ゴードン・マレー T.50 車重1トン未満の超軽量スーパーカー!

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ゴードン・マレーといえば、F1で数々のチャンピオンマシンをデザインしたことで有名です。
また、大型のファンで床下の空気を吸い出しダウンフォースを発生させた「ブラバム BT46B “ファンカー"」や、3座席のロードカー「マクラーレン F1」のように、奇抜なアイデアを持つことでも知られています。

そのゴードン・マレーが、自身の名を冠したスーパーカーをついに発表しました。
T.50」はマクラーレン F1のような3シーターで、車体後部にはBT46Bのようなファンを備えています。
コスワース製のV12エンジンも魅力的です。

今回はゴードン・マレー・オートモーティブ T.50の概要をご覧ください。


ゴードン・マレー T.50の概要

エクステリア

ゴードン・マレー T.50

ヘッドライトはどことなくマクラーレン F1に似ている。

ディヘドラルドアを開けたところ。

シンプルなフォルム。車体のコンパクトさは一目瞭然。

開口部は十分に広く、乗降性にも配慮されている。

ルーフ部分はほとんどがガラスになっているので、室内の閉塞感は少なそうだ。

他のどのスーパーカーにも似ていないリア周り。

マルチブレードファンは48Vのモーターで動作し、回転数は最大7,000rpm。

ファンはルーフ上のエアスクリューとつながっており、ラムエアの効果を増大する役割も担う。

T.50はとてもコンパクトで、全長は4,352mmしかありませんし、全幅も1,850mmと控えめです。全高は1,164mmとかなり低く抑えられています。

リアスポイラーとディフューザーはアクティブ制御されており、マルチブレードファンと合わせてダウンフォースを生み出します。
なお、ファンは空気抵抗を減らすことにも役立つ他、ブレーキモードでは制動距離の短縮にも貢献するそうです。

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インテリア

T.50のインテリア

運転席は中央にある。ステアリングはカーボンだ。

航空機グレードのアルミで作られたというロータリースイッチ。

チタンでできた超軽量ペダル。

シフトレバーが古めかしい感じなのが面白い。

マクラーレン F1と同じく、中央に運転席のある3シーターです。
装備面でも妥協はなく、10スピーカーのオーディオシステムを搭載し、Android AutoやApple CarPlayにも対応しています。

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シャシー

シャシーはカーボンとアルミを接合して作られています。
ボディワークもカーボン製です。
そのうえ車体がコンパクトなので、車重は油脂類込みでも986kgしかありません。

コイルオーバーダンパーはインボードマウントされています。
カーボンセラミックブレーキは、フロントに370φのディスクと6potキャリパーを組み合わせ。
リアは340φのディスクに4potキャリパーの組み合わせです。
車体が軽量なので、減速Gは強烈なものになるでしょう。

タイヤはミシュラン パイロットスポーツ4 Sを履いています。
鍛造アロイホイールは前後異径で、フロントが19インチ、リアが20インチです。

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パワートレイン

コスワース製の3.9リッター(正確には3,994cc)・V型12気筒ガソリン自然吸気エンジンを搭載しています。
最高出力は663ps、最大トルクは467Nmです。
レブリミットは12,100rpmという超高回転型で、エンジン回転数がアイドリング状態からレッドゾーンに到達するまで、わずか0.3秒しかかかりません。

また、ラムエアを用いた「V-Max」モードでは、最高出力が700psに増大するそうです。
このラムエアの効率を高めるためにも後部ファンが用いられています。

トランスミッションは6速マニュアルです。
5速までは加速用にクロスレシオで、6速はクルージング用のロングレシオに設定されています。

リミテッド・スリップ・デフや、トラクションコントロールのようなドライバーエイドも搭載されています。
ちなみにドライバーエイドはオフにすることもできるそうです。

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価格・発売日

T.50の価格は236万ポンドです。
記事執筆時点のレートで日本円に単純換算すると、およそ3.27億円となります。

T.50は2022年1月に生産を開始し、最初のデリバリーは2022年後半の予定です。
生産台数は限定100台ですが、そのうちの2/3は既に売れてしまったのだとか。
なお、日本にもサービスネットワークが整備されるとのことです。

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