終了します。つまり14:00まではレース可能なコンディションだったのです。もしスーパーフォーミュラが13:00スタートだったら、90分ほどで規定周回数をこなせるはずですから、SCを出さずにレースを完遂できたかもしれません。
しかもF3以外にもサポートレースはあって、10:00からはヴィッツ、11:00からはN-ONEのワンメイクレースが行われていました。これらを中止してF3決勝を午前中に済ませ、スーパーフォーミュラを13:00からスタートさせることは、時間的にも十分に可能だったのです。
そんなの結果論だ、たられば論だと思う方もいるでしょう。しかし先日のスーパーバイク世界選手権のマレーシアラウンドでは、雨によるスケジュールの遅延を受け、運営側がメインのスーパーバイククラスのスタート時刻を繰り上げ、サポートレースのスーパースポーツクラスを後回しにする決定を下しています。
サーキットに来たお客さんはメインレースを目当てに来たのですから、メインレースを見せるために最大限の配慮が為されるべきです。スーパーフォーミュラでそれが為されなかったのは、運営側に顧客目線が欠如しているからでしょう。
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