イスパノ・スイザ カルメン レトロな感覚の1000馬力EV

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イスパノ・スイザが「カルメン」という電動ハイパーカーを発表しました。
かつて同社のH6Cシャシーを利用して作られた「H6C Dubonnet Xenia」というクーペから、カルメンはインスピレーションを得ています。

H6C Dubonnet Xenia
画像の出典: Brian Snelson [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

イスパノ・スイザは戦前に高級車や航空機、機関砲などの分野で大きな成功を収めた企業でしたが、ファシストのフランコ将軍率いる戦後のスペインは、政治的・経済的に国際社会から孤立していたため、同社の業績は大きく悪化、各部門は買収され、これまで鳴りを潜めていました。
カルメンは、イスパノ・スイザ復活の嚆矢となるかもしれません。

それではイスパノ・スイザ カルメンの概要をご覧ください。


イスパノ・スイザ カルメンの概要

エクステリア

イスパノ・スイザ カルメン

フェンダーの存在感がすごい。

ホタテ貝みたいなリア周り。

テール部分はモチーフとなったH6C Dubonnet Xeniaにそっくりだ。

こちらはH6C Dubonnet Xeniaのリア。
画像の出典: Brian Snelson [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons
クラシックカーのようなキャビン後方の絞り込み。

テールライトがボディパネルとディフューザーにサンドイッチされている。

空力にも配慮されているようだ。

モノコック以外にもカーボンパーツが使われているようだ。

モチーフとなっているH6C Dubonnet Xeniaと同じく、カルメンにも大型のフロントグリルが装着されています。
EVなのでこれほどの大きさのものは必要無いはずですが、ビジュアル・アイデンティティとして追加したのでしょう。

リアタイヤがスパッツで覆われている点もモチーフ元と同じですが、全体のフォルムにはかなり大きな違いがあります。
H6C Dubonnet Xeniaが極端なロングノーズなのに対し、カルメンはノーズが短く、キャブフォワードなデザインです。

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インテリア

イスパノ・スイザは内装の写真を公開しませんでしたが、カーボンコンポジットシート、レザーやアルカンターラのトリム、ウッドの装飾品があるとコメントしています。
高級車に相応しい装いとなることでしょう。

Android AutoやApple CarPlayに対応したインフォテイメント(10.1インチタッチスクリーン)や、スマートフォンのワイヤレス充電など、現代的な機能も搭載される予定です。

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パワートレイン

カルメンはカーボンモノコックのシャシーに2つの電動モーターを搭載しており、後輪を駆動します。
最高出力は1,019psです。
0-100km/hは3秒未満、最高速は250km/hとなります。

バッテリー容量は基本的に80kWhのようですが、ローンチ時には105kWh仕様も用意されるかもしれません。
105kWh仕様の航続距離は400km以上となるでしょう。

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価格・発売日

イスパノ・スイザはカルメンの注文を既に受け付けています。
価格は150万ユーロだそうです。
記事執筆時点のレートで単純換算すると、約1.9億円ですね。

顧客へのデリバリーは、2020年6月から開始されます。

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