新型スープラ(A90)の画像・最新情報 GT4コンセプト公開!
新型スープラ(GRスープラ)のレーシングバージョンである「GT4コンセプト」が、ジュネーブモーターショーで発表されます。
このページでは新型スープラの動画や画像、これまでに判明しているスペックについてまとめています。
更新情報
GRスープラ GT4コンセプトの画像を追加しました。(2019/03/02)
GRスープラパフォーマンスラインコンセプトの画像を追加しました。(2019/02/10)
GRスープラパフォーマンスラインコンセプトの情報を追加しました。また、古い更新情報を削除しました。(2019/02/02)
生産第1号車が210万ドルで落札!を追加しました。(2019/01/21)
多田哲哉氏がニュルのラップタイムについて語るを追加しました。(2019/01/18)
正式発表されたエクステリア画像と正式発表されたインテリア画像を追加しました。また、ページ内の記述を修正しました。(2019/01/15)
公式発表された動画を追加しました。ページが重くなるのを防ぐため、スパイショットは削除しました。(2019/01/11)
流出画像を追加しました。(2018/12/30)
流出画像を追加しました。(2018/12/25)
流出画像を追加しました。(2018/12/12)
新型スープラの概要
エクステリア
流出画像
ベストカーが報じたリーク画像
carscoops.comやautoguide.comなどの海外メディアが、「市販バージョンのリーク画像」としてベストカーの記事を取り上げているのですが、本物かどうかの確証はありません。
デザインとしては、コンセプトカーのFT-1のスタイルを色濃く受け継ぐものとなっています。
ベストカーによると、ジュネーブモーターショーで発表されるのはレーシングカーのGTEバージョンのみで、市販バージョンの発表は遅れるようです。
ティザー画像の巨大なリアウイングは、レーシングカーのものだったわけですね。
トヨタは現在ル・マン24時間レースの最高峰クラスであるLMP1に参戦していますが、加えてGTEクラスに参戦するのか、それともLMP1から撤退してGTEへと鞍替えするのかはわかりません。
SUPRAMKV.comに投稿されたリーク画像
新型スープラは、FT-1コンセプトに近いデザインで登場しそうですね。
もちろんそっくりそのままというわけではありませんが、市販車に上手く落とし込めていると思います。
トヨタ・ジャーマニーからの流出画像
実車ではなくあくまでレンダリング画像ですが、スープラのデザインがトヨタから流出したのはこれが初めてです。
今回の流出した画像は、これまでの流出画像で見られたスープラの特徴と一致しています。
しかしリアにある「Supra」のバッジの上には、「Toyota」と書かれているようです。
その上にさらにトヨタのロゴマークがあるので、ちょっと違和感があります。
この点は以前の流出画像と明らかに異なるものです。
ヨーロッパ仕様だとこうなるのでしょうか。
正式発表されたエクステリア画像
動画
古典的なFRスポーツカーのプロポーション(ロングノーズ・ショートデッキ)ですが、古臭さはありません。
ヘッドライトユニットの下部に搭載されている、デイタイムランニングライトが印象的です。
ダブルバブルルーフやマッシブなリアフェンダーのおかげで、筋肉質でアスリート的な感じも出ていると思います。
GR Racing Edition
GRスープラパフォーマンスラインコンセプトTRD
TRDが大阪オートメッセにおいて、「GRスープラパフォーマンスラインコンセプトTRD」を発表しました。
この車はかつてTRDが手がけたコンプリートカー「TRD3000GT」や、2019年の東京オートサロンにTRDが出典した「TRD"80″スープラ」の系譜を受け継ぐものになりそうです。
TRD3000GTも、TRD"80″スープラも、ちょっとエアロパーツを追加しただけの車ではありませんでした。
前者はワイドボディ化されていますし、後者は本物のレーシングカーがベースです。
GRスープラパフォーマンスラインコンセプトTRDもそれらと同じく、ストイックに空力が追求されていますし、重量を軽減するために全てカーボン製となっています。
GRスープラ GT4コンセプト
GT4レギュレーションは、レーシングカーといえども市販車に近いレギュレーションなので、スープラGT4コンセプトの見た目も、市販車然としたものになっています。
レース用に大型のフロントスプリッターやリアウイング、リアディフューザーなどが追加されていますが、これらはカーボン製ではなく、環境に優しい天然繊維(麻など)を用いたコンポジットで製造されているようです。
エンジンは市販車と同じ3.0リッター・直列6気筒を搭載します。
スペックは明らかになっていませんが、レース用のECUが装着され、パワーアップが図られる予定です。
GRブランドで展開
新型スープラは、トヨタが新たに設置したスポーツカーブランドである「GR」の1台としてローンチされました。
この情報の出処は、トヨタの専務役員である友山茂樹氏のコメントだったのですが、やはり事実でした。
車名が「GRスープラ」となり、GRブランド初のグローバルモデルとして販売されます。
GRには、GRMNというハイパフォーマンス・バージョンがありますが、スープラに用意されるかは不明です。
新たなスポーツカーブランド「GR」に関しては、以下の関連記事をご覧ください。
トヨタが新スポーツカーブランド「GRシリーズ」を発表! でも漂うコレじゃない感 | 車知楽
インテリア
インフォテイメントは、標準だと6.5インチと小型ですが、Premiumグレードだと8.8インチに大型化されます。
Premiumグレードには、12スピーカーのJBLサラウンドシステムも搭載されるそうです。
パワートレイン
排気量(L) | 3.0 | 2.0 | |
気筒数 | 直6 | 直4 | |
過給器 | ツインスクロールターボ | ||
最高出力(ps) | 340 | 258 | 197 |
最大トルク(Nm) | 500 | 400 | 320 |
変速機 | 8速オートマチック |
エンジンラインナップは、3.0リッター・直列6気筒と、2.0リッター・直列4気筒の2種類です。
