レンジローバーSLT 6輪のスーパーラグジュアリーSUV
レンジローバーといえば、高級SUVの代名詞です。
動力性能や走破性、内外装の質感など、どれを取ってもハイレベルな仕上がりになっています。
しかし世のお金持ちの中には、レンジローバーでも満足できないという人もいるようです。
そんな人たちのためにドイツのT.Fotiadis Design社が、6輪のレンジローバーを開発しました。
それが、レンジローバーSLTです。
今回はレンジローバーSLTの概要についてお伝えします。
レンジローバーSLTの概要
T.Fotiadis Designは、主にスーパーヨットなどのラグジュアリーなインテリアデザインを手がけている会社のようです。
スーパーヨットというのは全長が100フィート(30.48メートル)を超えるような大型のものを指し、建造費は10億円以上。
よってT.Fotiadis Designの抱える顧客は、超富裕層ということなります。
レンジローバーSLTも、そんな超富裕層向けに開発されました。
SLTはSuperyacht Land Tenderを意味します。
ヨットの停泊中に利用する移動手段として計画されたようです。
レンジローバーSLTはボディが延長され、新たに2つのホイールが追加されています。
しかも車体後部はフラットベッド化され、ピックアップトラックとしての機能も追加されました。
ちなみに全長はフォード・トランジットよりも長いということですから、およそ5.5m〜6.7m以上ということになります。
エンジンはスタンダードなレンジローバーと同じラインナップだそうですが、車重が3.7トンもあることを考えると、スーパーチャージャーV8(ノーマルでは550ps・680Nm)以外の選択肢は無いも同然です。
6輪車というと、マンソリーが手がけたメルセデス・ベンツ G63 AMG 6×6が思い浮かびますが、G63が軍用車両を思わせる出で立ちなのに対し、レンジローバーSLTは洗練されています。
よって同じ6×6といえども、ライバルとは言えないでしょう。
現状ではどちらも、唯一無二の価値を持つ車だと思います。
インテリアの写真はありませんが、こういう車はほとんどの部分をオーダーメイドで作るのが当たり前なので、それぞれの個体ごとに、オーナーの個性が反映された内装になるはずです。
レンジローバーSLTは、9月のモナコ・ヨットショーで発表、受注を開始します。
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