AMG GTブラックシリーズ GT3マシン並の過激なエアロ
メルセデスAMGが新しい「AMG GTブラックシリーズ」を発表しました。
ブラックシリーズは2006年のSLK55 AMGブラックシリーズから始まり、2007年にはCLK63 AMGブラックシリーズ、2008年のSL65 AMGブラックシリーズ、2012年のC63 AMGクーペ ブラックシリーズ、そして2013年のSLS AMG ブラックシリーズなど、限られた車種しかリリースされていません。
いずれもハイパフォーマンスなモデルでしたが、AMG GTブラックシリーズはそれらと比較しても抜きん出て過激なモデルとなっています。
今回は新型AMG GTブラックシリーズの概要をご覧ください。
AMG GTブラックシリーズ(2021年モデル)の概要
エクステリア
カーボン製のフロントスプリッターは、手動で2つのポジション(ストリートとレース)に調整可能です。レースポジションにするとスプリッターが前方に伸び、逆翼断面形状のフロントディフューザーが形成され、床下のダウンフォース量が増大します。
また、カーボンファイバーボンネットにある大きなダクトと、フロントフェンダー上にあるルーバーも、フロントのダウンフォース増に貢献しているそうです。
アンダーボディにもバーティカルフィンが装備されているなど、空力面は徹底しています。
これらにより250km/h走行時に400kgを遥かに超えるダウンフォースを発生するそうです。
リアウイングの上部フラップは可動式で、選択したドライブモードに応じて電子的に20°の範囲でアクティブに調整されます。これにより直線ではフラップを寝かせて最高速を稼ぎ、ブレーキングやコーナリング時にはフラップを立ててダウンフォースを生み出すことが可能です。
インテリア
シャシー
ダブルウィッシュボーンサスペンションは、軽量な鍛造アルミニウム製です。
リアアクスルの上下ウィッシュボーンに装着されているスフェリカルベアリングは、モータースポーツからダイレクトにフィードバックされた技術なのだとか。遊びが無いため、高負荷がかかってもトーインやキャンバーが変化しません。
AMGコイルオーバーサスペンションは、プリロード調整が可能です。このサスペンションに組み合わされているのはAMG RIDE CONTROLのアダプティブダンピングシステムで、電子制御による連続可変的な減衰力調整を行います。
ブレーキはセラミックコンパウンドブレーキを標準装備。
ライトアロイ鍛造ホイールには、ミシュランと共同開発したパイロットスポーツカップ2R MOが装着されています。
パワートレイン
フラットプレーンクランクを持つ4.0リッター・V型8気筒ガソリンツインターボを搭載しています。
最高出力は730ps / 6,700~6,900rpm、最大トルクは800Nm / 2,000~6,000rpmです。
大型化されたコンプレッサーホイールは、1時間あたり1,100kgもの空気をエンジンに送り込むことができるのだとか。ちなみにAMG GT Rは1時間あたり900kgとのことです。
トランスミッションはAMGスピードシフトDCT 7Gで、カーボン製のトルクチューブ(重量13.9kg)によりエンジンと接続されています。トルクチューブの重量は、AMG GTのアルミニウム製のものより40%も軽量です。もちろん、カーボンによる剛性の高さもドライビングダイナミクスにとって有利に働きます。
パフォーマンスは、0-100km/hが3.2秒、0-200km/hでも9秒未満です。最高速は325km/hとなっています。
価格・発売日
ヨーロッパでの価格は335,240ユーロからとなっています。
デリバリーがいつから開始されるかは不明です。
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