2.0リッターモデルには2つの仕様があり、もっともローパワーなモデルは、トヨタ・86とほぼ同じ最高出力となっています。
ターボなのでトルクはスープラの方が上ですが、86と上手く差別化できるのでしょうか。
3.0リッターモデルの0-100km/hは、4.3秒となっています。
ローンチ時のトランスミッションは、事前の情報どおり8速ATのみでした。
マニュアルトランスミッションも用意される……はず
新型スープラはオートマのみかもと以前お伝えしましたが、オプションでマニュアルトランスミッションも用意されそうです。
ただし、海外メディアはいまだに確信を持っていないようで、?マーク付きで報じています。
オートマチックトランスミッションに関しては、ZF製の8速ATが搭載されるそうです。
こちらもエンジンと同様に、BMW Z4と全く同じものとなります。
シャシー
ボディサイズ
寸法(mm) | 先代 | 新型 | 新旧の差 |
---|---|---|---|
全長 | 4520 | 4380 | -140 |
全幅 | 1810 | 1865 | +55 |
全高 | 1275 | 1295 | +20 |
ホイールベース | 2550 | 2470 | -80 |
先代JZA80よりも、全長とホイールベースが大幅に短くなりそうです。
逆に全幅と全高は拡大されています。
全幅が55mmもワイドになっているので、日本の道路事情だと取り回しに難があるかもしれません。
車重
新型スープラの車重は、最も重い3.0リッターモデルで1520kgです。
かつてのJZA80が1510kgだったので、先代とほぼ同等の車重に抑えられています。
車体が先代よりもコンパクトになったことが大きいと思いますが、BMWが開発した軽量なCLARプラットフォームの貢献もあるでしょう。
前後重量配分はもちろん50:50です。
驚くべきことに、ボディ剛性はレクサス LFAとほぼ同等になると言われています。
アダプティブダンパー搭載
新型スープラには、アダプティブ・バリアブル・サスペンションが標準装備されています。
走行モードは「ノーマル」と「スポーツ」の2つのみです。
ディファレンシャルもアクティブ制御されます。
3.0リッターモデルの純正装着タイヤは、ミシュラン・パイロットスーパースポーツです。
ホイールは19インチの鍛造品。
タイヤサイズは、フロントが255/35、リアは275/35です。
ブレンボ製のブレーキを装着しています。
多田哲哉氏がニュルのラップタイムについて語る
スープラ開発のチーフエンジニアである多田哲哉氏は、90スープラが、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを、7分40秒以下で周回できるとコメントしました。
「私たちはまだ、公式のタイムアタックを行っていません」と多田氏は前置きした上で、スープラがタイムアタックを行ったなら、ロングストレートでスピードリミッター(250km/h)が作動するだろうと付け加えました。
「ある日、たぶん私たちは、スピードリミッターをカットしてタイムアタックにトライします。しかしそのまま運転するだけでも、本当に速いのです。」
「オールドコースで8分を破るのは、とても簡単です。7分50秒や7分40秒も容易いでしょう」
昔、日本のチューニングパーツメーカーであるBLITZが、80スープラをフルチューンして、ノルドシュライフェで7分49秒というタイムを出したことがありますが、90スープラはノーマルでそれが可能だというのですから驚きです。
ちなみに、FF車最速のFK8・シビックタイプRが7分43秒80、ポルシェ・718ボクスターGTSでも7分40秒ですから、スープラのポテンシャルはかなり高いといえます。
実際にタイムアタックする日が待ち遠しいですね。
なお、姉妹車であるBMW Z4 M40iを、ドイツの自動車雑誌であるSport Autoがニュルで走らせた際のタイムは、7分55秒だったそうです。
多田氏は、ソフトトップのZ4よりも、スープラの方が軽くて高剛性だと語っているので、その辺の差がタイムに表れているのかもしれません。
価格・発売日
新型スープラの米国価格は、3リッターモデルが49,990ドルからとなっています。
1ドル=108円換算だと、約540万円です。
事前の情報では63,500ドルだったので、1万ドル以上も安い価格での登場となりました。
アメリカでは、ポルシェ・ケイマン(300ps)が56,900ドル、ケイマンS(350ps)が69,300ドルで販売されています。
A90スープラ RZは340psですから、価格競争力はかなり高いと言えるでしょう。
ちなみに高級仕様の3.0 Premiumは53,990ドル、米国で1,500台限定のローンチエディションは55,250ドルとなっています。
発売は2019年春
新型スープラは2019年1月14日からのデトロイトモーターショーでワールドプレミアされました。
日本での発売は、2019年の春頃になりそうです。
生産第1号車が210万ドルで落札!
GRスープラの生産第1号車が、チャリティオークションにて何と210万ドルという高額で落札されました。
第48回バレット・ジャクソン・オークションにかけられたスープラは、ファントム・マットというつや消しグレーのボディカラーが施されており、赤いミラーキャップと、ブラックのホイールが装着されています。
内装には赤とカーボンの加飾が施されているものの、これらは米国で発売される「ローンチ・エディション」に含まれている内容なので、この車で本当に特別なのは、外装のボディカラーだけです。
ただし、落札者には、カスタムレーシングスーツや、NASCARレース(Toyota Owners 400)のVIPチケット2名分、NASCARドライバーのマイケル・ウォルトリップと共にペースカーをドライブする権利などの、特典が授与されます。
落札金額は全て、アメリカ心臓協会(AHA)とボブ・ウッドラフ財団(BWF)に寄付され、役立てられることになります。
前者は心肺蘇生や救急心血管治療のガイドラインの普及および研究や、患者支援を行っている団体です。
後者はアメリカ退役軍人の支援を行っています。
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