SSCトゥアタラ 最高速は驚異の300mph(483km/h)オーバー!?

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SSCトゥアタラ(Tuatara)プロジェクトが始まったのは、2009年のことだそうです。
そのトゥアタラの市販バージョンがついに完成しました。
最高速度300mph(483km/h)オーバーという、途方もないパフォーマンスを有する車です。

今回はSSC・トゥアタラのスペックと画像をご覧ください。

更新情報

市販バージョンのエクステリア画像を追加し、パワートレインの情報を更新しました。(2020/02/10)


SSC社とは?

正式な社名は「SSC North America」です。
ジェロッド・シェルビー氏が、1998年に創業しました。
以前は「Shelby Super Cars」を名乗っていましたが、キャロル・シェルビー氏の「Carroll Shelby International」社とは何の関係も無いため、混同を避けるべく、2012年に現在の社名に変更しています。

SSCが最初に世に送り出した車は「SSCアルティメットエアロ」です。

SSCアルティメットエアロ

SSCアルティメットエアロは、当時ブガッティ・ベイロンが持っていた最高速度のギネス記録(253.81mph=408.46km/h)を打ち破り、256.14mph(412.21km/h)という新記録を樹立、世界にその名を轟かせたのです。

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SSC・トゥアタラの概要

トゥアタラとは、ニュージーランドで発見されたトカゲのことで、和名はムカシトカゲです。
ムカシトカゲは現在のトカゲとは系統が全く異なる爬虫類なのだとか。
SSCトゥアタラも、現代のハイパーカーとは全く異なる水準の車に進化しています。

エクステリア

SSCトゥアタラ。フライング・バットレスの形が面白い。

フロント周りに奇をてらったような所はない。

リア周りは複雑怪奇。中央のスポイラーが可動するかは不明。

市販バージョン

ついに完成したSSCトゥアタラ。これがその市販バージョンだ。

いかにも速そうなフォルムをしている。

開閉できる場所を全て開けるとこんな感じ。

ドアの厚みがすごい。

市販バージョンでは可動式リアスポイラーの下部にメッシュが貼られている。

リアスポが立ち上がった状態。まるで衝立のようだ。

リアスポの裏側にはSSCのマークが描かれている。

リア周りのほぼ全域がハニカムメッシュで覆われている。

トゥアタラのデザインは、フェラーリやマセラティでデザイナーを務めたJason Castriotaが手掛けました。

ボディもシャシーもカーボンファイバー製であるトゥアタラの乾燥車重は、わずか1,247kgしかありません。
Cd値も0.279とかなり低く、最高速度の伸びを重視したデザインになっていることが窺えます。

トゥアタラのシャシー

全長は4,430mm、全幅は1,991mm、全高は1,092mm、ホイールベースは2,672mmということで、最近のハイパーカーと比べると小ぶりです。

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インテリア

市販バージョンのインテリア。

シートももちろんカーボンファイバー製だ。

プレミアムオーディオ、タッチスクリーンを備えたインフォテインメントシステム、エアコン、パワーウィンドウ、ステアリングのチルト・テレスコピック調整など、快適装備が一通り揃っているようです。

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パワートレイン

5.9リッター・V型8気筒ツインターボが搭載されています。
このエンジンは、91オクタンのガソリン使用時に1350ps、エタノールを配合したE85燃料ならば1750psを発生するという、とんでもない代物です。

トゥアタラのV8はフラットプレーンクランクで、画期的な吸気システムを採用しているとSSCは主張しています。
そのエンジンと組み合わされるのは、CIMAの7速トランスミッションです。
トラックモードでは100ミリ秒以下のシフトスピードを実現しています。
最高速は482.8km/h(300mph)以上だそうです。

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価格・発売日

SSCは価格をまだ公表していませんが、以前は130万ドルと言われていました。
予約は既に始まっているようです。
生産台数は100台限定となります。

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